どうやったら成績は上がるのだろうかと悩んでいる人は多いと思います。
うちの子には”才能”がないのかもしれないと考えている人も多いようです。
どんな方法を使ってでもどうにかして成績を上げたい、そのための苦労は厭わないという人のために、
努力するだけで成績が上がる方法を考えてみることにしました。
努力し続けるとどうなるのでしょうか。
・知識量が増える
・記憶力が上がる
・学力が上がる
・処理速度が上がる
・成績が上がる
・才能が身に付く
・努力が苦にならなくなる
・自信がつく
など
若干の副作用もあります。(努力しすぎた場合)
・努力すれば何でも出来ると過信する
・努力しない人を見下す傾向がある
・遅い人を見るとイライラする
・無駄な時間や無駄な作業が耐えられない
その結果として
・話がわかる(通じる)人が少なくなる
・うわべだけの付き合いが苦手になる
など
努力とは具体的に何をすることなのでしょうか?
学校や塾の勉強について考えてみましょう。
・与えられた課題を十分にこなす
授業の予習(中学校)・復習、宿題、テスト勉強をやり込むことです。
必要な事柄(単純な知識や方法など)を覚え、それを使いこなせるように練習します。
やり込むというのは出来るようになるまで何度も反復するだけの単純な作業です。
・テストの成績を上げる
テストの出題内容は授業やテキストで取り扱ったものが中心ですから、
既習範囲を満遍なくやり込むだけで平均点は軽く超えます。
さらに上を目指すには周辺知識を増やしてやるだけです。
知識量や演習量を増やすにはそれだけ時間が必要になりますから、勉強時間がなるべく多くなるように、かつ効率的に進められるように工夫するといいと思います。
作業自体は単純です。
志望校合格を目指すのであれば、学習目標のレベルをその学校のレベルに合わせ、スケジュールを組みます。
時間が足りないと思うのであれば、少し早めにスタートするしかありません。
こうやって考えてみると、やること(作業)自体はほとんど変わらないのです。
ですから、そんなにずば抜けた能力(才能)が必要とは思えません。
それを目標レベルに到達するまでひたすら反復することが努力だと言っても過言ではないと思います。
計算力を上げる方法
計算力とは何でしょうか?
・計算問題を解く力
とりあえず解けないと話になりませんね。
まずは計算の規則や公式を覚えることが必要です。
今の段階で理解は要りません。
例えば、「錐体の体積を求めるときになぜ3で割るのか」は小・中学校レベルでは理解不能です。
学年が上がると、公式に当てはめるだけの基本問題は少なくなるので、どこでどの公式を使うか、どうやって工夫するかという”使い方”を覚えなければなりません。
小学校で習わない公式(高校数学内容)も出てきます。
それを覚えます。
記憶力がない人の場合
「記憶力がないということがわかっている」程度の記憶力があれば十分です。
1年間通っていても学校のクラスの友達の名前を覚えられない人はほとんどいないと思います。
・計算速度
いくら問題が解けても、スピードがないと時間内に問題が解けきれないことがあります。
塾の計算テストはかなりのスピードが要求されます。
全問解き切れる人は少ないと思いますが、そのように作られているのですから当然です。
速度を上げるにはいくつかのアプローチがあります。
・単純に作業速度を上げる
基本的に同じことを何度もやっていれば作業速度は上がります。
意識して練習すれば物理的限界までは近づけます。
・無駄を省く
遅い人が一番時間を掛けているのが”考える時間”です。
傍から見ると止まっている時間のことです。
計算は手順をこなしていくだけなので、考える時間はほとんど必要ありません。
・手順を省く
丁寧に計算式をかいたり、筆算をしていると時間がかかります。
必要でない限り、そういう手順を省くことで物理的な量(書く量)を減らします。
・計算しない
究極はこれですね。
計算しなければ時間もかかりませんし、疲れもしません。
つまり、数値を覚えるということです。
よく出てくる数値というのがあります。
例えばπ計算なんかは暗記ですね。
暗記に否定的な人もいますが(では九九はなぜ覚えるの?)、相手にするのは時間の無駄ですからそれも省きます。
物理的限界:
文字を書く速さには限界があります。
画数に比例します。
鉛筆の重さ×鉛筆の先端が動く速度の2乗が筋力に比例します。
筋力は筋肉の断面積に比例します。
したがって、限界を上げるには腕を太くしなければなりません。
速く書くと字が汚くなるのは筋力が足りないからです。
ゆっくり書いても汚いのは練習不足です。
計算間違いをする人は、記憶が間違っている可能性があります。
人間の記憶はしょっちゅう上書きされます。
間違って覚えてしまうこともあるのです。
それが癖になると何度も同じ間違いをします。
その場合はもう一度正しい記憶を上書きしなければなりません。
反復練習をすることで回避できます。
一定の割合でエラー(間違い)が発生する場合もあります。
これは予測可能なわけですから、エラーを検出するシステムを組み込むことでかなり回避できます。
つまり、見直しというやつです。
見直すポイントというのがあります。
数値の確認、式の確認、計算結果の整合性、解答方法の確認などルーチンをマニュアル化してしまえばいいと思います。
見直しの反復練習をすればほとんどが解決します。
計算力なんて生きてくのに必要ないという人(日常生活や仕事で計算力を全く必要としない人)もいるかと思いますが、人間の体というのは非常に合理的に出来ていて、必要ないものはどんどん削られていくのです。
つまり、計算をしていないと計算力はどんどん落ちます。
皮下脂肪や内臓脂肪は大事なエネルギー源ですから、非常事態に備えてどんどん蓄積されていきます。
計算力を維持するためには毎日計算練習を続けた方がいいということですね。
筋トレみたいなものです。
たまにしかやらない人やそのレベルに届いていない人には苦痛でしかありません。
苦痛がなくなるまでやり込むと計算力は確実に上がります。
そして当然ですが苦痛はなくなります。
学年が上がるとそれに伴ってレベルが上がっていきます。
特に対策をしていなくても、自然に計算力はついてくるものです。
しかし、あえて先取りをして学年以上の計算力をつけておくと、
驚くほどスムーズに学習できるのです。
同じ宿題をやるのに、2時間かかる子と20分で終わる子がいます。
20分で終わる子にとって宿題は苦痛どころか、物足りなさを感じるかもしれません。
どこでそんな差がついたのでしょうか?
練習量の差に決まっているではないですか。
仕事で言うならベテランと新人くらいの差がついているだけの話です。
まずは努力(反復練習)するだけです。
特殊な能力は必要ありません。
今日からでも始められます。
いつもやっていることと同じことを繰り返すだけです。
やっているうちにレベルがどんどん上がります。
気軽に始めてみませんか?