春休みが近づいてくると悩み始める人が多くなります。
春休みに何をすればいいのか、と。
塾の春期講習に行けばいいんじゃないの?と言ってしまえばそれで話は終わってしまいそうな気もしますが、そんな単純な話でもないのでみんな悩むのです。
さて、塾の春期講習は一体何をやるのでしょうか?
基本的に塾の季節講習というのはそれまでの復習が中心となります。
春期だと期間的にも短いのでそれほど多くのことはできませんから、主に2月~3月に学んだ内容を復習することになります。
また、春期は4月から正式に入塾を考えている人たちが試しに受講したりしますから、そういう人たちを少しでも追いつかせようという意図もあります。
そうなると、普段から復習をやり込んでいる上位層にとっては退屈極まりないものとなってしまいます。
そこで春期は受講せずに家で勉強をしようと考えるわけですが、さて、何をさせたらいいのかと悩むわけですね。
この時期だけ他塾の講習を受けるという人もいるでしょう。
塾によってカリキュラムや進度が違うので、内容が重複しなくてすむと考えるわけです。
しかし、何をやるのかはテキストをもらうまでわかりませんから、失敗に終わる可能性もあります。
事前によく調べておかなければなりません。
小6になると春期講習も志望校コース別に分かれたりします。
当然最難関レベルの学校を目指す人たちにはそれだけの負荷を掛けなければなりませんから、宿題量がビックリするほど多くなったりもします。
それを3~4日のサイクルで回そうと思うと全然時間が足りないという人も多いかと思います。
小5までと同じように軽く考えていると痛い目に合うかもしれません。
コース別ということは当然、受講基準というものがあったりするわけですが、その資格が取れるかどうかで大変な思いをしている人もいるかもしれません。
次の公開テストで何とか偏差値を取らないと・・・、なんて言っているわけですね。
ですが、この際はっきり言わせてもらうと、そのレベルで苦しんでいる人が仮に最難関コースを受講するともっと大変な思いをすることになります。
特に算数が弱いと宿題が全然回りません。
家にいる時間をすべて宿題にあててもきついかもしれません。
でも、それを乗り越えなければ最難関はないわけですから、それを十分理解した上で、何があっても最後までやり切る覚悟を持って挑んでください。
ちなみに上位層はそれをすべてこなした上で、2~3月分の復習の時間を確保しつつ、さらに何をするべきかと悩んでいるわけですね。
なぜ、上位層は塾の講習以外のことをやろうとするのでしょうか。
ここで言う上位層とは偏差値でいうなら最低でも60以上の世界です。
ましてやトップを狙う人たちは最低でも偏差値65以上を必要とします。
周りと同じことをやっていては偏差値65は取れません。
受験勉強というのは突き詰めていくと最後は入試問題を解けるようになることですから、そこから逆算すれば今何をすべきかは見えてくるかと思います。
気をつけなければならないのはゴールだけしか見ていないと、いくらそこから逆算したところでその道筋は自分の足元につながっていないということになりかねません。
登山口と山頂を直線で結んでしまうと、断崖絶壁をよじ登らなければならないルートになってしまうかもしれません。
反対に偏差値50未満の人は周りの人と同じことが十分にできていないと考えることができます。
だとしたら塾の春期講習を受講するのは当然と考えていいと思います。
まずは塾のカリキュラムをこなすこと、その上でさらに何か出来るのならやってみたらいいと思います。
このままではどうせついていけないから、家でゆっくり復習をさせようと考えている人もいるかと思いますが、それがどのような結果になるかはやる前から想像がついているのではないでしょうか。
そして、きっとその通りになるでしょう。
きちんと計画を立てて、家でしっかり勉強できるくらいならそこまで成績で悩むことはないのです。
で、それが出来る子が成績上位者なのです。
春期講習まではまだ時間がありますから、しっかり計画を立てておくといいと思います。
春休みに何をすべきか
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「公開テスト撃沈」に効く特効薬
公開テストなどの実力テストが行われると、必ず「撃沈した」という人が出てきます。
テストが終わったばかりで、まだ成績も出ていないうちから「撃沈した」という声を聞きます。
何を以って「撃沈」というのかは曖昧ですが、成績が出る前の段階ならば「予想していた点数が取れなかった」という意味に使われていると考えていいでしょう。
公開テストといった大勢が受験するテストであれば、その平均点は毎回ほぼ同じくらいになるだろうと予測しているのだと思いますが、毎回新しい問題を作成しているわけですから、そんなに狙い通りの平均点がでるとは限りません。
もし、毎回同じ平均点にしようと思ったら、まず2~3倍の問題数のテストを作成し、事前に100人くらいのサンプルを用意して受験させ、その正答率をもとに目標とする平均点になるように問題を選び、テストを作成する。
くらいの手順が必要になります。
昨年1年間の平均点の推移を見てみれば、実際にどれくらいばらつきがあるかはわかるでしょう。
今回のテストも前回同様の点数になるだろうと予測したのにかかわらず、自己採点してみたら目標点に達しなかった⇒撃沈、というロジックなのでしょうか。
このような平均点のばらつきを整えるための便利なシステムがあるのですから、それを使ったらいいのではないでしょうか。
つまり偏差値ですね。
偏差値は平均点が何点であろうが、平均点なら偏差値50になりますから、テストごとの平均点のばらつきは無視できます。
さらに予測が難しい偏差値60を取るためのラインも、100傑入るためのラインも、偏差値を見れば一目瞭然です。
つまり、「成績が返却されるまで自分では一切評価を行わない」というコマンドを1行追加するだけで、パニックはかなり抑えられるのではないかと思います。
詳細結果&答案返却までは数日ですから、それを待てばいいというだけの話です。
テストを受けた手ごたえが良かったのならそのまま調子よく勉強すればいいですし、失敗したと思うのであれば次に向けて対策を考えればいいのです。
どうせ平均点も標準偏差もわからないのに、自己採点をしたところで確実なことは何もわからないわけですから、無駄に落ち込んだりぬか喜びをする必要はないと思うのです。
最もあてにならないのが子供の感想です。
掲示板やブログでもよく見かけますが、難しかったとか易しかったとか、予想平均点とか。
難易度の感想はその子のクラス帯や平均偏差値の情報がなければ全く信憑性はありません。
信憑性のない情報をいくら集めても、集めれば集めるほどむしろ信憑性は下がります。
毎回親が時間を計って自分で解いて点数を出してみる、くらいのことをすれば、そっちの方がよっぽど信頼できると思います。
成績表が却ってきて、結果を見たら「撃沈」だった場合を考えてみましょう。
これも同様に、何を以って撃沈と考えるのかが重要です。
一般的に偏差値の上下は誰にでも見られます。
私の経験では、約70%の受験生が±約2.5ポイントの上下幅で偏差値が変動します。
つまり良いときと悪いときの差が5ポイントくらいあるのは普通だということです。
その差が少ない人ほど安定してると考えることもできますが、逆に言えばここぞというときの運も期待できないとも言えます。
さて、撃沈する人はおそらく今までの平均、もしくはここ最近で一番良かった時の偏差値を基準にしているのではないでしょうか。
あるいは、クラス替えの目安とされる偏差値、受講資格の偏差値と比較して撃沈と言っているケースもあるかと思います。
毎回撃沈しているという人も中にはいるのではないかと思います。
それを防ぎたいというのであれば、最も効果的な方法は自分の実力にあった目標値を定めるということです。
目安としては過去3ヶ月~6ヶ月の平均値です。
良いときもあれば悪いときもありますが、それは平均値を基準とした場合です。
最高値を基準にするからすべてが撃沈になってしまうのです。
気分よくいきたいのなら、最低値を基準にすればいいのです。
そうすれば毎回いい結果ということになるでしょう。
そんなことをすると、子供が油断して勉強しなくなるという反論もあるでしょう。
では、今までずっと油断なく勉強してきているのでしょうか?
