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PR: 4月から電力会社を自由に選べます-政府広報

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電力自由化のQ&Aや、切替えの流れなどをご紹介します。怪しい勧誘にはご注意を!

新学期

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春休みもあっという間に終わり、新学期が始まりました。

今年入試を終えた人たちはこれから中学校生活が始まりますね。
入学おめでとうございます。
入試が終わってから一切連絡がなくなった人たちがどうなったかわかりませんが、とりあえずみんな行き先は決まっているはずなので、これからも頑張って欲しいと思います。


入学式といえば思い出しますね。
私も行きました。
子供と一緒に学校につくと、顔見知りの先生が話しかけてきたり、受付をしている在校生の中にかつての教え子がいたり、保護者席でふと横を見ると知っている顔の保護者がたくさんいたり。
学校内ですれ違う生徒の6人に1人は知っている顔。
それ以来保護者会には一度も行っていませんが・・・。
どっさりもらってくる教科書を運んで帰りましたよ。

一緒に定期券を買いに行ったりすると、これから一人でちゃんと通学できるんだろうかと不安になるかもしれませんが、すぐに慣れます。
制服のある学校なら同じ制服の先輩や同級生を見つけたら一安心でしょう。
過去には中学校登校初日から道に迷って遅刻した教え子とかもいましたけど・・・。
実は2月~3月の間に新中1生を教えていたのですが、早い子はすでに中1数学のテキストを1冊終わらせてしまいました。
みなさんもぜひ頑張って下さい。

これから中学受験を控えている人たちも、ようやく塾の学年と学校の学年が同じになりました。
公開テストも3回目となればもう新学年などとは言ってられません。
6年生は入試まであと9ヶ月です。
成績アップを狙うならゴールデンウィークまでがラストチャンスかもしれません。

6年以外の学年なら夏くらいまでが一つの勝負になります。
夏以降になると公開テストの出題範囲が今の学年の内容中心になってくるでしょう。
そのときにどれくらい取れているかがその後の進路に大きく影響するかもしれません。

春休みにあれだけ頑張ったのに結果が出なかったという人が毎年います。
頑張っているのはあなただけじゃないですよ、ということにしています。
頑張ったのに結果が出ないと言うのであれば、結果が出ないのは努力が足りなかったという考え方もきっと理解できるでしょう。
もっと早くから対策をしておけばよかったと言うのであれば、次のテストまでは1ヶ月もあります。
テスト終わったばかりで出来たとか出来なかったとか、難しかったとか易しかったとか言っていてもあまり意味はありません。
失敗したと思うのであれば次は失敗をしないように、これから何をすべきかを考えるといいでしょう。
とりあえず成績表が却ってきてから今後の計画を立てるといいと思います。




早いもので、もうすぐ開業して3周年を迎えます。
ここまで生き延びられたことをみなさんに感謝します。
来年も続けられるように頑張ります。

また何か3周年にちなんだイベントを考えなければ・・・。





指示待ち人間誕生のひみつ

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あなたの周りにも指示待ち人間はいませんか?

新入社員が入ってくる時期ですが、職場にそういう人がいると大変ですね。

指示待ち人間というのは、

・自分で考えない

・自分で判断出来ない

・優柔不断

・意見を言わない

で、ひたすらボーっと突っ立っているか、ひたすら指示を待っているだけで自分から動かない人たちのことです。

そんな指示待ち人間が増えているとも言われていますが、彼らは産まれたときから指示を待っているのでしょうか?

そんなことはありませんよね?

だいたい小さい子は親の指示にも従わず、好き勝手に動き回ったり、落ち着きがないものです。

それが一体いつ指示待ち人間になってしまうのでしょうか?

そして何が原因なのでしょうか?

 

中学受験を目指す小学生にも、すでに指示待ち人間の兆候があらわれている子がたくさんいます。

・家に帰ってきても宿題をしなさいと言わないかぎり自分からはしない

・わからない問題があるとそのまま固まって動かない

・問題を解き終わっても丸つけをしない

・間違えた問題を直そうとしない

 

それでもまだ指示をすればやるのであればいい方で、そのうち言ってもやらなくなってきたりもします。

家でそんな状態なら塾ではどうなのかというと、少なくともやれと言われたら取り組みはします。

でも、わからない問題があったらそこで手が止まって、思考も停止してしまっている子がよくいるのです。

なぜ自分で考えると言うことができないのでしょうか?

 

1日1クリックをお願いします。

 

そもそもどうして指示待ち人間は指示を待っているのかというと、答えは極めてシンプルで、「指示をするから」なのです。

会社でもそうだと思いますが、まず新人はマニュアルを覚えさせられます。

そして上司の指示に従うことを教え込まれます。

マニュアル通りにやらなければ怒られ、指示に従わなければ怒られ、報告・連絡・相談をしろと怒られます。

最近は怒るとすぐ辞めてしまうのでやんわりと注意をするようですが、結局は指示に従うように指示していることにかわりはありません。

 

ところが、指示に従っていると、あるとき突然指示に従うばかりでなく自分で考えろと言われたりします。

でも自分で考えてやってみると今度はダメ出しをされます。
なんでそんなことをやったのだと問い詰められ、説明しようとすると言い訳するなと言われます。

わからないときはすぐに聞けと言われ、質問すると何でもすぐに人に頼るな、自分で考えろと言われます。

自分で考えながらやってみようとすると、もうやらなくていいから黙って見ておけと言われたりもします。

 

新人の時というのはだいたいみんなそういう経験をするのではないでしょうか。

人によって言うことが違ったり、ものすごく矛盾したことを言われたりするものです。

でも、そういうことは学生時代に部活などを通して嫌というほど経験するものですが、そういう経験のない人にはショックなのかもしれません。

 

あまりに矛盾したことを言われ続けると、そのうち完全に思考が停止してしまいます。

ストレスのかかる状況が続くと、何もしない、考えないという選択をしてしまうのです。

下手に失敗して責められるくらいなら、何もせずに怒られる方が傷は浅くて済みます。

黙っていれば相手が諦めるか、あるいはこうしろという指示を出してくれます。

その指示に従ってさえいればやりすごせるのです。

 

これは小学生でも同じことが言えます。

家に帰ればまず勉強しろと言われ、宿題が終わるともっとやれと言われます。

間違えたらなぜ間違えたのかと問い詰められ、やり直しをさせられます。

ここで間違えようものならさらにダメ出しをされ、ひどいときには人格まで否定されます。

わからないというと自分で考えろと言われ、考えていると手が止まっていると責められます。

挙句の果てに、わからないところは聞けと言われるのです。

 

