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公開学力テストの対策を考える④

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結局行きつくところは一つです。

成績を上げようと思ったら勉強するしかないのです。

が、一体何をやればいいのかと言うと、これが実は難しいのです。

それぞれのレベルやクラス帯によって、つまりは学力によって課題は異なってきます。

また、目標とする偏差値によって必要な勉強量も変わってくるのです。

ですから、知らない誰かのアドバイスなんて全く役に立ちません。

その子の学力、目標ライン、現在の学習状況、単元による得手不得手などさまざまな要素を考えた上で方針を立てなければならないからです。

さらにその結果が出るまでには最低でも2~3ヶ月を要します。

 

成績を上げて安定させたい、クラスを上げたい、最難関に行きたいと思うのであれば、今の生活からそのレベルに合った勉強習慣に変えていかなければならないのです。

それが出来ていなければ、いくら今のまま頑張り続けてもなかなか成績は上がりません。

 

およその偏差値別に必要なことを考えてみました。

あくまでも一般論ですから、当てはまらない場合もあると思いますがそれはブログの限界というものです。

 

 

【偏差値40未満】

過去3ヶ月以上偏差値40を越えたことがないというのであれば、勉強をするということがどういうことなのか考えることから始めなければなりません。

おそらく何をしていいか、どこから手をつけていいかもわからない状況ではないかと思います。

まずは実力テストよりも先に、毎週のテストの成績を取ることを考えなければなりません。

毎週のテストで8割~9割くらいの点数を取り続けていれば、数ヵ月後には公開テストの成績ももう少し上がってくるはずです。

 

塾の宿題は学校の宿題とは違って、やればいいというものではないのです。

宿題範囲はそのままテスト範囲ですから、それを確実に解けるようにしていかなければなりません。

そのためには何回かやり込むことが必要になります。

わからないところは解説を読むか、授業ノートを見るか、誰かに質問して、最終的に自力で解けるようにしなければなりません。

なかなか100点を取るのは難しいですが、少なくとも宿題範囲の問題がすべて解けるようになっていれば90点台は十分狙えるはずです。

一度覚悟を決めてやってみるしかありません。

 

この段階で宿題範囲以外のことはやる必要はありません。

公開テスト直しも必要ありません。やるとしたら、解けるのにミスをした問題だけ復習すれば十分です。

まずは日々の勉強習慣を作ることが最優先になるかと思います。

 

【偏差値40台】

偏差値50に届かないということは平均点が取れないということですが、平均点というのは一つの壁なのです。

明らかに勉強量が違う上位クラス帯も同じテストを受けての平均点ですから、クラス内の平均点とは全く性質が異なります。

下位クラスに在籍している場合、周りの子と同じような勉強をしていては平均に届かない可能性が高いということになります。

中位クラスなら周りは偏差値50前後の子が多いと思います。そのクラスにいながら平均が取れないのであれば、周りの子に比べて何か足りない要素があるということになります。

 

下位クラスから偏差値50を狙う、あるいは一つ上のクラスに上がることを目標とするのであれば、まずやるべきは今まで習った範囲の復習です。

それが十分できていれば偏差値50は取れるようになります。

上のクラスの宿題範囲までやっている人もいますが、それではなかなか結果にはつながりません。

上の範囲の宿題をやるのは、毎週のテストで9割以上取れていて、クラスアップがそろそろ見えてきたころからで十分です。

 

公開テストには難しい問題も出題されます。

下のクラスでは習っていないのでそれが解けません。

ならばそれを家で勉強しようという考え方もあるかもしれませんが、下のクラスで習う内容がしっかり定着すれば平均点は取れるのです。

そこをしっかり固めておかないと、クラスが上がってからついていけなくなります。

さらに言うなら、クラスを上げるということは勉強時間を増やすということです。

それに耐えられる勉強習慣を作っておかないとすぐに破綻します。

つまり宿題が回らないという状況に陥るのです。

 

【偏差値50台前半】

大きく分けると2つのタイプに分かれます。

・基本問題はきっちり取れるが、難しい問題には手をつけられないタイプ

・難しい問題も解けるが、基本問題でポロポロ落とすタイプ

 

後者の方が対策は簡単です。

基本問題を復習すればいいのです。

今までの全範囲をやり直せば状況は改善されます。

全力でやって2~3ヶ月かかります。

男子によく見られるタイプです。

通常の授業以外に特訓講座を受講している子によく見られます。

難しい問題ばかりに時間をかけて、基本問題を軽視する典型的なタイプですね。

このままいくら頑張っていてもなかなか成績は上がりませんから、どこかで考え方を改めた方がいいかと思います。

学年が上がると改善されることもありますが、結局最後は基本の復習をすることになりますから、早めに始めておく方がいいでしょう。

 