油断しようがしまいが結果が同じであるならそれは必要条件ではありませんから、そんなネガティブな気分で勉強させるよりは、次のテストが楽しみだと思えるような方向にもっていく方がいい結果を生むかもしれません。
まるで意図的な赤字申告のような戦略的撃沈をさせる必要はないのです。
本気で撃沈が続いていると思っているのであれば、もう一度自分の実力をしっかり認識した方がいいということです。
偏差値というのは相対的なものですから、自分は頑張っているつもりでも周りがもっと頑張っていれば成績は下がります。
どのクラス帯にいるかによっても差が出てきますが、何より大きいのは本人の努力、つまりその質と量とかけた時間の問題です。
同じことを続けていて結果が出ないのであれば、それを続けても結果が出ない可能性の方が高いかもしれません。
もう一度計画を見直すのであれば、自分の実力を再認識する必要があるのです。
この問題さえ合っていれば、ミスさえしなければ・・・。
そういうことを言っている人は必ずまたミスをします。
ミスをなくす前にするべきことがあるのです。
そこに気付かなくてはなりません。
例えば、足の裏に棘が刺さっていたとします。
なのに、足が痛いから歩きたくない、痛み止めを飲む、これ以上深く刺さらないように気をつける・・・。
いや、その前にさっさと棘を抜けよ!という話なんですが・・・。
それを、抜くと痛いから、血が出るかも、抜けなかったらどうする・・・、と言ってるわけですね。
なら、せめて病院に行けよ!と。
化膿したらどうするんでしょう?
それはいやだ。
もう意味がわかりませんね。
「撃沈」という妄想から早く離れた方が賢明です。
撃沈したという人の教育相談を今までたくさん受けてきましたが、その多くは実力通り、誤差の範囲内でした。
そのうち数%は本当に何かやらかしたような下げ方でしたが、翌月には元に戻っています。
この先はまだまだ長いですから、ちょっと凹んだ程度でいちいち方針がぶれるようでは大変です。
ちゃんと塾の宿題をこなしていれば、長い目で見てそう簡単には成績は下がりません。
もちろんそう簡単に上がることもありません。
毎回ばらつきがあるのは何かが足りないのだということに気付かない限りは越えられない壁があります。
とりあえず成績が却ってくるのを待って、その時点でもう一度考えてみるといいでしょう。
データで見る近畿圏の中学入試 その1
2016年の中学入試が終わって約2ヶ月。
そろそろほとぼりもさめてきて、みんな落ち着いてきたようなのでちょっと振り返ってみようと思います。
近畿圏というのは、近畿2府4県(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県)のことを指すものとします。
三重県は近畿じゃないのかという意見もあるかと思いますが、通学圏という考え方をするならば、三重県はどちらかというと東海エリアに入るのではないかと思います。
少子化、少子化と言われていますが、実際のところ子供の数がどれくらいなのかをご存知でしょうか?
総務省統計局の発表(平成26年)によれば、現在の日本の人口は約1億2700万人でここ数年減少傾向にあります。
このままいくと70年後には約半分の60億人くらいになると予想されているようですが、私はそこまで生きるつもりはありませんので流しておきましょう。
今の小学生は1学年がおよそ100万人で推移していまして、新5年生の学年が一番少ないようです。
第2次ベビーブーム世代もしくは団塊ジュニア世代と呼ばれる70年代生まれの世代は、最も多い学年が今年43歳になる学年で約200万人ですから、その時代と比べると約半数になっているということですね。
それだけ子供を育てていくのが大変な時代だと考えてもいいのかもしれません。
さて、近畿圏で見てみましょう。
今年受験を終えて、新中1になる学年の人数は、
大阪府 77600人
兵庫県 50957人
京都府 22332人
滋賀県 14100人
奈良県 12637人
和歌山県 8607人
合計 186305人(男子95303人、女子91002人)です。
近畿圏の主な私立中学ですが、ざっとまとめると145校で、募集定員の合計は18318人となります。
実際に私立中学に入学した生徒数を調べてみると、17485人という数字が出てきます。
近畿圏の子供の約10%が私立中学に通うという計算になります。
国立は?
と言われそうなので国立中学も調べておきました。
近畿圏の国立中学は全部で9校、大阪が3校、兵庫が1校、京都が2校、奈良が1校。
と書くと、おかしいという人がいるかもしれません。
そうです。
兵庫と奈良には中等教育学校が1つずつ。
合わせて11校です。
ただし、京都教育大附属京都は募集停止。
合計1380人の募集定員となります。
私立中も中等教育学校が2つ入っていますが、いろいろ検索していると中学校と中等教育学校は明確に区分されているようで、気をつけていないと数え間違えてしまいます。
公立の中高一貫校については割愛します。
というわけで国立・私立を合計すると、募集定員が19698人に対して、17931人が現在中1(新中2)ということがわかりました。
10%くらい足りないわけですが、募集定員より多めに生徒をとる私立中学もありますから、そういうことを考えると定員割れをしている学校もあるということになります。
つまり、贅沢さえ言わなければどこかの私立中学に入学することは可能であるということになります。
でも、そこまでして行きたくはないという学校があって、また、そこまでして行きたいと思う人が十分ではないから定員割れになるわけですね。
つづく
データで見る近畿圏の中学入試 その2
近畿圏で今年卒業する小6は全部で186305人(男子95303人、女子91002人)。
国立・私立(公立中高一貫校を除く)は私が調べた範囲では合計156校(うち男子校14校、女子校39校)で、募集定員の合計は19698人。
それに対して、現在中1(新中2)の学年で国立・私立中学に通っているのは19116人というデータがあります。
※参考にしたのは政府統計ポータルサイトのe-Stat
では、実際にどれくらいの人が出願したのかを見てみましょう。
がくあんの出願速報のデータを基に集計してみたところ、統一日の1月16日(土)の午前入試が最も出願数が多く、合計17740件(国立を除く)。
日程が重なる大教大附属天王寺中は出願数が441なので、合計18181件ということになります。
しかし、出願はしていても受験しないケースもあります。
複数校に同時に出願しているケースが多いかと思います。怪我や急病で欠席するケースも考えられます。
全体としては数%ほど見られるのではないでしょうか。
少なく見積もっても300件くらいから、多めに見積もっても1000件には届かないだろうと思います。
その一方で、他府県からの受験者もある程度の割合で含まれるかと思います。
こういう大きい数を扱うときは数%の誤差はやむを得ないと考えましょう。
というわけで、統一日にはほとんどの受験生が受けているであろうと仮定して、近畿圏の受験人口はおよそ19000人と考えることにしましょう。
統一日16日(土)午前の受験者数を100%としたとき、他の日程ではどれくらい受験しているかを見てみましょう。
※私立のみ
16日(土)午前 100%
16日(土)午後 38%
17日(日)午前 59%
17日(日)午後 35%
18日(月)午前 44%
18日(月)午後 7%
19日(火) 21%
20日(水) 6%
21日(木) 2%
22日(金) 3%
22日が多くなっているのは高槻後期の影響ですね。
ただしこれは出願数であって、実際には後半に入ると欠席者の割合が多くなります。
そこまで全部調べるのは大変なのでここまでにしておきます。
こうやって見ると、最初の4日間で9割の入試が終わるということになります。
わかる範囲での全日程総出願数÷16日午前の出願数≒2.9となりますから、受験生1人当たり平均3校に出願していることになります。
受験料が平均2万円とすれば、この4日間で(受験料だけで)10億円が動くということになります。
総出願数を共学校、男子校、女子校に区分してみましょう。
共学校 92校(63%) 10813件(59%)
男子校 14校(10%) 2765件(15%)
女子校 39校(27%) 4740件(26%)
男子校は学校数の割に出願数が多いことがわかります。
男子最難関校が5校含まれていることも大きく影響していると思われますが、男子校は競争率が1.5倍高いということになります。
来年は男子校がさらに1校少なくなりますから、男子校志望者はどういう戦略を取るべきか考えなければなりませんね。
女子はどの学校が3番手、4番手になるか注目でしょう。
共学もそのあたりのランキングが大きく変動すると思われます。
それでは出願数が最も多かった学校はどこでしょうか?