そこまで言われて、親の指示通り勉強しているのに成績はなかなか上がりません。

すると、どうしてちゃんとできないの?とまた責められるのです。

出来ないのは努力が足りないからだと言われるのです。

 

小学校高学年から中学生くらいになるとだんだん物事がわかるようになってきます。

親の指示がいかに矛盾しているか、どれだけ無茶な要求をしているのかがわかってくるのです。

指示通りやっているのに結果が出ないのは、ひょっとしたら指示する人間の責任ではないのかと気づくようになり、親が問題を解けなくなってくるとその指導力を疑うようになります。

もはや親の指示に従うことに合理性が感じられなくなってくるのです。

いわゆる反抗期ですね。

 

でも親の方が強ければそれすら出来ません。

そうなれば取るべき手段は限られてきます。

それが指示待ち人間誕生の瞬間かもしれません。

やれと言われた最低限のことはやったのだから、自分に責任はないと。

そのうち親も諦めて最低限のことしか言わなってくれれば幸いです。

 

そんな生活が続けば、だんだん自分で考えるということはなくなります。

自分の意見は言わず、責任を伴う決断はせず、指示が出るまで待ちます。

そしてひたすら拘束時間が過ぎるまで耐えるのです。

 

そんなふうにはなって欲しくはありませんね。

じゃあ、どうすればいいのかって?

そんなことを聞いてくる人がいないことを祈ります。

 

 

 


努力は決して裏切らない?必ず報われる?

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「努力は決して裏切らない」

そんなセリフを塾の説明会などでよく耳にします。

でも、それをどう感じるかは人それぞれのようで、あまり快く思わない人もいるでしょう。

「裏切られ続けとるわい!」と心の中でツッコミを入れる人もいると思います。

 

「結果は必ずついてくる」

なんていう言葉もありますね。

「いや、本当かい!」と。

 

このようなセリフは私もよく使っていましたが、いわば言葉のトリックですね。

嘘はついていないんですよ。

ポイントは、絶対に合格するとか、必ず成績が上がるとは言わないことです。

それを言うと嘘になる場合があります。

それはまずいですね。

でも「結果が出る」というのは間違いありません。

それが良い結果なのか悪い結果なのかは人それぞれですが、必ず結果は出ます。

努力してもしなくても必ず結果は出ます。

もし裏切られたという人がいたら、それは努力が足りないと言えばいいのです。

もちろんそんなつもりで言っているのではありませんよ。

 

良い結果を出す人はやはりそれに見合うだけの努力をしています。

努力をすれば必ずいい結果が出るとは限りませんが、どうせ無理だからと努力をやめてしまえば良い結果を出すことはできなくなります。

となれば、結果はともかく努力だけは続けてほしいわけです。

これが説明会なんかだと、次にどういう努力をしたらいいかという話、つまり講座の紹介につながっていくわけですが。

 

でも、この話って内容うんぬんよりも誰がするのかっていうのがけっこう重要ですね。

例えば、見たこともない若い新人みたいな講師が出てきて、「努力は必ず報われる」なんて話をしてもあまり説得力がありません。

「まずお前が努力せぇよ!」と言いたくなります。

かといって、見るからに疲れ切った顔をした年配の講師が出てきて「努力は決して裏切らない」なんて言われると、「お前裏切られ続けとるやないかい!」と思ってしまいます。

見るからにやり手のバリバリの講師が、去年もこれだけの実績を出しましたなんて力説すれば、「なるほど。努力は大切やねんな。」と思うわけですね。

 

いい先生というのは子供をやる気にさせるのがうまいです。

そして、子供がやる気になるからこそ結果がついてくるわけです。

そういう人が言うからこそ、その言葉は真実になるのです。

そんな先生がいたらぜひともついていくべきでしょうね。

 

 

クリックは1日1回だけで結構です。

 

努力を結果に結びつけるために

努力に裏切られたという経験を持つ人も多いと思います。

時間と労力とお金を掛けたのに、思うような結果が出ないこともあります。

そんなときはどうしようもない気持ちになって、もう努力なんかしたくないと思うかもしれません。

それを一言でいうと負け犬です。

 

ちなみに負け犬というのは勝負に負けた犬のことではありません。

負けたときに悲鳴のような鳴き声を上げる犬のことなのです。

その鳴き声は非常に耳障りで、周りの犬をイラっとさせます。

その結果、群全体から追い立てられて追放されるか、声が出なくなるまで打ちのめされることになります。

ちょっとやられたくらいで闘志を失ってはいけないのです。

 

出来ることなら結果に結びつく努力をしたいものです。

例えばテスト勉強をさせるのなら、確実に点数が取れるところまでやらせなければなりません。

それを中途半端に終わらせてしまえば、苦労した割にまったく報われない結果になってしまいます。

そんなときに心が折れます。

自分は努力してもダメなのだと思ってしまったらもう負け犬です。

悪いのは自分ではなく、やり方だと考えてみましょう。

 

テスト範囲がわかっているテストなら、その範囲を勉強するのは当然ですが、どこまで仕上げるかが重要なポイントです。

テキストの宿題範囲がテストに出題されるのであれば、当然その問題が解けるようにならなければ点数は取れません。

家で解いてわからなかった問題は、そのままではテストでも解けません。

家で解いて間違えた問題は、そのままではテストでも間違えます。

ということは、家で解いて正解できるようになるまでくり返し練習しなければならないということです。

そんな当たり前のことができていないから結果を出せないのです。

 

例えば買い物に出かけるのに、お金が足りないとわかっていてそのまま行きますか?

足りるかどうかもわからないのに行きますか?

そのまま行ってみてやっぱりお金が足りなくて買えなかったときに、自分はなんて運が悪いんだと思うのでしょうか?

どうせ自分は買い物なんかできないんだと思うのでしょうか?

わざわざ店まで行くことが努力なのではなく、初めにお金を用意するところが一番努力すべきところですよね?

