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目指せ!最難関中 その1 

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2023年度の入試まで100日を切りました。

6年生はこれから最後の追い込みへと突入します。

悔いのないように全力で取り組むといいと思います。

 

さて、

今回の記事は5年生以下向けの内容となります。

塾は6年生に全力を注ぐ時期なので、どちらかというと5年生以下は放置気味になります。

ですが、5年生にとっては来年度のスタートに向けてスパートを掛けなければならない時期でもあります。

4年生なら5年生がスタートするまでに上位クラスに入っておきたいところです。

 

これから入塾を検討している人も、転塾を考えている人も、もし最難関を目指しているのなら考えておかなければならないことがたくさんあります。

 

 

 

  最難関とは

近畿圏ではトップレベルの私立中学を「最難関」と呼んでいます。

特に明確な定義はありませんが、どこの塾も示し合わせたように「最難関」と呼んでいます。

主な最難関校は以下の通りです。

 

【男子最難関】

(男子校)灘中学校、東大寺学園中学校、甲陽学院中学校、大阪星光学院中学校、洛星中学校

(共学校)洛南高校附属中学校、西大和学園中学校

 

偏差値で見た場合、洛星(前期)が一番低いですね。

須磨学園Bや清風南海S特の方が高いのに…、なんていう人もいるかもしれません。

ですが、2年連続合格者数日本一の馬渕教室にしてみたら洛星は最難関でなくてはなりません。

 

トップは文句なしに灘中学校です。

しかし、2位はどこかと言われると簡単な話ではありません。

単純に偏差値で見れば東大寺学園中学校ですが、大学進学実績で見ると甲陽学院中学校の方が良かったりします。

どうしてそうなるかというと、単純に考えて東大寺合格者の上位は灘中に入学するからですね。

東大寺は入学者数204名に対して合格者を372名出しています。

つまり、168名が入学を辞退している計算になります。

 

それに対して甲陽は合格者数が211名、例年210名前後が入学しているので辞退者は一桁で収まりそうです。

ちなみに甲陽の合格者の上位は灘中A判定とか、塾内上位の成績を取っている生徒です。

そのあたりの上位層がそのまま入学するということになります。

 

「洛南の方が偏差値が高い」という人もたまにいますが、それは併願の偏差値ですね。

実際に洛南に入学する人のほとんどは専願(切り替え専願含む)です。

切り替え専願というのは、併願で出願した受験生が灘中の発表を見た後で塾を通して専願に切り替えるシステムのことです。

専願に切り替えた以上は合格したら行かないといけないことになっているので、灘中に行かないことが決まった人が切り替えをします。

 

西大和も偏差値は高いのですが、合格者数392名に対して入学者数は例年200名前後です。

午後入試以外に21世紀型特色入試とか、県外入試とかもありますし、女子の方が偏差値が高いです。

 

 

 

 

【女子最難関】

(女子校)神戸女学院中学校、四天王寺中学校

(共学校)洛南高校附属中学校、西大和学園中学校

 

高槻中学、須磨学園中学、清風南海S特あたりを対象校としている塾もあります。

しかし、共学校(男女別定員がある)の場合は女子の偏差値が高くなる傾向があります。

女子は最難関レベルでも、男子が最難関レベルでない場合、最難関校として扱われないようです。

合格実績を男子で稼ぐことが出来てしまうからかもしれませんね。

 

偏差値で見ると、洛南、西大和の方が圧倒的に偏差値が高いです。

これは募集定員が少ないことが最大の理由で、学校側の狙いもそこにあると思われます。

四天王寺はコース制で定員を絞ることで医志コース、英数Sコースの偏差値を吊り上げることに成功しています。

かつてのトップ校であった神戸女学院は大学進学実績を非公表にしていること、女子校であること、コース制でないことなどが偏差値を引き下げる原因となっているかと思われます。

四天王寺の医志コース、洛南、西大和の合格者はけっこう重複するので、通いやすさなどから洛南が有利かと思います。

ただ、学校全体のレベルと考えた場合、洛南、西大和は男子が足を引っ張っていますし、四天王寺も英数コースが平均を下げているということになります。

 

 

 

 

  最難関校に合格するためには

一つの目標として、「A判定偏差値」を超えることが挙げられます。

偏差値は塾によって異なるので、その模試を受けた塾の偏差値表で見なければなりません。

だいたいの目安としては偏差値60以上というのが最低目標と考えていいと思います。

 

で、最終的に志望校のA判定偏差値に届けばいいと思っている人もいると思います。

しかし、そういう人の多くはその学校には合格していないという現実も知っておく必要があります。

 

・偏差値は3ヶ月くらいの平均値で考える

・志望校のA判定偏差値の2ポイント上くらいを最低でも取る

・6年生ではなく、今の段階で取れるようになっておく

ということを心がけておく必要があります。

理由はそのうちまた説明すると思います。

 

塾において「最難関レベル」の学校を目指す上で必要なことがあります。

 

1.大手塾に入ること

絶対というわけではありませんが、なるべく大手塾に入ることをお勧めします。

各塾の最難関校の合格者数を合計していくと、学校発表の合格者数を上回ることがあります。

つまり、大手塾からの合格者が計算上は100%を超えているのです。

もちろん確率的には大手塾以外からの合格者も数名はいる可能性があります。

しかし、少なく見積もったとしても最難関校の合格者の90%以上は大手塾の塾生です。

大手塾以外でも四天王寺英数志望なら多少の可能性はあると思われます。

大手塾にはノウハウもありますし、ライバルもたくさんいます。

特に6年生になってからの志望校別特訓はある程度塾生数がいる塾でなければ開設が出来ません。

大手塾であっても、特訓授業のために大きい教室に集まらなければなりません。

当然、競争も激しいわけですが、それを避けているようでは最難関は無理です。

 