知りたい方はぜひクリックをお願いします。
つづく
※一部の数値を修正しました。
2日入試の学校の出願数の扱いを変更(3/19)
非日常的日常生活 波乗り天国
アメンバー限定公開記事です。
データで見る近畿圏の中学入試 その3
2016年の近畿圏の中学入試 出願数ランキング
各学校のHPやがくあんのデータを基に集計してみました。
数値は学校発表の出願数で計算しています。(受験者数ではありません)
男子の部(男子校全14校)
1位 高槻(大阪府) 1845件
2位 清風(大阪府) 1540件
3位 明星(大阪府) 948件
4位 東大寺学園(奈良県) 884件
5位 甲南(兵庫県) 805件
6位 大阪聖光学院(大阪府) 741件
7位 東山(京都府) 703件
学年で4万人近い小6男子がいる大阪府が当然有利です。
(兵庫は2万6千、京都で1万1千)
また、上位3校は大手塾の偏差値で言うと50前後で、ボリュームゾーンですから受験者が多くなります。
最難関志望者の併願校でもありますし、入試日程が多いので出願総数が多くなります。
4位の東大寺は入試日程が3日目ということで、最難関層を洛南と2分しています。
ちなみに洛南は男女合わせて857件とわずかに及ばず。
5位の甲南は大手塾ではノーマークかもしれませんが、兵庫県で押さえの効く男子校はここしかありませんね。
女子の部(女子校全39校)
1位 武庫川女子大附属(兵庫) 1011件
2位 帝塚山学院(大阪) 905件
3位 甲南女子(兵庫) 834件
4位 同志社女子(京都) 758 件
5位 親和(兵庫) 724件
6位 大谷(大阪) 709件
7位 京都女子(京都) 684件
8位 四天王寺(大阪) 609件
9位 大阪女学院(大阪) 538件
女子の人数は大阪3万8千、兵庫2万4千、京都1万です。
1位の武庫川女子大附属は1学年400人のマンモス校ですし、入試日程も多いです。
2位の帝塚山学院も大手塾ではどちらかというとノーマークの学校ですが、近畿圏全体で見ればちょうど中堅の学校ですから出願者数が多いのです。
3位の甲南女子、5位の親和は神戸女学院、神戸海星の押さえになる学校ですね。
4位の同志社女子は京都ではブランドです。
8位の四天王寺はこの中では唯一の単一入試日の学校ですが、子供の数が最も多い大阪の女子トップ校ですから堂々の数字です。
6位の大谷と9位の大阪女学院は大阪の女子校で四天王寺に次ぐ人気校です。
レベルはほぼ同じですが、大谷の方が出願数が多いのは入試日程の違いでしょうか。
共学の部(共学校全92校)
1位 開明(大阪) 2002件
2位 帝塚山(別学・奈良) 1886件
3位 西大和学園(別学・奈良) 1497件
4位 清風南海(大阪) 1224件
5位 同志社香里(大阪) 1188件
6位 金蘭千里(大阪) 1156件
7位 須磨学園(兵庫) 1046件
8位 洛南高校附属(京都) 857件
9位 三田学園(兵庫) 853件
10位 大阪桐蔭(大阪) 782件
1位の開明がダントツですね。
やはり子供の多い大阪で、ちょうどボリュームゾーンで、入試日程が多い学校が有利だと言えるのですが、開明は国公立合格率の高さや交通の便のよさなどから人気なのでしょう。
帝塚山は男女別学ですが、コース制により中堅層から最難関の併願まで幅広く押さえています。
3位の西大和は近畿圏からは受験できない県外入試を除いた数字です。
4位の清風南海は地理的に大阪市内から大阪南部をカバーしているのが強みですね。
同志社香里はさすが同志社ブランドですね。実は後期日程でかなり数を稼いでいます。
関大は系列校3校に分散しますし、関学は2日入試、立命は京都ですからそれほど数は稼げません。
6位の金蘭千里は午後入試を導入してから北摂エリアの共学でダントツ人気ですが、来年は高槻との一騎打ちになります。
7位の須磨学園は兵庫県西部では最難関レベルの共学です。
入試日程をうまく設定しているので、統一日は白陵の方が多いのですが総合では須磨学園の勝ちです。
8位の洛南は男女共に共学校では最も難易度の高い最難関校ですが、今後西大和がどこまで伸ばしてくるでしょうか。高槻共学化の影響も出てくるでしょう。
9位の三田学園はじわじわと人気が出てきています。昨年から大幅増です。
10位の大阪桐蔭は大幅に出願者数を減らして、昨年から一気にランクダウンです。昨年いろいろありましたから。
というわけで、ここまで書いてしまえばもうわかると思いますが、総合ランキングです。
総合(全145校)
1位 開明
2位 帝塚山
3位 高槻
4位 清風
5位 西大和
6位 清風南海
7位 同志社香里
8位 金蘭千里
9位 須磨学園
10位 武庫川女子
ということです。
※これは出願数のランキングです。
来年の入試の注目点はやはり高槻ですね。
それに対して他校がどのような対策をしてくるのでしょうか。
ただし、出願数が変動したからといって偏差値が変動するとは限りません。
偏差値が大きく変動する要因としては入試日程の変更・追加、募集定員の増減などが大きいですが、今年の大学合格実績やその他の要因によって変動する可能性も考えられます。
※各学校の偏差値についてはその性質上、現在通われている(公開・模試を受験している)塾の資料を参考にしてください。
データで見る近畿圏の中学入試 その4
それでは出願倍率のランキングを見てみましょう。
ここで言う出願倍率とは、総出願数÷募集定員を意味します。
入試日程が複数ある学校はすべての日程について出願数を合計しています。
したがって、入試日程別の実質倍率=受験者数÷合格者数とは大きく異なります。
数値の高さは難易度を表しているわけではありません。
倍率の高い学校ほどうまく生徒を集めている(出願させている)と言えると思います。
したがって、トップの主眼校よりもその押さえとなる併願校の方が数値は高く出ます。
倍率が1倍を下回る学校は、出願時点で定員割れしていることになります。
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まずは全体の数字から見てみましょう。
近畿2府4県の私立中学総数143校(データ判明分)の総出願数は54666件、募集定員総数は18318名ですから、平均出願倍率は3.0倍です。
つまり受験生1人当たり平均3件の出願をしている計算になります。
全体で見ると男子校は倍率が高めで平均4.2倍、女子校は平均で2.2倍しかありません。
男子は数多く受ける傾向があり、女子は無理をせず確実に押さえていく傾向が強いのでしょう。
ところが出願倍率3倍を超えている学校は44校(約31%)しかありません。
倍率1倍を超えているのは114校(約80%)で、残りの20%は出願時点で定員割れです。
学校によっては追加募集を行ったりしますので、その数字が反映されていないのであればもう少しすくないでしょう。
しかし、1倍ならいいというわけではありません。
出願をしていても受験しない場合があるからです。
統一日であればほとんどの人が受験しますが、複数日程の学校の場合、前期で合格が決まれば上のコースへのステップアップや特待などがなければ後ろの日程での受験はしませんし、併願校なら本命の合格が決まったら受験しないケースも多く見られます。
100人が受験して100人が全員合格というのは学校としては避けたい状況です。
全員合格となれば最低合格ラインの偏差値は算出できません。
塾の偏差値表では偏差値38以下などとひとくくりにまとめられてしまいます。
また、全員合格となると全く受験勉強をしていない子や0点の子がいたとしても合格になってしまいます。
入学後にそういう子の対応が出来るのかというと、かなり困難が予想されます。
そこで、学校によっては、たとえ定員割れとなっても最低ラインを設けて、入学する生徒の最低学力を確保したりするそうです。
正規分布に基づいてうならば、最低でも受験生全体(もしくはそのコース全体)の平均より標準偏差1つ分下くらいまでを合格にするのが無難なところではないかと思います。
と勝手に考えて計算するなら、上位84%までを合格にすればいいわけですから、逆算すれば少なくと倍率1.2倍くらいは欲しいということになります。
もちろん実質倍率で。
そこから欠席者、入学辞退者などを考慮すると、1.5倍くらいの倍率はあったらいいかなというところです。
そんなことを言っても少ないものは仕方がありません。
あとはコースに分けたり、能力別クラス編成、少人数クラス編成などの工夫をするしかありませんね。
でもそんなことは学校の問題であって、皆さんは行きたい学校に合格できるように勉強するだけです。
それでは見てみましょう。
出願倍率ランキング(総出願数/募集定員)
1位 開明(共学・大阪)
2位 須磨学園(共学・兵庫)
3位 高槻(男子・大阪)
4位 西大和学園(別学・奈良)
5位 金蘭千里(共学・大阪)
6位 帝塚山(別学・奈良)
7位 立命館(共学・京都)
8位 関西大学北陽(共学・大阪)
9位 京都産業大学附属(共学・京都)
10位 龍谷大学付属平安(共学・京都)
11位 甲南女子(女子・兵庫)
12位 甲南(男子・兵庫)
13位 清風南海(共学・大阪)
14位 東大寺学園(男子・奈良)
15位 淳心学院(男子・兵庫)
16位 東山(男子・京都)