そこのポイントを間違えるとすべてが無駄な努力に終わってしまいます。

 

練習で出来ないことは本番でも出来ないんです。

※もちろん”確実に”という意味です。

だったら家で出来るまで練習するしかありません。

努力というのは時間をかけることでも、何回も繰り返すことでも、苦しい思いをすることでもありません。

”出来るようになること”なのです。

苦しさよりもむしろ満足感が得られるはずです。

そしてそれが本番でもうまくいったときに初めて努力が報われたと感じるます。

そういう経験を積み重ねていく必要があるのです。

 

ただ、周りがみんな本気になるとやりにくくなるので、「努力が報われない」と嘆く人には「人生そんなもんやって」と言っておくのが駆け引きなのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

非日常的日常生活 海の世界

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アメンバー限定公開記事です。

柔軟な思考

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今の世の中ではやたらと「柔軟な思考」というのが求められます。

中学受験の世界でも、最難関レベルになるとやはり「柔軟な思考」が求められたりします。

ですが、「柔軟な思考」って何なのでしょうか?

 

よく、頭をやわらかくしろと言われます。

そんなにやわらかくしたらタコみたいになってまうやん!

という人もいますが、残念ながらあれは頭ではなく胴です。

やわらかくというのはどういうことでしょうか?

 

当然社会人でも「柔軟な思考」というのを要求されますね。

新人研修なんかでも言われると思います。

マニュアル通りに業務だけをするのではなく自分で考えて行動しろとか、指示待ち人間になってはいけないとか。

マニュアルに書ききれない細かいことはいちいち教えてる暇などないので、各自の判断で動けるようになってくれ、自分で勉強してくれということなんですけど、新入社員にしてみればいきなりハードルが高いのです。

そこで教えなくても自ら学ぶことができる人材が欲しいということになるわけですが、要は学校でやってくれと丸投げしているわけですね。

で、学校はというと、これもまた最初から柔軟な思考ができる生徒をとろうとするわけです。

最終的には親が頑張るしかないという構図になっている気がします。

大変な世の中です。

 

 

柔軟な思考を考える前に、「柔軟でない思考」というのを考えてみましょう。

よくこんなことが書かれています。

・1つの考え方に固執する

・新しいことを受け入れない、否定する

・他人の意見を聞かない、相談しない

などといった考え方は良くないとされています。

 

ところが、世の中にはやたらと「柔軟な思考」にばかり固執する人もいます。

昔ながらの考え方を古いと言って認めない、受け入れないのです。

それって矛盾してませんか?と言ってもその意見を聞き入れません。

面倒なのでなるべく関わらないようにしています。

 

例えば職人気質というのは、柔軟な思考とは真逆の考え方です。

・1つのやり方にこだわり、それを極めていく

・古くからの伝統を守り、時代に流されない

・技は教わるのではなく、見て盗む

ただ、一人前になるまでに長い年月を要します。

サラリーマン向きではないことは確かですね。

 

では柔軟な思考とは何でしょうか?

・いろいろな角度から物事を捉える

・幅広い知識を持つ、常に新しい知識を吸収する

・常に複数の選択肢を用意する

・自分で行動する

などとよく書かれています。

漢字四字で表すと「臨機応変」ということですね。

ではどうやってそれを身につければいいのでしょうか?

だいたいそこから先は有料になっているのでなかなか答えは見つかりません。

本を買えとか、セミナーを受講しろというオチですね。

 

ここから先はもう少し真面目に書きます。

 

クリックは臨機応変に!

 

中学受験における「柔軟な思考」とは何でしょうか?

特に最難関レベルの入試問題になると、柔軟な思考力が問われると言われます。

簡単にいうと、塾でふつうに習う解き方では答えを出すのが困難な問題です。

つまり、公式を使って計算するとか、単純に暗記しているだけでは正解に辿り着くのが難しく作られているということです。

 

ところが塾もすぐに対策を考えます。

最難関レベルの難問を解くにはそのレベルにあった解き方が必要ということで、それを教えるための講座があるわけです。

すると入試の平均点が高くなってきますから、学校はさらに難しい問題を作ろうとします。

そして塾はまたすぐに対策を考えます。

いたちごっこですね。

近畿圏の算数が関東などに比べて難しいと言われるのはそれが原因だと思います。

 

難しい問題といっても中学受験ですから小学校で習わない範囲から出題することはできないことになっています。

例えば、方程式は小学校では習いませんから、原則としては出題されないことになっています。

ですが、方程式を使わなくても小学校で習う範囲の解き方で解ける問題であれば構わないのです。

実は中1で習う”方程式の利用”で出てくる問題は、中学入試の問題と全く一緒だったりします。

ただし、中学では方程式で解かなければなりません。

 

中学入試ではさすがに、円周率をπとしたり、方程式を書かされたり、平方根やマイナスが出てくることはありません。

でも、その最低限のルールさえ守っていれば何でもありなのです。

数学の公式を使って解くような問題も、その公式を与えて、説明さえつければ出題が可能です。

例えば、塾ではみんな知っていますが、「辺の長さが3:4:5の三角形は直角三角形です」という一文があれば、入試問題としてはセーフなのです。

※省略している学校もあります。

 

図形の問題はかなり「柔軟な思考力」を求められる問題が出たりします。

例えば中学で習うメネラウスの定理やチェバの定理なんかを使う問題も、塾では必殺技と称して中学生とは違う解き方で解きます。

扱っている内容は難しそうですが、覚えてしまえば簡単に求めることができます。

中学生になればどこの中学でも習う内容なのですから、塾に通う小学生ならすぐに理解し覚えることができるわけです。

たまにそれを「自分で考えないと意味がない」と言う人がいますが、いくら大昔とはいえその時代の最先端を行く数学者がその生涯をかけて発見したような定理を、小学生に自力で発見しろなんていうのは無茶にも程があります。

覚えてしまえば簡単に解けるのであれば、覚えてしまう方がいいわけです。

中学校の先生もそういうことが出来る子が欲しいということなのでしょう。

そのあたりの”柔軟さ”が求められているのかもしれません。

 

理科でもよく見かける”実験に関する問題”なんかでも、小学校では扱わないような内容がよく出題されます。

ネタ元は高校の物理、化学、生物、地学の教科書や資料集の他に、たまに高校入試問題や大学入試問題の改題みたいなものも出てきます。

原則として物理法則(公式や重力加速度)、化学計算(反応式や原子量)などにでたらめな数値を使うことはありませんから、それらを知っている人はかなり有利になります。

おそらく塾の勉強に追われている人はそこまで勉強するのは無理ですが、そういうことに興味があって日ごろから図鑑や資料集、NEWTONなどを見ている人には面白い問題だと思います。

※わざわざ時間をとってそういう勉強しようと思ったら負けですから、そのあたりは柔軟な対応をお願いします。

 

 

 