 

2.特訓講座を受講すること

大手塾に通っているだけでは最難関校に合格できません。

「最難関」という区分があるのは、塾の通常カリキュラムでは合格が困難だからなのです。

したがって、最難関志望の塾生は最難関向けの特訓講座を受講するのが一般的です。

例えば最高レベル特訓とか、灘特とか、N特訓とか、灘中合格特訓とか塾によってもいろいろな名称がありますが、そういう特訓講座で通常カリキュラムよりレベルの高い問題を扱う必要があるのです。

当然ながら1週間あたりの通塾日数、授業時間数は多くなりますし、宿題量や勉強時間も長くなります。

それを全力でこなすことで実力をつけていくのです。

 

5年生までの特訓講座は基本的に上の学年の先取りの内容になっています。

例えば5年生の基本・応用レベルの内容を4年生の最高レベル特訓で先取りしたりするわけです。

6年生に上がるときには6年生の基本・応用レベルはすでに仕上がっているので、発展レベルの問題に取り組めるというわけです。

 

というわけで、少しでも早い段階で特訓講座を受講することが合格への近道となります。

6年生になってから急に始めようと思っても間に合いません。

 

ですが、特訓講座を受講するためには受講資格というのが設定されていたりします。

塾のテストで偏差値いくつ以上とか順位で何位以内という条件があります。

今の時点でそれを満たしていない人は出遅れていると考えてください。

 

最難関校の中でも偏差値の高い学校を目指すとなると、かなり早い段階から塾に通っていないと後から追いつくのは大変です。

一般的には最難関志望なら小3くらい通塾するのがいいと言われています。

灘志望、洛南・西大和(女子)志望なら小1から通っている人も多いです。

塾によっては小1から飛び級で入塾している人もいます。

 

 

3.上位クラスに在籍すること

上位クラスはテキストの全範囲が宿題範囲、テストの出題範囲になります。

つまり、発展問題まで勉強しているということですね。

特訓講座を受講せずに最難関校のどこかに合格する人もたまにいるのですが、たいていは上位クラスに在籍しています。

下のクラスでも最難関を意識しているのであれば、宿題範囲だけではなく、上位クラスがやっているのと同じことをやっていなければ差がつく一方です。

それが出来るようになれば上のクラスに上がるチャンスも出てきます。

ただし、基本・応用レベルが出来るようになっていることが条件ですね。

 

 

4.志望校のA判定偏差値を超えていること

もう一度同じこと言いますが、安心して受験できるレベルというのはA判定偏差値を2~3ポイント上回る成績をが取れているということです。

とはいえ、成績には毎月多少の上下変動があります。

一番悪いときでもA判定を下回らないだけの安定した学力を目標にするといいと思います。

 

それを出来るだけ早い段階で達成しておく必要があります。

 

例えば偏差値60というのが志望校のA判定偏差値だとすると、最低でも60を超えるような成績を取り続けていると上位クラスになります。

特訓講座でも真ん中くらいにはなるかと思います。

学年が早いうちからそのポジションにいれば、あとはそれを維持するだけでいいのです。

親が特別に負荷を掛けなくても、塾の宿題をこなし、テストで平均点を目指すだけで十分な環境が上位クラスなのです。

あとは塾の先生や周りのライバルが適度なプレッシャーを掛けてくれます。

つまり「普通に勉強しているだけ」で最難関に行けると本人は思っているわけですから、そんなに無理をしているわけではありません。

それを何年も積み重ねていくからこそ安定した学力が手に入るのです。

 

そう考えたら、少しでも早い方が追いつくのに必要な努力も少なくて済みます。

5年生の後半になって、偏差値50台から偏差値60越えを目指すには相当な努力が必要になります。

 

 

 

  出遅れたと感じたら

出遅れたと感じる人もいると思います。

わざわざ私が言わなくても、塾の成績表とかを見ていたら感じると思います。

 

大事なのは本当に最難関校に行きたいのかということです。

 

電車に乗って会社や学校に通う人が寝坊していつもの電車に間に合いそうもないとなったらどうしますか?

次の電車でも間に合うように普段から余裕をもって行動している人なら焦ることもないと思います。

しかし、その電車に乗り遅れたら間違いなく遅刻するというギリギリの行動をしている人なら大慌てですね。

「このままだと電車に遅れそう。どうする?」

って考えるまでもなく全力でダッシュするしかありませんね。

それか、もう諦めてゆっくり遅刻するかですね。

 

駅に行く途中で同じように遅刻しそうな同級生や同僚がいたらどうなるでしょうか?

「そんなに焦ってもしょうがないからゆっくり行こう」と言うでしょうか、それとも「一緒に走ろう」と言うでしょうか?

あなたならどうしますか?

 

最難関に行く人たちは全力で走る人たちです。

それで確実に行ける保証はありません。

ですが、ゆっくり歩いていたら絶対に間に合わないのです。

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

生徒募集しています。

興味ある方はメッセージください。

 

 

 


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