17位 滝川第二(共学・兵庫)
18位 同志社香里(共学・大阪)
19位 開智(共学・和歌山)
20位 神戸龍谷(共学・兵庫)
やり手の学校ばかり並んでいる印象です。
京都、奈良が多くなるのは児童数に対する学校数がやや少ないからでしょう。
私立大学附属の中学が多いのも納得ですね。
これを実質倍率のランキングで見ると、また違ったものになると思うのですがそこまでデータを集めるのは大変なのでやりたい人がいたらぜひやってみてください。
非日常的日常生活 野生生物の聖域
アメンバー限定公開記事です。
データで見る近畿圏の中学入試 男子最難関編
近畿圏で最難関レベルと言われる中学は、
男子:灘、甲陽学院、東大寺学園、洛南高校附属、西大和学園、大阪星光学院、洛星
女子:洛南高校附属、西大和学園、神戸女学院、四天王寺(医志、英数Ⅱ)、清風南海S特
といったところでしょうか。
その次くらいのレベルで六甲、白陵、須磨学園あたりがきます。
男子最難関の併願校:高槻、六甲、帝塚山S理、清風理Ⅲプレミアム、大阪桐蔭英選など
女子最難関の併願校:白陵、須磨学園、帝塚山S選、甲南女子Sアド、四天王寺英数Ⅰ、神戸海星、清風南海特進など
これらの学校がどれくらい難しいのか、出願数で見てみましょう。
男子最難関編
まずはトップの灘からです。
灘の募集定員は180名、合格者数は239ですが合格辞退者のほとんどは近畿圏外の受験生だと思われます。
灘を男女総合のトップであると考えると、近畿圏の小6児童数約18万人中の180人ですから、上位1000分の1、つまり1000人に1人の優秀児ということになります。
近畿圏の小6全体を母数とすれば上位0.1%は偏差値にすると81以上になります。(理論値)
実際に中学受験をしているのは約19000人くらいと思われますから、その中では上位1%、偏差値でいうと73以上ということになります。
男子だけで見ると、全体の約6割くらいが男子だと見積もって約11000人くらいとすると、偏差値71以上ということになります。
※偏差値71は最低ラインです。トップは理論上81くらいになります。
灘中の偏差値がこれより低く出ている塾は、母集団の平均値が少し高いということになります。
※それだけ上位層がその塾に集まっている、若しくは最難関層の割合が高いということであって、その塾に入れば成績が上がるということではありません。
灘中の合格者のほとんどは大手塾に所属していると思われます。
※各塾の合格者数を合計すると合格者数を上回ることから、複数の塾に所属している受験生がいることがわかります。
灘中を目指すのであれば、最終的にその中で(近畿圏で)少なくとも上位180位以内に入らなければならないということになります。
男子最難関7校
男子最難関7校で募集定員は合計1301名になります。
男子総数を11000人とすれば約11.8%に相当しますから、偏差値で言うと62以上。
大手塾全体の男子総数を約6000人(推定)とすれば上位22%程度ですから、偏差値57以上に相当します。
※かなりアバウトな数値ですが、誤差は偏差値で±1ポイント以内にはおさまると思います。
これに対して出願総数は4731で出願倍率は3.64倍。
受験者総数4472(推定)に対して合格者総数1895(推定)で実質倍率2.26倍でした。
最難関校を受験する男子は大手塾全体の約3分の1。
統一日の最難関校(灘、甲陽学院、大阪星光学院、洛星)の受験者数の合計は2154名。
これが実際の最難関受験者総数とみなすと、計算上は5人に4人が最難関中に合格しているということになります。
複数合格もありますから、募集定員÷受験者数を計算すると約60%です。
ということは、
男子最難関中受験者の5人に3人が進学しているということになります。
※誰でも受験すれば60%の確率で合格できるということではありません。
今年の受験生2000人以上の中からランダムに選んだ受験生が最難関中に進学する確率が60%ということです。
ランダムでない選び方をするとこの数字は意味をなさなくなります。
これはあくまでも近畿圏全体の受験者数をもとに計算したものです。
偏差値は母集団が異なればかなり変動します。
また、合格率は塾の方針や計算方法によってもことなります。
詳しいことは所属する塾の数値を参考にして下さい。
最難関校7校についてはいろいろな意見があると思います。
単純に偏差値だけで判断していいのか、校風や伝統や実績を無視してはいけない、主眼校なのか併願校なのか、といいだすときりがないので、大手塾で最難関校と称する学校7校を最難関校としました。
なお、併願校の後期日程で最難関校を上回る学校もありますが、その学校を第一志望とする受験生が統一日や専願で受験した場合の偏差値を考慮するべきではないかと思われます。
選定に関する疑問や苦情は大手各塾にお問い合わせください。
データで見る近畿圏の中学入試 女子最難関編
というわけで、女子の学校を見てみましょう。
女子最難関校
女子校:神戸女学院、四天王寺(医志、英数Ⅱ)
共学校:洛南高校附属、西大和学園、清風南海(S特)
ということにします。
これらの学校の募集定員を合計すると388名。実際はもう少し多くなると思いますので、約400名として計算してみます。
近畿圏の女子受験者総数は推定8000人として、上記最難関校(コース)に合格できるのは約5%ですから、偏差値でいうと67以上になります。
大手塾在籍の女子の総数が約4000人とすれば、その中の10%ですから偏差値で言うと63くらいになります。
が、これは女子だけで算出した値です。
塾の模試は男女総合の偏差値で計算されると思いますので、それを考えると60近くで落ち着くのかと思われます。
もちろん塾によって母集団のレベルも女子の割合も違いますから一概には言えませんが、近畿圏全体で見たときに女子の方が学校選びが難しいと感じるのはここに原因があるのではないでしょうか。
つまり枠が少ないということですね。
トップ層は神女派(253名)と洛南派(240名)に分かれます。
西大和(268名)は洛南派が多いと思われます。
また、その多くは統一日に四天王寺、2日目に清風南海を受験していると思われます。
そもそも女子の難しさは学校を選ぶ際に、
・女子校(伝統)か共学校(偏差値)かで好みが分かれる
・家からの通学時間が長くなるのを嫌う
・他府県への通学(いわゆる淀川越え)を嫌う
といった特徴が見られるということです。
兵庫県は神女派が多いと思われますが、併願校は神戸海星、甲南女子、白陵、須磨学園といったところが多いと思われます。
大阪なら四天王寺、清風南海ですが、住んでいる地域や路線、女子校・共学校で分かれるところです。
どちらもコース制の学校ですから、下のコースが押さえになります。
特に四天王寺英数Ⅰは最近かなり入りやすくなりました。
ですから最難関の対象とは考えないことにします。
共学校で男子と女子の人数枠が設定されているところは女子の方が圧倒的にレベルが高く、入学後も女子が上位を占めるという現象が見られたりします。

女子最難関の総受験者数をどう計算するのかが難しいのですが、単純に神戸女学院と洛南高校附属の受験者の合計を出すと493名です。
上記5校に合格できるのは重複を入れて549名ですから、1人あたり1.37校に合格している計算になります。
その一方で、統一日の四天王寺(医志)志望者と神戸女学院の合計は709名ですから、これを母集団とすれば、そのうち合格できるのは549名ですから77%しか合格できないことになります。
これは四天王寺の出願方法(回し合格)が原因ですね。
単純に四天王寺医志&英数Ⅱ合格者数193名から洛南&西大和の募集定員合計100名が抜けるとすれば、英数Ⅱ残り30名ほどの枠を回し356人+英数ⅡⅠ志望123名で奪い合い、それにあぶれた350名が英数Ⅰ120名(合格175名)の枠を取り合うということになるのでしょうか。
そう考えると英数Ⅰの実質倍率は2倍程度と考えた方がいいかもしれません。
偏差値表が公開されている日能研のR4予想によれば、
洛南専願68、西大和66、四天王寺医志65、神戸女学院61ですが、これは募集定員の影響が大きいと思われます。
神戸女学院の偏差値61とは日能研女子上位13.6%以内ということになりますが(理論上)、もし神戸女学院の定員が他の3校並みの45名だったとすればその3分の1しか合格できませんから、上位4.5%以内ということになります。
これは偏差値に換算すれば67に相当します。
ここから何がわかるかというと、各学校の上から30~40位辺りを比較すると、洛南>神女>西大和>四天王寺医志となり、洛南と神女の差はそれほど大きくないということになります。
じゃあ学年の一番下を比べたら?という話になるかもしれませんが、それなら洛南・西大和は男子を入れなければなりませんし、四天王寺は英数Ⅰを入れなければなりません。
何を言いたいのかというと、どこの学校が上とか下とかを考えてもあまり意味はないということです。
兵庫と京都と大阪と奈良のどこか一番いいかのと言ってるようなものです。
けっきょくはその子がどれくらいの成績なのかが最も重要で、どこに行きたいのかを考慮した上で、どこなら行けるのかを判断してくださいということですね。
来年はここに高槻が参入してきます。