長くなってきたので簡単にまとめます。

柔軟な思考力を問われる問題とは、

・小学校範囲を超えているが、対策は可能

・理解は難しいが、覚えることは可能

・その場で思いつくのはほぼ不可能だが、知っていたら瞬殺

・中学、高校ではふつうに習う内容

といったところでしょうか。

 

それを解けるようになるには、それなりの対策が必要になります。

ところが出題される割合(点数配分)は低いので、全くわからなくても合格最低点は取れると思います。

その問題に時間をかけるよりも、解ける問題を確実に得点できるようになった方がいいと思われるので、その対応や対策には”柔軟さ”が必要です。

 

みなさんもいろいろな考え方があるかと思いますが、なにとぞ柔軟な対応をお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だい1かいしょう6ごうひはんていがくりょくてすと

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もうそんな時期になるんですね。

某学園の小6が受ける学力判定テストのことです。

 

今年初めて小6になる人は初めて受けるわけですから、ほとんどの人が初めてということになるわけですね。

合否判定学力テストは毎月の公開学力テストとは異なり、志望校の判定を行います。

つまり、志望校を書かなければならないのです。

そんなわけで毎年この時期になると私のところにも相談が来ます。

 

志望校をどうしたらいいでしょうか?

もちろん、志望校の欄に学校名や学校コードを書けばいいのですが、そういうことではありません。

志望校欄がたくさんあるので、全部埋めないともったいない気がするというのが一番多いのです。

ところが日程が重ならないようにと思うと受ける学校がなかったり、仕方がないから前受けの学校を書いてみようと思うのですが、知らない学校だったりするわけですね。

懸賞に応募するわけではないので、無理に埋める必要はないですよ。

 

塾で相談すればいいのですが、なかなか恥ずかしかったりするものです。

こんな学校書いて笑われないかとか。

でも、最終的に記入ミスがないかチェックをするのは職員ですし、お世話係や担任には判定結果が行きますから、隠そうとしても無駄ですよ。

ちなみに判定だけなら成績が却ってきてから偏差値表を見ればわかる話なので、書き忘れていても大丈夫です。

え?もっと早く教えてほしかった?

それは残念です。

 

この時期の判定はあまりあてにならないという意見もあると思います。

この時期に無理な学校ならやめておいたいいという考えもあると思います。

偏差値表のデータはもっと入試に近い時期のものですから、この時期のデータとは比べようがありません。

志望校もどちらかというと理想とか希望に近いもので、より高めの偏差値の学校を書く傾向が強く見られます。

ですから、最難関レベルの学校の志望者がかなり多く、中堅レベルの学校の志望者は少なめになります。

 

塾にとっては、今年の6年の最初の志望校調査という意味合いが強く、例年と比べてこの学年の傾向はどうかという判断材料になります。

例えば、昨年人気が高かった甲陽が今年はどうなるか、西大和はまだ上がるのか、かわりにどこが下がるのかと。

一番の注目は来年から共学化する高槻がどうなるかでしょう。

男子は募集枠が減るので競争が高くなる可能性がありますが、その一方で共学を嫌って志望者が減る可能性もあります。

志望者が増えればレベルが上がるので、今度はそれを回避して志望者が減る可能性もありますし、志望者が減ればチャンスだと思ってまた増えてくるかもしれません。

女子にとってはどれくらいの位置に来るのかというのが最大の関心です。

西大和の次くらいにくるのか、超えるのか、四天王寺医志とどっちがいいのかと。

洛南の押さえにするだけの値打ちがあるのかといったところでしょう。

それも今後の人気次第で激しく変動するのでしばらくは様子見ですね。

 

そういう意味で合否判定学力テストはその学校の志望者がどれくらいいるのかを知るのにもってこいです。

とりあえず候補の学校を書いておけばその動向がわかります。

最終的にどうなるかはまだこの時期ではわかりませんが、早めに動向を掴んでおいて損はないでしょう。

え?もっと早く教えてほしかった?

それは残念です。

 

 

 

実力テストが近づくと嫌がる子供がいます。

できることなら受けたくないと。

もしそんな雰囲気になっているのなら要注意です。

なぜ嫌なのかというと、悪い結果が出そうだからでしょう。

最近成績が伸び悩んでいるとか、下がっているとか、春休みあんなに頑張ったのに結果が思わしくないとか。

そんな気分になってしまうのは勉強がうまくいっていないからかもしれません。

モチベーションも下がっているのでしょう。

そういうときは学習計画を見直すとか、何かもう一度仕切り直しが必要かもしれません。

 

しかし、最悪の原因として考えられるのは、成績が悪くて親から激しくダメ出しをされるのが嫌だからなのかもしれません。

親が先にテンパった状態(※)になってしまうと、親子関係も危うくなってきます。

第一次親子大戦が勃発するかもしれません。

今ならまだ修正が可能かもしれません。

もしテストが嫌だとか言っていたら、一度その原因を探ってみたほうがいいかもしれません。

 

勉強が良い状態で出来ているのなら、次のテストが楽しみになるものです。

どれだけ力がついたか、どれだけ成績が上がるか確かめたくて仕方がないものなのです。

残念ながらそう簡単に結果が出るものではありませんが、それを悔しがっているのなら良い状態です。

あとはそれをどうやって結果につなげていくかですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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私もほとんど書き込んでいません。

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保護者限定です。(業者、同業者、身元不明の方はお断りしています)

http://group.ameba.jp/group/0SjV-KVwhecI/

 

 

 


勝負の世界では結果がすべて

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勝負の世界では「結果がすべて」であるとよく言われます。

中学受験の世界でも果たして「結果がすべて」なのでしょうか?

賛否両論あるとは思いますが、めんどくさいので「結果がすべて」であるという前提で話をしていきましょう。

 

中学受験のために何年も塾に通い、学校が休みの日も朝から晩まで勉強して、血のにじむような努力を積み重ねるのも、すべては志望校に合格するためですよね?

