少し間が空いてしまいましたが、努力だけで成績が上がる方法 第２弾です。
今回は「覚えるだけで成績を上げる」方法を考えてみます。
中学受験は難しいと言われますが、何が難しいのでしょうか？
特に近畿圏は算数が難しいと言われています。
難易度の高い問題とはどういうものなのでしょうか？
基本的に使う公式は小学校範囲ということになっています。
実際には中学・高校数学で習うような公式も出てきたりします。
しかし、公式そのものを聞かれるようなことはありませんし、小学校範囲でない公式は必ず説明がつきます。
原則として数学の知識がなくても、問題文をよく読めば”習っていないからできない”ということはないようになっているのです。
ところが、塾の授業ではそんな説明などなく、「みんな知ってるよね」で進んでしまうことが多々あります。
結局のところ、”知っていたら簡単”なのです。
ということは、”覚えたらいい”という話になります。
算数は理解科目などと言われますが、実際にはほとんどが暗記です。
ただ、公式などを覚えただけでは問題が解けるというわけではありません。
公式を使いこなせなければならないのです。
ですが、それは”使い方を覚えたらいい”だけの話です。
難易度が上がると、どの公式をどう使えばいいか考えなければならない問題が多くなってきます。
”考える問題”などと言われると、考えなければならないと思ってしまうかもしれません。
しかし、実際にテスト中に考えていたら時間なんていくらあっても足りません。
そこで、塾ではひたすらパターン練習をおこなって、なるべく多くのパターンを覚えるのです。
パターンさえ知っていたら、見た瞬間に解ける問題もたくさんあります。
計算問題もレベルが上がるほど計算の工夫をすると簡単に解ける問題が多くなります。
計算問題は計算するものだなどとと思っていたらとても勝負にはなりません。
ハイレベルな計算問題はなるべく工夫をして計算を回避する問題なのです。
そういうテクニックを覚えていないと計算問題だけでテスト時間を使い切ってしまうかもしれません。
ということは、覚えたらいいんです。
テキストを何回もやり込めば覚えられます。
よく「何回もやっていたら答えを覚えてしまう」という話があります。
それでいいんです。
というより、最難関とかを目指すのであれば覚えていて当たり前の話なのです。
例えば、高学年の子に「半径８ｃｍの半円の面性は？」と聞いたら「１００．４８！」と即答します。
それをいちいち図を描いて、式を立てて、筆算なんかしてたら、完全に置いていかれます。
１問で３分くらいの差がつくのです。
そういう単純な知識系の問題が１０問あったら３０分の差になります。
学習の目安
偏差値４０台
基本的な公式を覚える
よく出てくる計算式、円周率の計算、倍数、約数などをひたすら覚える
基本問題を繰り返し、解法パターンを覚える
偏差値５０台
基本公式とその応用、逆算を覚える
よく出てくる計算式、数値を覚える
素数の倍数、平方数、大きな数の約数、計算の工夫などをひたすら覚える
基本問題、応用問題を繰り返し、解法パターン、裏ワザなどをひたすら覚える
偏差値６０台
公式の応用、中学・高校内容の公式（中学受験に出題されるもの）を覚える
入試によく出る計算式、数値（素数、平方数など）、数列などを覚える
入試頻出パターンをひたすら解いて覚える（出題者の意図や誘導のパターンも覚える）
偏差値７０台
上記をすべて覚えてしまえば、あとは暗記で稼いだ時間を使って最後の問題（満点対策問題）に取り組むしかありません。
初見で解く練習を積んで、覚えた知識を活かす方法を覚えましょう。
ひたすら書き出す練習をしておくと役立つこともあります。
理科はどうでしょうか？
大きく４つの分野に分かれます。
物理
化学
生物
地学
ですね。
このうち生物・地学は基本的には暗記です。
物理は計算問題が多くなります。
化学は暗記と計算が半々くらいです。
難関レベルでは暗記問題が多くなります。
男子校・共学校で５割くらい、女子校で６割くらいが暗記問題です。
出題は各分野から最低でも大問１題ですが、大問が５題以上なら生物分野からの出題率が高くなります。
計算が苦手でも暗記だけで合格最低点は狙えるという学校が多いです。
難関上位校なら計算もできないと厳しいです。
最難関レベルになると、
計算問題の割合が６割を超えてきます。
生物分野の計算問題もあります。
理科の計算問題は算数に比べて計算そのものは易しいです。
公式を覚えていれば算数にくらべて難易度は低いです。
しかし、条件などの暗記事項が多くなるので苦手とする子が多いのです。
小数計算がめんどくさい学校もあります。
暗記分野の難易度も上がります。
暗記でどうやって難易度を上げるのかという話になりますが、
覚える作業に難易度の差はありませんから、量の勝負になります。
参考書や塾のテキスト（クラス帯による）によっては扱われていない動植物名などが出題されると正答率は下がります。
かなりマニアックな知識や、教科書や参考書の隅っこに書いてあるようなもの、時事ネタなどが難易度の高い問題になりやすいです。
対応するには幅広く、そして深く知識量を増やすしかありません。
学習の目安
偏差値４０台
どこの参考書や暗記本にも載っているような基本的なものを全部覚えます
偏差値５０台
塾のテキストに載っているものは全部覚えます
分野・単元ごとにしっかり覚えきらないと点数が取れません
偏差値６０台
単純に覚えるだけではなく、種とか性質などの分類ごとに系統立てて覚える必要があります
共通する性質や特徴、見分け方なども覚えなければなりません
偏差値７０台
(理科は比較的平均点が高めに出るので、偏差値７０台は出にくいと思われます。）
マニアとか博士とかオタクと呼ばれるレベルの知識が必要です
一般的な塾講師よりも知識が必要になります
理科の記述問題
偏差値５０以上になると対策が必要になります。
理科の記述問題は文章を丸暗記します。
パターンは少ないので全部覚えます。
自分で文章を考えているようでは点数は取れません。
覚え方についてはあえて説明はしません。
極意だけ教えますので、各自で方法を編み出してください。
暗記の極意
覚えるまで繰り返す