今後の各塾の方針や保護者の動向で初年度のレベルが決まってくるかと思われます。
共学化初年度がどのようになるかは過去の例を参考に、受験するかどうかはよく考えて判断してください。
※私の個人的な見解を聞きたい人はブログではないところでお願いします。
とにかく女子はいろいろと難しい要素がありますので、各塾の説明会や教育相談でしっかり聞いて下さい。
ちなみに白陵と須磨学園は今年度の入試データ(合格者数と男女内訳)がないので意図的に外しました。
データで見る中学入試 世帯の年間学習費
※読んでいて哀しい気持ちになった人は直ちに読むのをやめ、適度なアルコールと十分な睡眠をとってください。
参考にしたデータは「世帯の年間収入段階別,項目別経費の構成比」というもので、幼稚園・小学校・中学校・高等学校を公立・私立で分け、世帯の収入別に学習費の平均値を算出したものです。
簡単に説明しましょう。
小学校
1学年の人数は全国で約108万人、そのうち公立小が107万人で私立小が全国で1万3000人ほどです。
1世帯当たりの年間の学習費の平均は
年収 400万未満 公立23.5万円 私立103.4万円
年収 400~600 公立27.0万円 私立119.3万円
年収 600~800 公立31.7万円 私立131.1万円
年収 800~1000 公立38.4万円 私立139.6万円
年収1000~1200 公立43.2万円 私立149.6万円
年収 1200万以上 公立75.9万円 私立177.5万円
となっています。
収入別の人数の割合(%)が出ているので、それをもとに平均値を計算してみました。
学習費の平均 公立32.6万円 私立154.4万円
その差は120万円。
公立小で75.9万円も何にかかるのかと疑問に思うところですが、おそらく習い事や塾の費用ではないかと思われます。
うちはもっとかかっていると思った人もいると思いますが、これは1年間の平均値ですから、小学校6年間にかかる総費用はこれを6倍します。
私立小だと6年間で600~1000万円かかる計算になります。
中学校
現在中学生の学年は1学年の人数がもう少し多くて、1学年約115万人です。
そのうち公立中が約106万人、私立中が約8万1千人、国立中が約5千人。
国立中は人数比であまりに少ないからか、データはありません。
1世帯当たりの年間の学習費の平均は
年収 400万未満 公立37.5万円 私立116.5万円
年収 400~600 公立41.9万円 私立125.6万円
年収 600~800 公立49.3万円 私立132.7万円
年収 800~1000 公立56.4万円 私立129.7万円
年収1000~1200 公立60.2万円 私立130.3万円
年収 1200万以上 公立67.7万円 私立143.5万円
平均を計算してみたところ、
公立48.5万円 私立134.35万円となりました。
3年間の総額は上の値を3倍してください。
公立中が公立小に比べて金額が増えているのは高校受験があるからでしょう。
中学生になると部活があるので習い事は減ります。
その分が塾の費用にかかっていると考えられます。
私立中は私立小に比べて少なくなりますが、これは高校受験のない中高一貫校が多いからではないでしょうか。
高等学校
これは平均値だけにします。
公立高校(全日制)約75万人 41.7万円
私立高校(全日制)約35万人 100.4万円
私立高校は私立中に比べると、国からの補助金で学費が少し安くなります。
これで私立小中高と通わせるとどれくらいかかるか計算できると思います。
1200万~1900万くらいの幅になりますが、平均して1500万円くらいです。
愛知県にある全寮制の某学園に入れると6年間だけでそれを軽く超えます。
そんなにかかるの?とショックを受けた人、まだ大学を入れてませんから・・・。

年収別に見ると、やはり年収の高い人ほど学習費をかけていることがわかります。
ところで、データには年収別の構成比というのが出ています。
例えば年収1200万円以上の人の割合が出てるわけですね。
そういう数字を見ると、ついつい計算してみたくなります。
というわけでいろいろ計算してみました。
年収別人数比(公立+私立)
年収 400万未満 小 19% 中 16% 高 21%
年収 400~600 小 33% 中 26% 高 23%
年収 600~800 小 24% 中 24% 高 23%
年収 800~1000 小 11% 中 16% 高 15%
年収1000~1200 小 7% 中 9% 高 9%
年収 1200万以上 小 6% 中 9% 高 9%
子供が中学、高校へと進むにつれて、親の年収も上がっていくわけですね。
平均年収
公立小 470万 私立小 945万
公立中 507万 私立中 883万
公立高 485万 私立高 624万
よく聞きますが、私立の小学校に入れようと思ったら親の年収が・・・、という都市伝説みたいな話。
ちなみに私立小の親の年収は1200万以上が44.7%、1000万以上なら60%以上・・・。
私立中学はもう少し母集団が増えるので緩和されますが、1200万以上が35.1%、1000万以上なら52.8%・・・。
あくまでも全国平均です。
私立の学校は都市部に多くありますが、当然地域差やその学校のカラーなどもありますから、入ってみたら周りは金持ちばっかりということがあるかもしれません。
私立小学校に入るには学力よりも親の職業と年収、というのはやはり正しいのでしょうか。
補足ですが、そういう私立の学校は保護者の平均年齢が高いと感じます。
高学歴であるほど結婚も子供を作るのも遅くなる傾向があるのではないかと思いますが、その分収入は安定してくるのでしょう。
こういうことはぜひ結婚前に知っておくべきだと強く感じました。
みなさんのご意見、ご感想をコメントにてお待ちしております。
偏差値50という最大の壁 その1
新年度が始まって2ヶ月。
学校も春休みになり、塾の春期講習が始まっています。
気になることは山ほどあるかと思いますが、今回は偏差値の話です。
偏差値がよくわからないという人でも、ちょうど平均点の人が偏差値50になるというのは知っているかと思います。
厳密にいうと平均点というのはなかなか整数にはなりませんから、偏差値50.0ぴったりを取るのは難しいです。
ひょっとしたらこのブログを読んでいる人はもっと高い偏差値を取っていて、偏差値50なんて…と思っているかもしれませんが、確率的には半数の人が偏差値50を取れていて、残りの半数が偏差値50未満ということになります。
といっても、過去何回かのテストを振り返ってみれば、50を取れたこともあるという人もいるでしょう。
計算上、偏差値40台(偏差値40以上50未満)の人は全体の約34%になります。
また、偏差値50台(偏差値50以上60未満)の人も全体の約34%になります。
これを合わせると、全体の68%の人が偏差値40以上60未満に含まれるということなのです。
テストのたびに成績が上下することも考えてもう少し範囲を絞って、偏差値45以上55未満の人を考えてみましょう。
この範囲を偏差値50前後と呼ぶとすると、全体の約39%の人がその範囲に入ることになります。
ものすごく密集しているわけですね。
中学校の偏差値を見ると、ちょうどそのあたりがいわゆる難関レベルと言われる学校になります。
最難関と呼ばれるのはそれよりも偏差値が上の学校。
反対に偏差値45未満の学校になると、わざわざ大手塾に通わせてまで行く学校なのかと言われたりもします。
でもせっかく通っているのですから、少なくともそのレベルの学校を最低ラインとしたいわけですね。
偏差値というのは塾によって多少数値が異なります。
基本的に塾のテストを受けているのはその塾の生徒がほとんどですから、その中での平均を取ればその塾での偏差値50ということになります。
塾全体のレベルが高ければ、学校の偏差値は低めに設定されます。
ですから、テストを受けてもいない他塾の偏差値表を見たところで何の意味もありませんが、その塾で偏差値50の学校を受けたいと考えているのであれば、その塾に入って平均点より上を取れればいいと考えることはできます。
ですが、平均点以上を取れるのはその塾で半数しかいないということなのです。
ここに大きな壁があるのです。
塾のテストによっては、得点分布というのが成績表と一緒についてくるかと思います。
100点が何人、90点台が何人、80点台が・・・というやつです。
だいたいのテストは平均点付近が最も人数が多く、平均点から離れるほど人数が少なくなります。
棒グラフにすると平均点付近を頂点とする山の形(ベル型)になります。
理想的な問題数、難易度、配点のテストを無作為になるべく多くの人に受けさせた場合、その得点分布は左右対称のなだらかな曲線になります。
これを正規分布といいます。
ところが、実際にテストの結果を見てみますと、必ずしもきれいな形にはなりません。
特に算数の得点分布を見ると、平均点の前後で2つの山ができている(フタコブラクダみたいな形になっている)ことがあります。
ちょうど平均点のあたりで少し凹んでいることもあります。
そこが偏差値の壁です。
同じ塾に通い、同じ授業を受け、同じ宿題をやって、同じテストを受けていたら、同じ実力がついてもおかしくはないだろうと思いますよね?
