何が面白いのかって?
いいえ、全然笑えない話です。
庭に雑草が蔓延っているのです。
そのまま放置しておくと大草原wwwになります。
というわけでたまに庭の草刈りをしています。
最近、”南米の密林”で購入したのがこれです。
購入時はセール期間中だったので25000円くらいでした。
雑草という名前の草はありませんが、勝手に生えて勝手に増えて庭を覆いつくしてしまうタイプの植物ですね。
年によって流行があります。
今年よく見かけるのは、メヒシバ、エノコログサ、スベリヒユ、カタバミあたりですね。
カタバミは昨年の秋に徹底的に駆除したので、今年は少ないです。
ヨモギ、ヌスビトハギ、ホトケノザ、ヒナゲシ、ノゲシなんかもよく生えてきます。
それぞれ季節があるので、年に数回草刈りをしないとなかなか減らすことができません。
気を付けなければならないのが花の時期ですね。
花が咲いて種ができてしまうと飛び散ってしまいます。
そうなるとまた翌年一斉に芽が出てくるのです。
また、雑草と言われる植物ほど繁殖力が強く、種をたくさんまき散らします。
ですから、種ができる前にかりとってしまわなければなりません。
地下茎や球根で増える植物もあります。
全部掘り返すのはほぼ不可能なので、マメに草刈りをしてやるとだんだん弱ってきます。
以前は一生懸命引っこ抜いていたのですが、汗だくになったり、筋肉痛になったり、腰痛になったりと苦労した割に、2ヶ月も経つとまた違う草が生えていたりするわけです。
雑草が生い茂ってくると近隣からも苦情が出ます。
園芸に情熱を注ぐ人生の大先輩の方々から、風で種が飛んでくるから何とかしてほしいと懇願されるのです。
うちの庭の植物もこの地で自然発生したわけではなく、元はどこかから種が飛んできているのですが、そんなことを言っても仕方がありません。
以前、手に負えなくなって業者に頼んだのですが、これなら自分でやろうと思うくらいの費用が掛かりました。
(この家は父の名義なので、父に請求書を送りました。)
それ以降、なるべく自分でできる範囲は何とかして、植木が伸びてどうにもならなくなったら業者に依頼するようにしていたのですが、そのとき業者が雑草を刈るのに使っていたのがエンジン草刈り機だったわけです。
今の時代になぜエンジン草刈り機なのか?
マキタからは充電式の草刈り機とエンジン式の草刈り機が出ていますが、充電式は値段が倍くらいします。
普段からマキタの電動工具を使用している人ならバッテリーの使いまわしができるのですが、そうでない人には高くつきます。
エンジン式には2ストロークエンジンと4ストロークエンジンの2種類があります。
4ストロークの方が静かですが、2ストロークはパワーがあり、音も振動も大きいです。
ですが、エンジンの構造がシンプルな2ストロークの方がコストが低いです。
この時代に二酸化炭素を撒き散らすガソリンエンジンはどうなのかと思う人もいると思います。
確かに充電式草刈り機からは二酸化炭素が全く出ませんが、エンジン式はガンガン放出します。
ですが、環境負荷という視点で考えた場合、草刈り機だけに注目するのは論理的に間違っています。
一般的にコストが高いものほど環境負荷が高いと考えていいと思います。
バッテリーの製造にはリチウム、コバルト、ニッケルなどのレアメタルが大量に使われています。
さらに、草刈りに使用する電力はどこからくるのかというと、日本の場合はそのほとんどが火力発電によるものです。
つまり、草刈り機自体は二酸化炭素を放出していませんが、火力発電所でその分の二酸化炭素を放出しているわけです。
発電所からの流れを考えてみましょう。
発電所では石油燃料を燃やしています。
発生した熱エネルギーを利用して水を温めます。
ここでエネルギーは状態変化に使われます。
水が水蒸気になるときに体積が1700倍くらいになるわけですが、その圧力を利用してタービンを回します。
ここで力学的エネルギーに変換されているわけですね。
タービンが回転すると電磁誘導により電流が発生します。
ここで電気エネルギーに変換されるわけです。
発電所から変電所を経て家庭に電気が送られてきます。
コンセントに充電器を差し込み、バッテリーを接続すると充電が始まります。
バッテリー内部で化学反応が起こります。
ここで電気エネルギーが化学エネルギーに変換されます。
充電が終わったバッテリーを草刈り機につなぐと、草刈り機に電気が送られます。
化学エネルギーが再び電気エネルギーに変換されました。
電流が流れるとモーターが回転します。
電気エネルギーが力学的エネルギーに変換されます。
そしてその回転がギアを通して先端の草刈り歯に伝わり、草を刈るという仕組みです。
エネルギーを変換するたびにロスが生じます。
ほとんどは熱エネルギーとなって空気中に放出されます。
送電ロスもあります。
それに対して、エンジン草刈り機はシンプルです。
エンジン内でガソリンと空気が圧縮され、点火されて爆発します。
気体が一気に膨張し、ピストンを回します。
つまり、熱エネルギーが力学的エネルギーに変換されたということです。
その回転がギアを介して先端の草刈り歯に伝わります。
バッテリーは充電するのに1時間かかります。
満充電の状態からフルパワーで1時間くらい使用できます。
エンジン式はガソリンを入れるとすぐに使えます。
満タンにして1時間くらいでしょうか。
なくなったらまた入れたらすぐ使えます。
草刈りを何時間もすることはないのですが、エンジン式の手軽さは捨てがたいのです。
ガソリン価格高騰で若干ランニングコストは負けていますが、充電式は本体価格の差を取り戻すためには相当草刈りをしなければなりません。
世界はEV車という流れになっていますが、最近は電気代高騰と電力不足の上に、連休になると充電待ちの大渋滞が起きている国もあります。
購入する前によく考えなければいけませんね。
さて、草刈り機ですが、本当に便利です。
今まで何日も掛けていた草刈り作業が1時間くらいで一気に終わります。
草は粉々になって飛び散りますが、それはかき集めて捨てるか、土に戻すか、庭で燃やす(自治体によります)かです。
エンジン草刈り機を購入したのは夏前ですが、すでに3回草刈りをしました。
ストレス解消にいいかもしれません。
YouTubeで草刈り動画とか見ているだけでもスッキリします。
海外だと100万再生とかザラにあるので、人気のジャンルなのかもしれません。
庭の草刈りに苦しんでいる人にお勧めします。
ちなみに草は刈っても刈ってもまた生えてきます。
根ごと抜いたほうがいいのではないかと思うかもしれませんが、抜いてもまた生えてきます。
除草剤を使ってもいいですが、自分で植えた花も枯れてしまいます。
そしてしばらく経つとまた雑草が生えてきます。
定期的に刈り続けるのが一番いいということになるのです。
草刈り機は危険?
金属の歯ではなくナイロンコードを使用しています。
石に当たっても、壁に当たっても大丈夫です。
靴やズボンは草まみれになるので、作業用エプロンとか作業用のズボンがあるといいですね。
1時間やると腕がパンパンになります。
しかも振動が続くので痺れてきます。
どうしても細かいところは手作業になります。
庭付きの一戸建てを購入しようと思っている人は庭の手入れのことも考えておかなければなりません。
最近、道端に生えている雑草が気になりますwww