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夏までに成績を上げる

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6年生にとってゴールデンウィークが成績を上げる最後のチャンスとか先月は言ってました。

しかし、それは連休を利用して一気に勉強するという方法でした。

特に最難関を目指す6年生にとって、今後まとまった連休はほぼないと考えていいでしょう。

一部の塾を除いては、盆休みも、シルバーウィークも、年末年始もほぼ授業や模試・イベントで埋まります。

夏休み・冬休みも基本的に朝から晩まで塾で勉強する日々になりますし、宿題量も多くなるので授業内容以外の復習をする時間をとるのが難しくなります。

 

そこで、今から夏休みが始まるまでの2ヶ月間でなんとかしようという作戦です。

 

カレンダー上は7月17日(海の日)まで祝日はありません。

塾の調整日などを除いては普段通りに塾があります。

運動会や修学旅行がある人もいると思いますが、それ以外は通常通りのスケジュールです。

ですが、それは逆に考えればスケジュールを立てやすいということなのです。

 

近畿圏の夏休みは公立小ならどの府県でも7月21日からです。

※期間は府県により異なります。

ということは、今から夏休みまで10週間あるわけです。

 

勉強時間を1日あたり1時間増やせば合計70時間、土日や塾のない日にもう少し頑張れば合計100時間くらいは確保できる計算になります。

理論値としてはゴールデンウィークの2倍の勉強時間を確保できるわけです。

 

1日1時間増やすだけですから、連休のときのように長時間連続して勉強するわけではありません。

これは集中力の維持に関しては有利に働きます。

何よりも記憶の定着率という観点では、掛けた時間数よりも掛けた日数の方が大きく影響します。

そう考えると、連休に比べて何倍も効果があると考えていいと思います。

 

連休中に頑張った人はひと段落ついて、力が抜けている人もいるかもしれません。

ゴールデンウィークの勉強法が「ウサギ型」だとすると、これからの2ヶ月は「カメ型」の勉強になります。

そういうのが苦手という人もいると思いますが、苦手な人ほど頑張ったときの伸びが期待できます。

 

 

2ヶ月間という長いスパンで目標を立てる

 

成績を上げたい人にとって一番気になるのは次の公開テストかもしれません。

しかし、今から急に頑張ったところでどうにかなるというものでもありません。

連休中に頑張った人は結果に期待したいところですが、上位層はみんな頑張ってきているので思ったほど伸びない可能性もあります。

※現時点での偏差値にもよります。

 

そこで、2ヶ月後の7月のテストに向けて計画を立てることにします。

つまり、2ヶ月間で公開テストの出題範囲をすべて復習するということになります。

塾や科目にもよりますが、6年生の夏の時点で6年生内容はほぼ終了し、夏以降は総復習に入ります。

ということは夏以降の公開テストは今までに習った全範囲からの出題になるということです。

それを見据えて、7月までに総復習をしておこうということになります。

 

夏休みに復習を頑張ろうと思っている人には残念なお知らせですが、夏期講習期間中にそんな暇はありません。

塾にもよりますが、夏期講習、志望校別特訓、通常授業、特訓講座などの宿題に追われて、休みの日は模試やイベントで1日中拘束されます。

現時点で宿題に四苦八苦している人はきっと時間が足りなくなると思います。

 

ですが、今のうちに復習をしておくことで少しはその負担を軽減できるかもしれません。

 

 

2ヶ月間で総復習

 

中学入試の出題範囲を本格的に勉強し始めるのはだいたい5年生からです。

塾のカリキュラムもそのように組まれています。

ということは、全範囲を復習するというのは5年生~6年生前半までの全範囲を復習するということです。

すでに5年生の範囲をある程度復習している人であれば、6年生になってからの範囲を復習すればいいということになります。

5年生の基本だけ復習が終わっている人なら、応用問題(B・C問題)に取り組めばいいということになります。

通常授業のテキストをすべて復習している人なら特訓講座の復習、それも終わっている人なら2周目に入るといいと思います。

それも終わっているなら、近畿の中学入試標準編、発展編をやっておくといいでしょう。

 

1科目あたりの年間講義数

5年生だと40数回分の講義になるかと思います。

1回の宿題に30分掛けるとすると合計で20数時間になります。

6年生の講義数は7月までで約20回分です。

1回の宿題に30分掛けるとすると合計で10時間になります。

これで合計30時間です。

 

特訓講座の場合、講義数は同じでも宿題に掛かる時間は倍増します。

合計60時間くらいになるでしょうか。

 

すでにある程度終わっている人は残りを終わらせるのに必要な時間を計算し、夏休みまでに終わるように計画を立てましょう。

時間が読めない場合は、1講義分を1日で終わらせると考えて、2ヶ月で60講義分になります。

 

1日で1講義分が終わらないからと2日かけたりすると、最後の方は全然間に合わなくなってしまいます。

ですから、その日のうちに終わらなかった分は切り捨ててでも次に進んだ方がいいかと思います。

 

 

どの科目を復習するか

 

近畿圏の最難関志望なら算数を最優先すべきです。

というのも算数の難易度が高く、入試で最も差がつきやすいのが算数だからです。

 

算数が十分に出来ている人は他教科もバランスよくやっていくといいと思います。

とにかく苦手科目を作らないというのが重要です。

他教科に比べて成績が極端に低い科目は勉強時間が足りなすぎるということです。

逆に時間を掛けたら伸びる可能性が高いわけですから、今の時期ならそこに力を入れるべきです。

 

暗記科目(暗記分野)はまだ先でもどうにかなりますが、成績を上げたいのであれば早めに仕上げておくことをお勧めします。

というのも、これから先のテストにも毎回暗記分野は出題されるからです。

入試のことを考えたら最終的に1月に間に合えばいいということになりますが、志望校別コースの受講資格が必要な人にとってはこの夏が最終だと思った方がいいです。

9月時点で志望するコースに入っていなければその時点で諦めなければならなくなります。

 

暗記科目は一気に覚えようとするのではなく、2ヶ月間で何回も反復出来るようにスケジュールを組んで、なるべく短時間で何回も回していく方がいいと思います。

勉強時間には組み込まず、移動や休憩などの隙間時間にちょっとずつ出来るように常にプリントなどを持ち歩くといいでしょう。

 

 

 

まとめ

 

何をやるかは人それぞれだと思います。

目標も課題も現状も異なると思います。

しかし、夏休みまでの残りの日数はみんな同じなので、日数を意識して計画を立てるといいのではないでしょうか。

やりたいことがあるのなら、それを2ヶ月で終わらせるスケジュールを組むことです。

 

だいたいみんなスケジュールを詰め込み過ぎるので、予定通りには終わりません。

そこで、終わらなかったときのプランBやプランCを考えておくといいです。

つまり、どこを削るかですね。

効率を求めるなら、難易度の高い問題(解けない問題)をまず削るべきです。

 

「塾の成績を上げること」を目標にしているのであれば、塾のテスト対策になっている必要があります。

出題頻度の低い単元、全体の正答率が低い単元は優先順位を下げてもいいかもしれません。

※偏差値60未満の場合です。

 

灘志望の人は併願校の20年本とかをやり始めてもいいと思います。

1科目1年分で1時間掛かるので、1日に1つくらいしか進めません。

直近6年分は9月以降に温存しておくとして、1科目で14時間、2科目で28時間必要になります。

併願校が2校ならその2倍です。

夏期講習までに終わらせておかないと、その先は手を付ける時間がないと思います。

※塾ではやらなくていいと言われます。

※志望校別のテキストは昔の過去問で出来ています。

 

 

 

 

 

 

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