それが、テスト結果を見ると、明らかに平均より出来る集団と出来ない集団に分かれているので山が2つになるわけです。
これは結論から言うと、受験している生徒の条件が同じでないからです。
つまりは同じ授業を受けているのではなく、同じ宿題をこなしているわけではないからなのです。
どこの塾でも、成績別にクラス分けをしていると思います。
上位クラスになると宿題の範囲が多くなり、より難しい問題をたくさん解かなくてはなりません。
当然授業もそれに合わせて難易度が変わってくるわけです。
それだけではありません。
どこの塾でも、最難関志望者、灘中志望者向けの特訓講座やコースなどが設定されており、成績上位者の多くはその講座やコースを受講しているかと思います。
いわゆる公開テストは塾生全員が受けるものですが、やさしすぎれば満点が続出し、平均点が高くなります。
平均点が高いと高い偏差値が出にくくなるため、最難関レベルの学校の合否を判定するのが困難になります。
そこで、成績上位者が満点を出しにくいように、また平均点を50~60くらいに抑えるために難易度の高い問題が出題されます。
その難易度の高い問題は特訓講座やコースを受講している生徒にとっては割とやり慣れたレベルの問題なのですが、それを受講していない生徒にとっては見たこともない問題です。
その結果が2つの山、つまり特訓講座受講生の平均と非受講生の平均、という形で出てくるわけです。
この2つの山は学校選びの際にも出てきます。
偏差値表を眺めてここに行きたいとかここじゃ嫌だとか、ここは無理なんて話をしていると、意外にも偏差値50前後の学校が少ないと感じることがあると思います。
コースとか日程を抜きにして、第一志望校として考えたときにその辺りにちょういいレベルの学校が少なかったりするのです。
これは塾のコースわけにも原因があるかと思いますが、偏差値50後半くらいになると多少無理してでも最難関校を目指す人が多くなります。
反対に最難関コースに届かなかった子は、あまり無理をせず確実なところを目指そうとします。
その結果、受ける学校が分かれてくるのです。
最難関コースから生徒が流れてくる学校は高めに、そうでない学校は低めに偏差値が出ます。
多少は塾の操作もあるかと思います。
最難関志望の子の併願校は少し高めに設定しておかないと万が一ということがあったら大変です。
また、上位層しか受けておらず、全員合格していたりすると偏差値を算出できません。
これくらいあれば確実だろうという推測でラインを引くとやはり少し高めになります。
それ以前に、そういう人たちは偏差値が低い学校を嫌う傾向がありますから、多少は盛っていると考えてもいいでしょう。
倍率で見ても、比較的上位の学校は受験者数も多く倍率も高めに出ていますが、偏差値50未満の学校はそれほど高くありません。
偏差値40を下回ると下手をすれば定員割れの学校も多くなってきます。
ここにも越えられない偏差値の壁があるのです。
この場合は学校にとっての壁ですね。
そんなわけで、偏差値50の壁を越えたいのかどうかで、これから先の勉強の仕方が大きく変わってくると思っていいのではないでしょうか。
つづく
偏差値50という最大の壁 その2
大手塾に入塾して最初にぶつかる大きな壁、それが偏差値50の壁です。
入塾までにそれなりの準備をしていたらあっさり越えてしまう人もいるのですが、多くの人は最初の公開テストで中学受験の洗礼をうけることになります。
平均点が取れないのです。
なぜ?
新年度になると学年によっては急に生徒数が増えます。
しかし、いきなり人数が2倍になるということはあまりありません。
春休み、夏休み、冬休みの前後など季節の変わり目にじわじわと増えてくるものです。
先に入塾している子にとっては慣れているテストも初めて受けたらどうしていいかもわかりません。
習ってないことばかり出てきたら全く太刀打ちできません。
実力テストというのはいわば今までの貯金額の勝負です。
長く中学受験の勉強(塾の勉強)をしている子の方が有利になるのは当たり前です。
また、そうでなければ塾の存在意義が失われてしまいます。
まずは入塾から3~6ヶ月の間は経過観察をする時期です。
どこまで塾に適応できているか、どこまで頑張れるかが見えてきます。
最初の1、2回はまずテストの出題形式や傾向、時間配分などに慣れていない可能性が考えられます。
難しい問題に詰まって、あとの問題が全くできなかったとか、選択問題でも白紙のままだったり、気持ちばかり焦って何も手をつけられなかったり・・・。
毎週のテストは宿題範囲からの出題ですから、これは真面目にやっていればそれなりに点数が取れるようになります。
もちろん入塾時のクラスにもよりますが、努力次第では平均点以上を取れるようになるかもしれません。
反対に頑張っても全然平均点に届かないとしたら、それはクラスが上過ぎたのかもしれません。
入塾テストだけで実力が正しく測れるわけではありません。
とりあえず2ヶ月ほど様子を見て、その間の成績で次のクラス替えになりますから、いよいよ4月からが適正なクラスと考えていいでしょう。
入塾のタイミングによってはその次のクラス替えまでかかります。
例えば3月入塾なら6月のクラス替えまでに暫定ではない正式なクラス内順位がでます。
そこまでが第1タームです。
その後、成績に見合った適正なクラスに入るわけですが、問題はそこでどれだけ頑張っていけるか、つまり成績が取れるかが勝負どころです。
中にはクラスが上がってもまだ余裕のある子もいるでしょう。
そういう人はさらに次のクラス替えで上を狙って行くといいでしょう。
それが入塾3~5ヶ月の時期です。
これを第2タームと考えましょう。
クラスが上がらなかった人はこの時期にテストの点数が取れる勉強方法を考えていかなければなりません。
回数を増やすのか、時間を増やすのか、内容を増やすのか、何をどこまでやるのか、それを続けていけるのか、計画を見直す時期です。
次のクラス替えに勝負をかけるのはいいのですが、1回限りではまた次のクラス替えで落ちてきてしまいます。
継続できる勉強方法でなくてはならないのです。
クラスが落ちた人はまず宿題のやり方から見直した方がいいでしょう。
公開テストで成績が取れないのはしかたがありません。
もう少し期間が必要です。
クラスが上がった人は、覚悟をしておいた方がいいでしょう。
上のクラスでは今までと同じようにやっていて平均点が取れるとは限りません。
クラス変更によって宿題量が増えるのであれば、家での勉強計画も見直さなければなりません。
上のクラスになればなるほど当然勉強量が増えますし、平均点をとるのが難しくなります。
みんなクラスを上げたいと口では言いますが、クラスを上げるということは勉強量を増やすということで、そのためにはまず勉強量を増やすことから始めなければなりません。
そんな時間がないとみんな言いますが、今までと同じ時間で出来るようにしていかないと宿題は回りません。
そのうち2回目のクラス替えの時期がきます。
そこまでが第2タームですね。
いよいよこのあたりでその子の実力が見えてきます。
まだ余力を残しているのか、もう限界なのか、長くても6ヵ月目くらいには成績が落ち着いてきます。
