暑い日が続いています。
8月12日15時時点の気象データによると、日中の最高気温が35℃を超える「猛暑日」となった地点は全国で141地点、30℃を超える「真夏日」となった地点が全国で718地点(猛暑日となった地点を含む)だそうです。
アメダスの観測地点は全国で約1300地点です。
近畿圏では、
滋賀県大津市、東近江市、
京都府南丹市園部、京都市中京区、
大阪府枚方市、豊中市、大阪市中央区、堺市堺区、八尾市
兵庫県豊岡市、神崎郡福崎町、淡路市、洲本市
奈良県奈良市、
和歌山県伊都郡かつらぎ町、日高郡日高川町、新宮市、東牟婁郡古座川町
などの観測地点で35℃以上を観測しています。
近畿圏で最も気温が高かったのは和歌山県新宮市で37.5℃です。
ちなみに気温というのはあくまでも気象庁が発表する値です。
理科の時間に習います。
気温とは、「風通しがよく直射日光が当たらない日なたで地面から1.2~15mの高さで測った空気の温度」です。
アメダスの観測装置は周りが開けていて、芝生になっているところにあります。
高さは地面から1.5mです。
大阪市のアメダスは大阪城にあります。
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見た目に涼しそうですね。
ここで測った気温が大阪の気温として公式に記録されます。
ということは、ビルに囲まれて風通しが悪くて、日当たりのよいアスファルトの上はどれくらいの温度になるのでしょうか?
以前、大阪の教室で授業をしていた頃、赤外線温度計を持参して道路の表面の温度を測ってみたことがあります。
日なたでは60℃を軽く超えていました。
裸足で歩いたらやけどしそうな温度です。
※ 卵焼きは無理です。(卵白の固まる温度は80℃くらい)
こんなときに犬の散歩なんてありえないですね。
路面付近の空気の温度は低く見積もっても50℃以上、路面は60℃以上。
そんなところを連れて歩いたら大変ですね。
というわけで、ふつうに外(日なた)を歩き回ると40℃では済まないくらい暑いのです。
それに比べて塾の教室は寒いですね。
これはエアコンの性能にもよります。
業務用の大型エアコンが複数設置されている教室は良く冷えます。
生徒が「暑い」と言えば設定温度がどんどん下がります。
エアコンから出てくる風の温度は設定温度には関係ありませんが、設定を下げるといつまでも稼働し続けます。
エアコンの風があたる席に座っていると最初は涼しいのですが、そのうち寒さに震えることになります。
かといってエアコンを切ると数分で灼熱地獄です。
座る場所を変えてもらうか、上着を着るしかありません。
勉強の能率を下げたくなければ家でもなるべくエアコンで涼しくした方がいいと思います。
何でこんなに暑いの?
ってみんなよく言いますね。
「夏だから」と答える人が多いかもしれませんが、中学入試でそう答えると点数はもらえません。
暖かくて湿った大きな空気のかたまり(小笠原気団)が発達し、その一部が太平洋高気圧として日本列島をおおいます。
北に低気圧があれば、南から暖かく湿った風が吹き込みます。(季節風)
それがジメジメとして暑い日になる原因です。
その風が山を越えるときにフェーン現象が起きます。
すると気温はさらに高くなるのです。
群馬県で40℃を超える原因はフェーン現象ですね。
周囲を山に囲まれているのでフェーン現象が起きやすいのです。
さらに南にある都市部からヒートアイランド現象によって温められた空気が流れ込みます。
フェーン現象は理科の入試問題にときどき出てきます。
真夏日、猛暑日、熱帯夜などの用語も出題されます。
ヒートアイランド現象はどちらかというと社会の入試問題ですね。
せっかくですからこういうときに勉強しておきましょう。