まさか、そこまで頑張ったことに意義があるのだから、不合格でもいいという人はあまりいないと思います。

入試が終わってから諸事情により急に意見を変える人はいますが、今の時点ではほとんどいないでしょう。

その入試も実際のところ入試当日の一発勝負で、全教科の合計点で上から順に合格が決まるわけですから、点数がすべてであると言っていいでしょう。

公立高校の入試のように内申点があるわけではありませんから、入試の結果がすべてということになります。

もちろん一部には例外もあって、例えば事前に学校説明会に参加すると1回に付き5点加点されるとか、兄弟がいたら10点加点とか、全入試日程で2回以上受験すると2回目以降は10点加点という学校もあります。

もっというと、事前にお寺に寄付をすると加点とか、教職員の子供は加点とか、あまり表には出てこない話もあります。

ですが、基本的には加点であって、最初から合格が決まっているわけではないので、入試当日の結果がすべてだと言っても過言ではないでしょう。

あまり例外を持ち出すとこの手の話は収拾がつかなくなるので、例外は無視するのが原則ですね。

 

「結果がすべて」という言葉を嫌う人もいます。

もちろん結果が出せないから嫌いだという人の意見など耳を傾ける価値もないのですが、「じゃあ過程はどうでもいいのか?」という屁理屈を無視するといつまでもしつこいので、この際はっきり言ってしまいましょう。

「結果がすべて」です。

 

「結果がすべて」と言っているだけなのに、なぜ「結果がすべて」⇒「過程はどうでもいい」という展開をするのかは謎ですが、「過程はどうでもいい」などとは一言も言っていません。

そもそも結果を出すためには必ず通らなけばならない過程というのがあると思いますし、結果を出す人は必ずその過程を経てきたはずですから、それを含めて「結果がすべて」だということなのです。

ですが、結果を出すためには必ずしも必要でない過程もありますし、無駄なものや、むしろ妨げになるものもあります。

その過程にこだわるあまり本質から大きく外れて見当違いの方向に向かってしまっては何のために頑張っているのかわからなくなってしまいます。

最初から最後まできちんとゴールを見据えること、つまり目標がぶれないということがすなわち「結果がすべて」ということなのです。

 

「結果が出ればいいのか?」という問いにはYesと答えるのが正解でしょう。

「じゃあ、適当な答えを書いて、それが偶然当たって合格してもそれでいいのか?」と言われるかもしれません。

答はYesです。

「運も実力のうち」です。

ここで怯んで、それは良くないかもしれないなどと言ってしまうと、論理的な矛盾を引き起こします。

「結果がすべて」だと言っておきながら、すべてとは限らないと言っているわけですから。

それではまるで「好きにしていい」と言っておきながら、本当に好きにしていたら急に怒り出す理不尽なことを言う人と一緒です。

そんな大人にはなりたくないと思って生きてきたのなら、そんな大人になってはいけません。

 

適当に勘で書いた答えが正解して合格できたとしてもいいのです。

なぜ?

入試の合格最低点はだいたい6割程度。

例えば1問4点で25問あったとしたら、15問正解しなければなりません。

仮にすべての問題が4択問題だったとして、適当に書いて15問正解する確率はどれくらいでしょうか?

25C15×(0.25の15乗)×(0.75の10乗)=0.00017434=0.017434%です。

同様に16問正解~25問正解の確率を合計すると約0.02%になります。

つまり、約5000分の1の確率で合格できるということになります。

問題数がもっと多かったり、選択問題ではなかったりするとその確率は天文学的に下がります。

一般的に考えれば、絶対無理と言い切って構わないレベルです。

だからそんな屁理屈は完全に無視しても構わないのです。

 

入試問題は無作為な抽選ではありませんから、知っていれば必ず正解できますし、それなりの演習量をこなしている子であれば、そこまで記憶が定かでなくても何となく勘で正解に辿り着くことはよくあります。

その勘というのは努力の上に成り立つ、経験に基づく判断ですから、それで正解できたのなら評価はすべきでしょう。

 

 

点数さえ取れれば人間として成長できなくてもいいのか?

こういう無茶なことを言う人もいますね。

点取り勉強=人間性の喪失みたいな図式が頭の中に出来上がっているのでしょうか?

ここでも決して怯んではいけません。

堂々とYesと答えればいいと思います。

人間として成長できるかどうかは全く別の問題ですが、様々なケースを想定するのであれば、点数が取れない上に人間としても成長できないという最悪のシナリオも存在します。

つまり、結果も出せない上に人間として最悪になってしまうこともあり得るのです。

少なくとも中学入試に関しては点数で合否が決まるのですから、点を取る勉強をしなければ全く話にはなりません。

人間としての成長を求めるのなら、努力を重ねて結果を出せる人間の方が大きく成長すると思います。

 

ランキングはクリック数がすべてです

 

ここで勘違いしてはいけないのは、「結果がすべて」=「結果が出なかったら何の意味もない」ということではありません。

「結果が出ない」と言っているのはおそらく「望んでいた結果がでなかった」ということでしょう。

でもそれは「望んでいない結果が出た」のであって、「結果が出なかった」のではありません。

 

いつも通りに勉強していたのに、悪い結果が出たとしましょう。

過程を重視するのなら、いつも通りやっていたのだから例え結果が悪くても気にしないということになるかもしれません。

でも気になりますよね。

じゃあどうするかと聞かれたときに、やはり今までと同じように頑張っていくしかないという結論になるのではないでしょうか。

結果が出なかったのはたまたまだとか、運が悪かったと適当なことを言って、次は大丈夫だと根拠のないことを言うのです。

これだけ努力したのだから自分に非はないと言うわけですね。

 

でも結果がすべてと考えるのであれば、悪い結果が出たのは自分の努力が足りなかったことを意味します。

努力をしていないとまでは言いませんが、他の人に比べて足りなかったのかもしれませんし、いつも通りのやり方では限界が来たのかもしれません。

それを努力が足りないと責めてはいけません。

責めたところで結果は何一つ変わりません。

結果が変わらないという結果が出ているのですから、責めるという方法はもう限界なのです。

まだ次の結果は出ていませんから、これからの努力次第で変えることもできるでしょう。

だとしたらさっさと次に目を向けて今後の対策を考える方がいいでしょう。

もちろん過ぎたことを忘れろということではありません。

悪い結果をもたらしたのは、自分ではいいと思ってやっていた努力なのですから、もう一度見直す必要があるかもしれません。

考えられるすべての原因を洗い出し、その1つ1つに対策を施していかなければなりません。

当然時間も手間もかかりますが、それだけのことをやってこそ次の結果に繋がるのです。

それなりの結果を出している人はみんなそれだけの努力をやってきているのです。

努力なくして結果は得られないということをみんなわかっているからこそ「結果がすべて」なのです。

 