半年も塾に通っていると、公開テストも習った範囲からの出題が多くなってきます。
塾のカリキュラムは学年が上がっても同じ単元を繰り返し学習していくシステムになっています。
スパイラル方式だとか螺旋方式だとか呼び方はいろいろありますが、そんなに大げさなものではなく、基本的に小・中学校でも同じようなシステムです。
つまり、1年くらい一生懸命頑張っていたらなんとか追いつける可能性のあるカリキュラムだということがポイントです。
それくらいの時期になって取る成績が、そのまま最後まで大きく変化しないというのがよくあるパターンです。
6年の最後まで同じクラスのままということが多いです。
この時期に偏差値50が取れていないと、この先取れないままの可能性が高いということです。
アキレスと亀のアキレス先行バージョンですね。
先を行くアキレスのいた場所に亀が辿りついたときに、アキレスはもっと先に行っています。
それでも亀は頑張って進めば、そのときのアキレスの位置まで到達できます。
しかし、そのときアキレスはさらに先に進んでいるのです。
したがって、亀は永遠にアキレスに追いつけません。
そこまで考えるまでもなく、アキレスの方が亀より早いのですから、アキレスが先行した時点で亀の負けが確定です。
ウサギみたいに途中で寝てくれればいいのですが、それを待っていてもどうにもなりません。
ならば亀でも先行すれば何とかなると思う人は、もっと早い時期から塾通いを始めているわけですね。
でも、亀はいずれアキレスに抜かれます。
抜かれたくなければアキレスになるしかないのです。
下のクラスの子が基本をおさらいしている間に、上のクラスの子は発展問題にチャレンジしているわけです。
少しでも早く追いつこうと考えるのであれば、かなり苦しくはなりますが上のクラスの子と同じ量をこなしていかなければなりません。
それを半年くらい頑張れば追いつける可能性はあります。
そんなに無理はしたくないと思うかもしれませんが、それは上のクラスの子にとっては極めて日常ですから、それが嫌なら上のクラスは諦めた方がいいと思います。
それをやっている子とやっていない子の差が、偏差値50を挟んで上と下の2つの山となって分かれるわけです。
新入塾の子について書いていますが、1年以上塾に通っている子についても同じことが言えます。
1年通っていた結果が今の成績です。
それが満足いかない結果であるなら、今の勉強法を変えるしか解決法はないでしょう。
努力が足りないとは言いません。
ただ、他の人も同じように努力しているわけです。
ですから成績が上がらないのです。
それでも上げたいのなら何かプラスαが必要なのです。
幸いなことに、偏差値50未満の人は50以上の人と比べて全般的に勉強時間が足りません。
つまり、まだまだ増やす余地があるということです。
※これに関しては言い訳は一切聞きません。
勉強時間を増やせば、それに比例して勉強量が増えます。
量が増えれば成績に反映されやすいのが偏差値50未満の特徴です。
これが偏差値60くらいになると、これ以上勉強時間を増やす余地もほとんどありませんし、ちょっとくらい増やしてもほとんど成績には反映しないのです。
単純に勉強時間を増やして(1日2~3時間)、それを今から2~3ヶ月も続ければ偏差値50の壁はあっさり越えられます。
もう少し具体的なことは次回にしましょう。
つづく
なんだかとんでもないことになっているようですが・・・
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偏差値50という最大の壁 その3
その具体的な方法は当然ながらブログには書きません。
ご自身でいろいろ試しながら探してみてください。
そのかわりと言ってはなんですが、どうすれば偏差値50になるかを考えてみましょう。
単純な話ですが、公開テストや各種模擬試験において平均点を取れば偏差値50になることは理解されていると思います。
※それがわからない方にお話しすることは何もありません。
まずは返却された答案を見て、あと何点足りないか引き算をして下さい。
その点数分が取れるようになれば偏差値50になるわけです。
おそらく問題ごとの正答率のデータがあると思います。
お子さんが落としている問題のうち、正答率の高い問題から順にピックアップしてみましょう
ここは欲張らずに、平均点を少しでも越えればそこまでにします。
次に、その問題が何故取れなかったのかを考えます。
いくつかに分類してみましょう。
1.まちがえた
計算間違い、読み間違い、解答方法の間違いなど、本来なら正答できる実力があると思われる問題。ひっかけ問題も含む。
2.忘れた
習った記憶はあるが、思い出せない、もしくは記憶が曖昧であるため正答できなかった問題。
3.知らない
習った記憶がなく、解き方を知らない問題。
4.意味がわからない
問題文の意味すら理解できない問題。
ではその対策です。
1.練習不足です。間違えなくなるまで何度もやり込むしかありません。
2.復習が足りません。忘れている単元を普段から復習していないと偏差値50を越えられません。復習が嫌なら1回で覚えます。
3.知らないのなら覚えるしかありません。正答率が高い問題ですから、他の人たちは習っているわけです。
4.これも覚えるしかありませんが、さしあたってその問題は飛ばしてしまってもそれほど影響はないでしょう。
忘れずに↓クリックをお願いします。

一般的に正答率60%以上の問題をすべて正解していれば平均点は越えるでしょう。
それでも平均点に届かないのなら、出題のしかたが悪いか、あるいは受験者のレベルが極端に偏っている可能性があります。
正答率60%の問題というのは、受験者全体の6割が正解しているということです。
仮に成績順に上から60%の人が正解しているとすると、一番下は偏差値47くらいになります。
実際には偏差値45前後で正解者と不正解者の割合が同じくらいになるかと思われます。
得点分布の山が2つあるとしたら、ちょうど下の山のピークのあたりでしょうか。
ここが壁ですね。
新入塾生にとってはつらいところかもしれません。
前学年で習った範囲を知らないのは無理もありません。
実力テストは入塾テストとは違って新入塾生向けに作られているわけではありません。
多くの塾生が習っているのであれば、当然出題範囲に入ります。
ただ、どこの塾でも基本的には小学校での既習範囲からの出題となるように考慮はしていると思います。
例えば学校で比を習っていない学年であれば、比の問題は出題されません。
ただし、比を知っていると有利になる問題は出題される可能性があります。
5年生のテストに6年の配当漢字は出題されません。
ただし社会の地名・人名等は除きます。
だからといって、塾で教えていないわけではありません。
当然学校よりかなり先行してやっているわけです。
よく小学生は「まだ習ってない」というセリフを使います。
学校ではまだ習っていないことは使ってはいけないというルールがあるからかもしれませんが、それは小学校だけで通用するローカルルールであって、中学受験では全く通用しません。
偏差値50が取れていないのであれば、勉強法や考え方、場合によっては生き方までも変えていかなければならないということが理解して頂けるでしょうか?
