太郎 「模試を受けただけなのに電話が掛かってきて入試結果を聞かれたよ。」
花子 「それアレやわ。水増しやわ。そうやって合格者を増やしているらしいで。知らんけど。」
そんな都市伝説が毎年流れてきます。
本当にそんなことがあるのでしょうか?
各塾の合格実績のページを見ると、
「講習・テストのみの参加者は合格者数に含まれていません」といった文言が明記されています。
ですから、仮に模試だけ受験した塾から入試結果を聞かれたとしても、それがその塾の合格実績になることはないと考えていいと思います。
それでは「電話が掛かってきた」というのは嘘なのでしょうか?
もし、塾名を挙げて嘘の情報を拡散している人がいるとしたらそれは問題ですね。
しかし、本当に電話をしている可能性も考えられます。
というのも、例えば「五ツ木・駸々堂模試」を受けたことがある人もいるかと思います。
この模試は五木書房という出版社がやっている模試で、高校受験業界では有名ですね。
駸々堂というのはかつて存在した出版社なのですが、中学受験向けの模試を実施していました。
2000年に自己破産し、その後五木書房が引き継いだ形になります。
この模試は入試終了後に追跡調査を行っています。
塾で申し込んで受験した場合は塾に問い合わせが来ます。
つまり、模試を受けた受験生がどこに合格したかを細かく追跡することで、精度の高い模試判定を出すことが出来るのです。
かなり細かい分析資料を出しています。
でも、大手塾に通っている生徒にとってはそれほど参考にはならないかもしれません。
塾の偏差値表では下の方にまとめて書いてあるような学校を目指している人にとっては、この模試のデータはかなり参考になるかと思います。
ただし、そのデータを活用するには五木・駸々堂模試を複数回受験して自分の偏差値を把握しておく必要があります。
他塾のいわゆる冠模試(灘中プレなど)を受験する人もいるかと思います。
なるべく多くの判断材料があった方が有利になる可能性が高くなるかもしれないと考えているのでしょう。
となると、気になるのはその模試でどれくらいの順位を取れば合格できる可能性があるのかということだと思います。
で、もし塾外生がたくさん受験していた場合、その後合格したかどうかがわからないとデータの信頼性が低くなってしまいます。
そこで塾としてはどうにかして入試結果を知りたいわけですね。
もちろん不正な方法で入手などできませんから正攻法でいくと思います。
つまり、模試を受験した生徒の家に電話するという方法です。
目的は入試結果を知ることです。
当然ですが、テストのみの参加者は合格者数にカウントしないと宣言しているわけですから、そんなリスクの高いことはしないでしょう。
そうやって模試受験者全員の結果がわかれば、それを基にA判定、B判定、C判定のラインが算出できるわけですね。
成績上位に入っている塾外生の入試結果が全く不明なんていう模試の判定は果たして信頼できるのか?という話です。
最悪の場合、その生徒のデータだけ除外すれば塾生のデータだけで充分信頼性は確保できると思います。
というわけで、他塾の模試でもなるべく大勢が受験しに行けば判定の精度や信頼性は高くなるということですね。
関東だと四谷大塚の合不合なんかは毎回1万5千人くらい受験するので、かなり精度が高いです。
あとは日能研の合格判定テストやSAPIXの合格力判定サピックスオープンなんかも受験者数が多いですね。
近畿圏は各塾が塾生の囲い込みに必死なので、模試の日程をぶつけてきます。
ですから、それを休んでまで他塾を受けに行くべきかは悩みどころですね。
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