その努力を苦痛だと感じるか、楽しいと感じるかは人それぞれですし、どれくらいの時間をかけるかも人によって違います。

もちろん何をどれだけやるか、どこを目指すのかも人によって違うでしょう。

でもどれだけやったか、どれだけできたかは他の人にはわかりませんし、それを単純に比較することはできません。

そこで全員に共通のテストをさせるわけですね。

どの範囲が出題されるかはランダムですから、たまたまそこをやってとかやってなかったというのはあるかもしれませんが、チャンスは平等です。

それで点数が出て、偏差値が出て、合否の判定なんかが出てくるわけですが、結局のところその子がどれだけやったかはその結果で判断するしかないわけです。

だから結果がすべてなのです。

 

「結果がすべて」ということは、結果を出すための努力をしろということですね。

あとになってから、ここさえ合っていればとか、本当は何点だったとか、そういう言い訳をしてもしかたがありません。

 

親がすべてを管理しているのなら結果はすべて親の責任です。

本人に任せているのなら任せた親の責任です。

責任とは責めることではなく、結果を出すことです。

 

さあ、どんな結果が出るか楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アメンバー限定 3周年イベント

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アメンバー限定公開記事です。

中学受験で方程式は使ってはいけないのか?

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原則として中学入試に方程式は出題されません。

ですが、問題を見ているとどう見ても方程式の問題ではないかと思うようなものがあります。

実際に中学の教科書や問題集を見てみると、中学受験に出てくるような問題が方程式の利用としてたくさん出てきます。

小学校でいうところの和差算、つるかめ算、年令算、消去算、過不足算などから速さ、割合、規則性、点の移動の問題などですね。

 

塾で教わってくる消去算とか、ニュートン算なんかも式を見てると「方程式と一緒やん!」と思うかもしれません。

でも方程式ではないんですね。

○とか□を使って解く問題なんです。

 

そんなのはただの詭弁だと思うかもしれませんが、中学校は方程式の問題を出題していませんし、受験生も方程式は使っていないという暗黙の了解があるわけです。

では方程式は使ってはいけないのかというと、受験生が方程式を使ってはいけないというルールが明記されているわけではないので、それは自由ということになります。

特に解だけを求められている入試問題であれば、どのような解き方をしても構わないということになります。

 

方程式を使ってもいいのかという議論は昔からあります。

某大手塾でも昔は方程式を教えていたという話を聞いたことがあります。

今はどこの塾でも方程式は教えないと思いますよ。

方程式を習っているのは公文で中学内容まで進んだ子だけではないでしょうか。

家で親が教えるのも自由ですが。

 

 

方程式を使うと有利になるのか?というのが気になるところだと思いますが、それほど有利になるわけではないから塾でも教えないというのが実際のところでしょう。

それよりも方程式を教えるのにかかる時間と手間がもったいないのです。

 

ちょっと方程式について考えてみましょう。

方程式は難しいのかというと、けっしてそんなことはありません。

公立でも私立でもどこの中学でも必ず習う内容です。

例えば公立の中学では1学期の終わりくらいに方程式に入ります。

遅ければ2学期の初めです。

それまでに何をやっているのかというと、まず最初に正負の数を習い、次に文字式をやります。

文字式の利用をやってからようやく方程式に入ります。

入試問題のような問題はその次の単元、方程式の利用で扱います。

 

ということは、方程式を使って入試問題を解くには、正負の数から方程式の利用までの単元を押さえておかなければならないのです。

私立中学ではだいたい3ヶ月くらいで終わりますが、それだけの時間を中学受験生が使うのはもったいないということなのです。

 

方程式で何が問題になるかというと、よく言われるのは「移項」です。

移項というのは等式の性質を利用して、左辺の項を右辺に移したりすることで、

3x-5=4

3x=4+5=9

というやつですね。

両辺に同じ数を足しても等式は成り立つので、両辺に5を加えれば左辺の-5が消えます。

それが理解できれば、左辺の-5を右辺に持って来たら+5になると考えられるようになります。

それが移項です。

これを小学生に理解させるためには、まず左辺、右辺、両辺、等式、項、定数項などの用語やその意味を覚えなければなりません。

ですが、その前に正負の数をやらなければなりません。

中学入試の問題であっても、移項をすると両辺がマイナスになったりすることもあります。

10-3x=1

のような式だと、

-3x=-9

としてから、両辺を-3で割るのが一般的です。

そのためにはマイナスの除法を理解している必要があります。

マイナスを回避してもいいのですが、それでは中学に入ったときに困ります。

だから使うなと言われるのです。

 

ところで、何も説明せずに「3x」と表記しましたが、これを小学生は知りません。

数学では×や÷の記号は省略し、係数が1のときも省略するわけですが、それを扱うのが文字式の単元です。

ちなみに一部の大手塾では○×3を③と書いたりします。

わざわざ○×3と書いていたら面倒だからですね。

 

円の面積を2πrと書いたりするのは文字式の利用の単元で習います。

小学校で習った算数の公式をすべて文字式で表せるようにならなければなりません。

そこまでできるようになってようやく方程式が立てられるようになります。

式さえ書けたらあとは計算するだけです。

 

大人が方程式を復習しようと思ったら問題集を一通り解いても数日で終わるかもしれませんが、何も知らない小学生に1から教えようと思うとやはりそれなりの日数がかかります。

理解はすぐにできても、それを定着させるには日数が必要なのです。

確実にできるようにならなければ使い物にはなりません。

入試問題が方程式で解けるレベルにしようと思ったら、すべての問題を方程式で解き直す覚悟が必要です。

 

使い物にしようと思ったら、やはり低学年のうちに公文に行かせて、中学内容まで終わらせておくしかないですね。

親が教えるのは大変です。

ちなみに大手塾の上位クラスになると、そういう子の割合が多くなります。

下手をするとクラスの3分の1くらいは方程式を知っているということもあります。

 

 

 

方程式を使うと有利になるのか?