あまりに非常識な人たち
どこにでも非常識な人というのはいます。
「非常識な人」と聞いただけで誰かの顔が思い浮かぶ人も多いかもしれませんが、何をもって非常識とするかは難しいもので、どこの世界に属しているかで常識というものが全く違うこともあるわけです。
検索してみると、
【常識】
健全な一般人が共通に持っている、または持つべき、普通の知識や思慮分別。
などと出てきます。
健全ってどういうこと?普通って何?とつっこみたくなりますが、要はその集団の中で多数を占める共通の認識とでも訳しておけばいいのでしょうか。
共通の認識というのが果たしてあるのかどうかはわかりません。
ひとそれぞれ考え方は違うでしょう。
しかし、民主主義の世の中は基本的に多数決で物事が決まりますから、多数派の意見というのが(正しいかどうかは抜きにして)常識と考えていいでしょう。
つまり、多数派とは大きく異なる考え方や言動がすなわち非常識とみなされるわけですね。
そういう人が同じ集団の中にいれば当然周りとの衝突も起きることでしょう。
例えば学校、塾、ママ友、ブログ、掲示板などあらゆるところでそういう衝突は起こり得ます。
基本的にはみんなその人の前では口に出さず、水面下で批難するわけですが、匿名掲示板のような場所では状況が違います。
掲示板ではその性質上、陰口というのが出来ませんから、荒れるわけです。
さらにそれを炎上させる要素としては、どの意見が多数派なのかがわかりにくいということです。
もちろん匿名というのも理由の一つですが、掲示板の匿名というのは個人を特定できないということではなく、特定するには法的手続きなどお金と手間がかかるというだけの話ですから、下手なことは書きこまない方が無難です。
でも、匿名だから荒れるわけではありません。
誰も荒らすつもりなどないと思うのですが、ちょっとしたことで衝突が起こり、それが炎上することがあります。
人それぞれ考え方も価値観も違いますから、それがぶつかるのは仕方がありません。
それが匿名だと平等な発言権を持つわけです。
そのような場ではお互いの意見を尊重しなければたちまち修羅場と化します。
自分と違う意見を持つ人も当然いるわけです。
それを受け入れる必要はありませんが、否定すれば必ず反撃を受けます。
自分とは異なる他人の意見を認めたからといって、自分の意見が間違いだということにはならないのですから、ときには黙って聞き流すことも必要なのでしょう。
いろいろな人の意見を聞いた上でどうするかは自分で判断すればいいわけですから、そこでバトルをする必要などないのです。
ただ、相手から攻撃されたら反撃したくなるのはよくわかります。
しかし、どうせ掲示板では簡単に勝負はつきませんから、無駄な勝負は避けた方がいいでしょう。
一般にはそういう書き込みは「スルー」が基本ですが、「スルーしましょう」という書き込みは火に油を注いでいるだけです。
書き込まないのが一番です。
相談は生身の人間に面と向かってするのがいいと思います。
と、ここまで書いたら掲示板で非常識な書き込みをしている人を非難しているように見えるかもしれませんが、そうではありません。
中学受験を目指すみなさんに知っておいて欲しい大事なことがあります。
それはみなさんこそが非常識な人たちであるということなのです。
大事なことなのでもう一度書きます。
みなさんこそが非常識な人たちなのです。
はい、またわけのわからないことを書き始めました。
お前の方が非常識じゃないのか?と思うかもしれません。
もう一度常識の定義を思い出してみましょう。
多数派の意見こそが常識であって、少数派は非常識とされるのが世の中の常です。
以前の記事で何度も書きましたが、近畿圏の小学生の児童数は1学年約18万人です。
そのうち中学受験をするのは約1万8千人ですから、およそ1割になります。
つまり、思いっきり少数派なのです。
中学受験の世界の常識は、世間では非常識とされることが多々あるということです。
例えば、小6になると毎日塾に通うとか、休みの日に朝から晩まで塾に行くとか、中には学校行事を休んで模試を受けたり、1月に入ったら学校を休んで塾に通うとか、世間の常識では考えられないことをするわけです。
それをちゃんと認識した上で、正しい対処をしておかないと、場合によっては学校の先生なんかとトラブルになったりするわけです。
身近な人たちとのトラブルもよく起きます。
そんなに勉強ばかりさせてどうするだとか、子供が可哀想だとか、お金持ちはいいわねとか、いろいろなことを言われると思いますが、彼らからすれば中学受験をする人たちはあまりに非常識に見えるのでしょう。
そのことを理解しておくだけで無用なトラブルは回避できるかもしれません。
話はまだ続きます。
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少数派の意見は多数派からは非常識とされるという仮定に基づいて考えるのであれば、中学受験をする人たちの中にもまた非常識な人たちが存在することになります。
最難関レベルの学校は偏差値60以上が一つの目安です。
で、偏差値60以上というのは母集団の上位16%くらいにあたります。
つまり、少数派です。
したがって、最難関を目指すのであれば中学受験の世界においても非常識と思われるような考え方が必要になるかもしれないということを認識しておかなければなりません。
例えば、小1から塾通い、飛び級、灘中対策、塾の掛け持ち、公開100傑、などなど。
多くの人が聞いただけでも拒否反応を示すような単語ばかりかもしれませんが、最難関を目指す人の中では割と普通に出てくる言葉だと思います。
その時点で最難関志望でない人とは考え方が全く合わない可能性すらあるわけです。
謙遜しているつもりが見下しているように感じられたり、相談しているつもりが自慢に聞こえたり、当たり前のことを言っているつもりが馬鹿にしているように聞こえたりすることがあるわけです。
反対に、人の苦労も知らずに、あまりに初歩的な質問をされたりするとイラッとくることもあるでしょう。
でも、それは仕方ありません。
彼らの常識とはかけ離れているのです。
それでもそれを正しく認識した上で、正しく対処すればトラブルを回避することは可能です。
それが出来なければ非常識と言われるのは仕方ありませんが、うまくできればそれは「非常識」ではなく「良識」と言います。
私立の中学に行くとさらに世間とはかけ離れていきます。
また、その中でもさらに格差が出てきます。
無用なトラブルは避けて通りたいものです。
敷居が高い 2016
「敷居が高い」というのは割とよく使われる言葉ではないかと思います。
私のブログは敷居が高くてコメントできないとか、メッセージを送るなんて敷居が高すぎるなどと言われたこともあります。
以前もブログのネタにしたのでご存知の方もいると思いますが、本来の「敷居が高い」というのはそういう意味ではないんですね。
おそらく「ハードルが高い」とか「格が違う」とかそういうニュアンスで使っているのだと思いますが、そうではなかったのです。
文化庁の平成20年度「国語に関する世論調査」によりますと、
高級過ぎたり,上品過ぎたりして,入りにくい(本来の意味ではない) … 45.6%
相手に不義理などをしてしまい,行きにくい(本来の意味) … 42.1%
となっているそうです。
本来の意味ではない使い方をする傾向は若い年代ほど高く、30代より下では約70%が本来の意味ではない使い方をしているそうです。(平成20年度)
そもそも敷居というものを知らない、もしくは見たことがないという人がいてもおかしくない時代になってきました。
敷居というのは和室などで襖や障子などを立て込むための溝がほられた水平の木材のことです。
敷居が部屋の境界であり、他人の家に入ることを敷居をまたぐと言うわけですね。
和室のある家で育った人なら、敷居を踏むなとか、畳の縁を踏むなと教えられてきたのではないかと思います。
それが礼儀作法になっているわけですが、元はといえば敷居や畳が傷むのを防ぐためです。
もしこの敷居が本当に高かったら、まるで忍者屋敷のからくりみたいに、慣れない人は足の指をぶつけまくることになります。
例えば、お祝いを貰ったのにお返しをしていないとか、めでたいことがあったのにお祝いをしていないとか、年賀状を貰ったのに返事を書いていないとか、ごちそうになったのにお礼をしていないとか、陰でさんざん悪口を言っていた相手などから家に誘われたりしたら、すごく後ろめたさを感じるわけですが、それを敷居が高いと言ったわけですね。
実際には高くはないのですが、心理的に入りにくいと感じる様子を昔の人は高さで表現したのでしょう。
「しきい」という言葉を変換すると、閾という字も出てきます。
理科系出身の人やIT系の人なら閾値(しきいち、いきち)という言葉を知っているのではないでしょうか。
簡単に言えば境目となる値のことです。
例えば、塾のクラス分けの基準となる点数やコース受講資格の偏差値なども「しきい値」ですね。
上のクラスや上のコースになるほどその値は高くなりますから、まさに「しきい値が高い」ということになります。
その辺りの言葉と混同したのかどうかは定かではありませんが、慣用句を使うときは気をつけないといけません。
ただし、言葉というのはコミュニケーションの手段ですから、伝えたい意味が相手に正しく伝わればいいわけです。
半数以上の人が間違って使っていたとしても、多数決をとれば過半数を取った方が正しいということになってしまいます。
そこは対応が難しいところですね。
例えば、日本に観光に来た外国人が間違った日本語を使っていたとして、それをいちいち注意したり、挙げ足をとったり、馬鹿にしたりはしませんよね?
相手が英語しかわからなければこちらも英語で話すしかありませんし、そこは出来る範囲で相手に合わせてあげるというのが大人の対応かもしれません。
ただし、上位互換性はあっても下位互換性がないのが残念なところです。
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