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良い成績を取るために必要な『才能』とは (偏差値40台向け)

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公開テストが終わるたびに一喜一憂するのが恒例となっています。

みんな気にするのが平均点ですね。

というのも、偏差値は平均点が基準になっているからです。

 

目標は個々によって異なると思いますが、少しでも高い偏差値を取ろうと思ったら平均点より少しでも高い点数を取ることが目標になるのです。

 

大まかな目安として、科目ごとに平均点+15~20点高ければ偏差値60くらいになります。

それを標準偏差というのですが、100点満点のテストだとだいたい15~20くらいの数値になります。

平均点より標準偏差2つ分高ければ偏差値70ということです。

そこから考えると、あまりに平均点の高いテストでは満点を取っても偏差値70に届かないということもありうるのです。

 

 

天才?

 

偏差値70を取る人たちは、平均点付近の人たちからは「神」とか「天才」などと言われたりします。

彼らにはきっと生まれ持った才能とか特殊能力があるに違いないと。

 

・長い文章を一瞬で読み、その内容を完璧に理解できる

・難しい計算を一瞬で完璧に暗算できる

・見たものを一瞬で完璧に暗記できる

・テキストの問題を一瞬で完璧に解ける

 

などと一部では言われています。

※ ボキャブラリーが貧困な人ほど「一瞬」とか「完璧」という単語を使いたがります。

 

で、自分が良い成績を取れないのはそういう能力がないからだと主張するのです。

つまりは親から貰った遺伝子が悪いからで、簡単にまとめると「ウチの親アホやし、しゃーないねん」なのです。

でも、そんなことを平気で言える子は立派な関西人なので心配はないのですが、親が優秀なのに自分が出来ないと悩んでいる子もいるのです。

「アンタは橋の下で拾ってきた子や」とか「病院で取り違えた」なんて昭和時代は普通に言ってたと思います。

そして、いつかきっと本当の両親(金持ちで優しい)が迎えに来てくれると信じていたわけです。

そんなある日、両親から大事な話があるとか言われて「今まで隠してきたけど、アンタはウチらのホンマの子や」と夢を打ち砕かれるのです。

 

そんな時代のあるあるネタが今では都市伝説のように変化してきました。

それが「生まれつき能力説」です。

信じるか信じないかはあなた次第です。

 

 

偏差値40台

 

平均点が60点だとすると、40点台~59点までが偏差値40台になります。

平均点が50点の場合は10点ずつ引いて下さい。

※ 目安です。

※ 数値はテストのたびに変動しますので、成績表を見て計算してみてください。

 

統計学的には偏差値40台が全体の約34%を占めます。

つまり、塾生3人に1人は偏差値40台です。

 

入塾のタイミングが遅かった人、入塾して間もない人(3ヶ月以内)、勉強していない人はだいたい偏差値40台になると思ってください。

では、偏差値40台の人には「才能」はないのでしょうか?

 

偏差値40台の人の才能

 

・長い文章をゆっくり時間をかけて読み、その内容を半分くらい理解できる

・難しい計算をゆっくり時間をかけて筆算し、半分くらい正解できる

・見たものをゆっくり時間をかけて暗記し、半分くらいは覚えている

・テキストの問題をゆっくり時間をかけて解き、半分くらいは正解できる

 

結局、テストでも半分くらい点数は取れるので、100点満点なら50点くらいにはなります。

平均点がそれより少し高いので、偏差値40台になるのです。

 

そんな偏差値40台の子でも、ときどき才能の片鱗を見せることがあります。

例えば、公開テストの問題でも、「この問題は一瞬で解けた」なんていうのがあったりします。

もちろん、彼らの言う一瞬は実際にストップウォッチで計測すると15~30秒くらいは軽くかかります。

そもそも「一瞬」というものが、瞬き1回する時間と定義するならば、それが30秒であってもいいと思います。

よく授業中に長い瞬きをしている子を見かけます。

瞬きというよりは、必死で目を開けようと頑張っている姿ですね。

「起きろ!」と叫ぶとパッと目が開きます。

「やばい、一瞬寝てた」

よって、一瞬=15~30秒。 証明おわり

 

話は戻しますが、彼らにも彼らなりに一瞬で解ける問題も何割かはあるわけです。

暗記問題でも一瞬で解答して、完璧に正解できる問題がたまにあります。

どうでもいい話は一瞬で覚え、完璧に理解するのです。

 

一瞬で解ける問題とそうでない問題の差は何かというと、

・解き方を知っているかどうか

・計算が簡単かどうか

・暗記問題なら覚えているかどうか

それによって決まります。

計算が難しいかどうかは、まず計算方法を知っているかどうか、正しく計算できるかどうか、体力が持つかどうかで決まります。

見た目に難しい問題であっても、スラスラ解けていたら本人曰く「簡単だった」のです。

 

 

というわけで偏差値40台の子でも、解くために必要な知識が身についている問題に関して言えば、偏差値70台の子に劣らない才能を発揮するのです。

 

嘘です。

やはり偏差値70台の子にはスピードで劣ります。

ですが、遅くても正解できれば同じ点数なので、その問題に関しては優劣はつきません。

 

 

偏差値40台の子でも公開テストで0点を取っているわけではなく、それよりははるかに平均点に近い点数は取れているわけです。

つまり、平均点に届かないまでも、何割かの点数をとる能力は身についているわけです。

ですから、才能がないわけではありません。

 

何が足りないのかというと、

・問題を正解するための知識

・スピード

なのです。

(圧倒的に足りません)

 

では、それが才能なのでは?

と思う人もいるでしょう。

しかし、1年前にやっていた内容をやらせたら案外簡単に解いてしまったりするのです。

2年前の内容だったらスラスラ解けるかもしれません。

2学年下と勝負したら、平均点くらいは余裕で取れると思います。

(1学年下だと微妙)

つまりは、その1~2年でそれだけ成長したということです。

もし、現在飛び級生だったとしたら、いずれ原級に戻ったときにそういう状態になるわけです。

 

つまり、時間を掛ければ能力は身に付くということです。

 

逆に言えば、時間を掛けていないから今の成績なのです。

偏差値70台の子は平均1日4~5時間は勉強します。

それを何年も続けているのです。

 

偏差値40台は多くて1日2時間くらいでしょう。(偏差値40台後半の平均値)

全然しない子もいます。

宿題さえもやらない、そんな子でも毎週塾に通って授業を受けて、テストを受けています。

週3日×2時間で6時間、平均すると1日1時間は勉強している計算になります。

 

それをもう少し増やして、家での勉強を一日平均2時間くらいにして、1年くらい継続すれば偏差値50台になります。

勉強量が増えれば知識量も増え、スピードも少しずつ上がってくるのです。

 

「努力するのも才能」

と言う人もいます。

(多分、努力しない人だと思います。)

ですが、成績上位者でもみんな努力が好きだというわけではありません。

隙があればサボろうとする子もたくさんいます。

それをことごとく阻止する鬼母がいるので、サボれないだけだったりします。

 

 

それに比べると、偏差値40台の子の母親は菩薩みたいな人が多い気がします。

※ ボサッとしているという意味ではありません。

たまには不動明王みたいになってみるのもいいかもしれませんね。

 

 

偏差値50台になるともう少し内容が変わってきます。

コメントがたくさんあれば偏差値50台向けの続編も考えます。

 

 

 

 


 

 

 

 

 


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