これは微妙です。

方程式というのは汎用性の高い解法ですから式さえ立てれば計算で解を求められるのですが、難問になるほど式が立てにくいのです。

それに対して中学受験で習う何とか算の類は、問題パターンに特化しています。

つまりこの問題を解くときはこれ、というのをいくつも覚えなければなりませんが、その代わり覚えていたらかなり早く解けます。

 

例えば、文章題で最初に出てくる和差算を考えてみましょう。

 大小2つの数があって、その和が45、差が9のとき、2つの数を求めなさい。

方程式で解くなら連立方程式ですね。

 大きい数をx、小さい数をyとすると

 x+y=45 …①

 x-y=9  …②

などとやっていきますが、連立方程式は中2の範囲です。

方程式で解けと言われたら、

 小さい数をxとすると、大きい数はx+9

 x+9+x=45

などと解いていくことになります。

まともにやるとかなり面倒ですね。

 

和差算も線分図を描いたりすると手間はかかります。

が、公式を覚えてしまえば5秒で解けます。

大=(和+差)÷2

小=(和-差)÷2

もしくは小=和-大=大-差でもいいです。

暗算レベルです。

 

結局のところ方程式というのは計算ツールでしかないわけですから、式が立てられるかどうかが勝負なんですね。

これは塾で習う解き方でも同じことが言えます。

 

方程式がアタッチメントを取り換えるだけで何にでも対応できる万能ツールだとすれば、塾の解き方は用途に特化した専門ツールということになります。

万能ツールは本体が1つあればあとはたくさんのアタッチメントを揃えればいいのですが、いちいち付け替えが必要なので手間は増えます。

専門ツールはそのまますぐに使えますが、用途の数だけツールが必要になります。

用途が多くなれば必要な数はどちらも同じです。

とにかく上を目指すのであれば、プロと同じものを使う(使いこなす)のが手っ取り早いと思いますよ。

 

 

ぜひ親子対決をしてみるといいと思います。

親は方程式で解き、子は塾のやり方で解いて競争してみるといいと思います。

やり方がしっかり身に付いていたら子供の方が圧倒的に早いです。

それではあまりにハンデだと思うのなら、親も好きなやり方でやってみたらいいでしょう。

もし子供に勝てなくなったら解き方についてはもう何も口を出さない方がいいと思います。

そこは厳しい勝負の世界ですから、「敗者から教わることなど何もない」のです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オイルショック

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また1つ歳をとりました。

といっても何か昨日と比べて変わったかというと、年齢以外は何一つ変わったわけではありません。

中身は昔からほとんど変わっていない気がします。

子供の頃はそのうち大人になって、おじさんになって、おじいさんになっていくものだと思っていました。

そのうち「わしも歳をとったもんじゃ」などというようになるのかと。

でもそれはないと思います。

きっと子供のときに身に付いた言葉を使い続けるのでしょう。

といいつつも日常的に標準語と関西弁を使いわけていますが。

祖母は97歳で亡くなりましたが、私が子供の時からずっと「おばあちゃん」でしたし、親戚のおじさんは昔からおじさんのままです。

兄弟や同級生、同世代の人たちはずっと変わらないような気がします。

きっと、おじいちゃんとかおじさんというのは相対的なもので、世代の違いなのではないかと。

今私がしゃべっている言葉も、子供から見ればおっさんなのかもしれませんし、お年を召したかたらすれば未だに若者なのかもしれません。

 

歳をとるというよりも歳を重ねるという表現の方が好きですね。

中身は若い時のままで、そのまわりに知識や経験を塗り重ねて、年輪のように1回りも2回りも成長していくようなイメージで。

よく時間が経つのが速くなったという人がいますが、私はあまりそうは感じません。

好きなように生きてるからでしょうか。

 

開業して3年経ちました。

振り返ればあっという間、というのは時間軸を無視しているからで、私にとってはすごく長かったです。

どれくらいの長さかというと…、3年くらい?

人間の記憶ってそんなものなんでしょうね。

 

子供の頃に住んでいた街や公園や学校。

記憶の中ではずいぶん広く感じるものです。

ですが大人になってから訪ねてみると、こんなに狭かったのかと思います。

多分、子供のときはもっと背も低く、歩幅も小さかったので、単純に基準となるスケールが違うのでしょう。

 

ここ数年、スマホの距離が少しずつ遠くなっていく気はしますね。

商品のパッケージの説明書きや注意事項の小さい文字も、今となっては「絶対わざとだろ!」と怒りを覚えます。

でも、それほど大きな変化もなく、この先ゆっくりと変わっていくのかな、と思っていたんです。

 

が、ショックでした。

 

 

最近何が一番ショックだったかというと、あれは入試の日のことでした。

ほわんほわんほわん(回想シーン)

 

一年ぶりに入試激励に行ってきました。

朝早くから大変ですね、と言われるのですが全くそんなことはありません。

むしろ血が騒ぐというか、この日のために私も頑張ってきたのでテンションはマックスです。

目立つベンチコートを着込み、気合も充分。

すると例の黄色い集団がやってきます。

退職して以来3年ぶりに見かける先生たち。

 

ん?なんかみんな疲れた顔してませんか?

「お疲れ様です。大変ですね。」と声を掛けられました。

ちっとも大変じゃないですけどね。

みんな同世代の人たちですが、3年前と比べて少し太ったりしてるくらいならまだいいですが、

ちょっと頬がこけていたり、白髪が増えていたり。

増えているならまだしも減っていたり。

みんな老けた?

もともとお年を召したお方は相変わらず元気でしたが、なんか化粧の塗り方が昔より上手くなってる?という印象でした。

あとはみんな疲れて、やつれて、老けているという印象です。

そんなに激務なの?

それとも歳をとるってそういうことなの?

 

ひょっとしたら自分の顔がそんなに変わっていないと思っているのは自分だけで、本当は周りの人から見たら同じように老けて見えているのではなかろうか。

とにかく衝撃でした。

 

 

これからも自由に生きていけるように頑張ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GWの特訓について

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最近記事の更新頻度を下げているのでややアクセス数が減ってきていますが、それでも毎日1000件くらいの訪問者数があります。

一体どんな人が見に来るのか気になるところですが、そんなときはアクセス解析から検索ワードを見ることにしています。

これはGoogleなどでどのような検索ワードを入れてここに辿り着いたかというものです。

これを時系列で追いかけていくと、トレンドが見えてきます。

ネタに困った時はそこから拾えばいいということですね。

 

さてここ最近の検索ワードを見てみると、

当然ですが「玄人思考」が私のブログの検索語句で1番多いです。

「中学受験ブログ」というのも多いので、検索していてたまたまここに辿り着いた人もいるのでしょう。

ちょっと気になるのが、「玄人志向」でしょうか。

「玄人志向」だけだとグラフィックボードなどのPCパーツのサイトが出てきますが、ブログ、受験などの語句を加えるとここに辿り着けるようです。

 

「新玄人思考」

ブログのタイトルが新・玄人思考のブログなのですが、新はブログにかかります。

私が新しくなったわけではありません。

 