前者は女子によく見られるタイプです。

自分で決めた計画をきっちりやるのですが、それ以上のことは一切やろうとしないという難しさがあります。

真面目そうに見せかけて、実は嫌いなことを避けて通るタイプかも知れません。

復習をしていないのなら復習をして下さい。

やっているというのなら、もう一度苦手分野をしっかりやり直してください。

おそらく嫌いな科目、単元は勉強量が少ないはずです。

上のクラスに上がるのを嫌がっている子もいます。

勉強量が増え、要求レベル(平均点)が上がるのが嫌なのです。

志望校の偏差値と相談して、目標設定をやり直してみてください。

宿題が回っているのならもう少し負荷をかけてみる必要があるかもしれません。

 

【偏差値50台後半】

これも2つのタイプに分かれます。

・難易度の高い問題が取れないタイプ

・易しい問題で落とすタイプ

 

前者のタイプに必要なのは難易度の高い問題演習です。

偏差値60台を目指すのであれば最レなどの特訓講座は不可欠です。

難易度の高い問題(正答率20~30%台)を解けるようにならなければなりません。

宿題でわからないからといってすぐにあきらめるのではなく、わかるまでやり込まなければできるようにはなりません。

時間が足りないのであればスピードを上げる練習をしなければなりません。

テスト中に時間がなくて手をつけられない問題があるというのであれば、明らかに遅いのです。

(※偏差値60台の子と比べた場合)

 

後者のタイプはとにかく面倒くさがらずに基本を復習ですね。

過去1年分(特訓講座も含めて)を2周くらいやれば偏差値60台が見えてきます。

半年くらいはかかると思います。

頑張って下さい。

 

偏差値60というのが大きな壁です。

最難関を目指すのであればこの壁を越えなければなりません。

6年までにとか入試までにとか甘いことを言ってたら越えられない壁です。

 

【偏差値60台】

いわゆる最難関レベルです。

とりあえず60が取れていたらようやく最難関を考えていいと言っても過言ではありません。

このレベルを維持するには、当然宿題は最低2回くらいはやり込んでいかなければなりません。

それでクラス平均が取れなければもっと回数を増やすしかないです。

平常+最レを2~3回やるだけで時間が足りなくなるかもしれませんが、そこからさらにやらなければその上は目指せません。

前学年1年分と今年度半年分の復習をひたすらやります。

それをやりつくしたら、市販の問題集、他塾のテキスト、その他をやってみるといいですね。

 

公開テストではいかにミスを減らすかが重要です。

ミスというよりそれが弱点なのでその対策を考えなければなりません。

難易度の高い問題に関しては正答率10%台までは解けるようにしておかなければなりません。

今までのテストで、点数を落としている分野は徹底的に復習しておくべきです。

 

6年になって志望校別特訓などが始まると、女子はやや不利になります。

公開テストの問題が男子よりの傾向なのに対して、女子最難関は女子の傾向の問題をやり込んでいるからです。

 

 

【偏差値60台後半~偏差値70台】

このレベルになると運の要素も出てきます。

公開テストの平均点が高すぎると偏差値が出ないのです。

例えば平均点が70点とかになったりすると、100点を取っても偏差値70は取れません。

特に難易度の高い問題が少ないときは実力差が出にくいのできついですね。

偏差値80は平均点がかなり低くないときに満点を取らないと出ません。

理論上は偏差値70を越えたらエラーの範囲ですから、間違えて1つ下の学年のテストを受けたんじゃないの?というレベルですね。

 

人数比率で考えてもすでに一般と呼べるレベルではありませんから、一般論としてできるアドバイスはありません。

1日4時間勉強している子に、あと1時間増やそうか?とか、

最レの問題を30秒で解く子に、15秒で解いて!とか、

頭がおかしいんじゃないの?というレベルになります。

あえて言うなら、テストが配られたときに問題を見て、

わからない問題が1つでもあったら負け」です。

 

10傑とかを目指している人にはさらにきついことを言いますが、

1つでもミスしたら終わり」です。

 

1位の子には

何で全科目満点取れない?」と。

 

 

 

詳しいことは塾の教育相談で聞いてみるのがいいと思います。

現場で直接見ている先生が一番情報を持っているかと思います。

苦手科目だけでなく、全科目相談してみるのがいいのではないでしょうか。

 

一人ひとり苦手科目も分野も単元も異なりますし、勉強の仕方も時間も違いますから、あまり他人の経験談は役に立ちません。

しかも、すぐに結果が出るものではなく、少なくとも2~3ヶ月、上位になると半年から1年くらいかかることもあるのです。

 

みなさんがダイエットをするのと同じくらい難しいと思って下さい。

偏差値60台なんて言ったら、20歳のときに着ていた服を着るくらいの難易度かもしれません。

 

 

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