さて、たくさんの検索ワードがありますが、偶然辿り着いた人たちはきっと調べたい何かがあってあちこちを探しているのでしょう。

そんな偶然の出会いを必然に変えるには、とにかく検索にかかりそうなワードを片っ端から記事やタイトルにちりばめることです。

それをあまりやりすぎると中身がすかすかになるので、彼らが探しているであろう答えを勝手に推測して適当に書いて見ることにします。

ひょっとしたら何か少しでもお役に立てるのではないかということで、いくつかピックアップしてみました。

※ネタとしてお楽しみください。

 

 

塾のクラスなどに関する検索ワード

 

「塾 クラス分け おかしい」

きっとクラス分けのやり方に納得いかないのですね。

おそらくクラス分けには明確な判断基準があると思います。

気になるのなら直接塾にいって担当者に詳しく聞いてみるといいと思います。

クレームではなく問い合わせという形で相談するのがいいですね。

あまり強く言いすぎると「塾 保護者 おかしい」と検索されるかもしれません。

 

「塾 クラスを下げる 理解していない」

今のクラスでは授業が理解できていないようだから、クラスを下げた方がいいのではないかということだと思います。

他にもそういう人がいるか調べているのでしょう。

そういう人はたまにいますよ。

小6になると宿題の負担を減らすためにわざと下げる人がいます。

特に女子最難関あたりでちらほらいるのではないでしょうか。

上位クラスは男子の傾向が強くなりますから。

中には授業の始まる時間が遅い方がいいとクラスを下げたりする人もいます。

 

「塾行ったところで順位は上がらない」

上がらないとは限りません。

下がらないとも限りません。

上がる人もいれば、下がる人もいます。

ただ、全員同じ授業を受けているのであれば、塾に行ってるだけで順位が上がる理由はみつかりません。

家での勉強が大事です。

 

「新しいクラス 先生にいい印象を持ってもらうには」

これは以前に書きました。

教育相談を申し込むことです。

おすすめは三者面談です。

ただし、あまりきつい態度で臨むとかえって悪い印象を与えるかもしれません。

 

「越えられない壁 成績上位」

それは本当は壁ではないんです。

上のクラスに上がるための階段なのです。

ただ、その段差が自分と比べるとあまりに大きすぎて壁に見えるだけなのです。

一度超えてしまえばそれほど大したことはないと感じるようになります。

 

だいたいそういうときは壁の横に迂回路があって、遠回りかもしれませんが確実に上がる道があるはずです。

それをめんどくさがってはいけません。

 

「地頭が悪いので努力しても無駄」

無駄かどうかはその人が決めることです。

その人が無駄だと思うならきっと無駄なので、さっさとやめればいいと思います。

努力したら変えられると思うのなら全力で頑張ってみてください。

 

「飛び級しなくても最レで十分?」

最レという呼び方をするのは浜学園ですね。

最高レベル特訓の内容というのは小5までなら次の学年の先取りです。

ですが、飛び級をして最レを取るとさらにその先を行きますからややこしくなります。

反対に、最レを取らなければ飛び級をするメリットは少ないかもしれません。

十分かどうかということで言うなら、飛び級をしている生徒の割合は少ないので、原級でも十分と言っていいと思います。

トップ合格を狙うとか言うのであれば、何をやったところで十分と言えるものはありません。

 

「塾と学校で習っているところが違う」

違いますね。

塾によっても違います。

 

「子供の名前を間違えて言ってしまった」

あると思います。

 

「まずい」

なぜこれで辿り着けたのか謎です。

 

 

 

 

入試に関する検索ワード

まだちょっと気が早い気もしますが、備えあればうれしいな、ということでかなりたくさんありました。

 

「兵庫県 私立中学 調査書不要」

「内申 欠席と出席停止」
「内申書のいらない私立中学」
「内申点 中学受験 あるのか」

兵庫県の私立中学に関していうと、調査書が必要な学校がいくつもあります。

特に見られるのが欠席日数とその理由です。

内申点というのはありません。

どの学校が必要かは各学校のHPを見るか、学校説明会に参加してください。

 

「2017近畿 入試解禁日」

2017年はおそらく1月14日(土)になると思います。

まだ正式に決定はしていません。

ちなみに兵庫県は「統一入試日」といって、どの学校も統一日(午前)には入試を行うことになっています。

 

「過去問点数取れない」

合格点が取れないという意味でしょうか。

この時期に取れているのなら塾は必要ないですね。

 

「過去問 平均点がとれない」

この時期はほとんどの人が取れないです。


「4月に過去問やって取れる点数どの位?」

人によります。学校によります。

自分の点数はやってみればわかると思いますが、この時期に他の人と比べても仕方がないでしょう。

 

 

「受験者平均点よりも合格者最低点が低い」

実質倍率が2倍未満なら受験者平均点が合格最低点を超えます。

2倍を超える場合は受験者平均点が合格最低点を下回ります。

 

「願書の封筒破れた場合」

テープなどで補修するか、可能なら新しいものを入手してください。

 

「願書 返信用 裏」

裏?

何か裏があるのかということでしょうか?

とりあえずめくってみてください。

 

「返信封筒 すでに御中と書かれている 消す」

御中は消さない方がいいと思います。

「行」は右上から斜めに2重線で消して、「御中」と書きます。

斜めにするのは見やすくするためです。

縦や横だと「行」の文字とかぶるので、わかりにくいということです。

修正液は間違えたときに使うものですから、失礼にあたるそうです。

黒く塗りつぶしてはいけません。

「行」の文字に書き足して無理やり「御」にしてはいけません。

 

入試結果に影響はありません。

 

「合格してるのはa判定」

そうとは限りませんが、A判定の方が合格しやすいと思います。

 

「A判定 落ちる子 中学入試」

A判定が80%であれば、20%くらいは落ちる計算になります。

塾によっては85%の場合もあります。

 

「b判定 不合格」

B判定は合格可能性60%ではありません。

B判定の偏差値以上の受験生の60%が合格するというラインを表しています。

ギリギリB判定だと多分30%にも満たない可能性があります。

 

「手塚山 S 中学 男子」

帝塚山です。

 

「駸々堂 模試 B判定」

五ツ木・駸々堂の模試は判定の基準が違います。

A判定:90%以上

B判定:80~89%

C判定:60~79%

となっていて、C判定以上が合格圏とされています。

 

 

 

↓クリックすると続きが読める?

 

おまけ

「中学受験 玄人思考に教えてもらった」

何を?

 

「中学受験 玄人 山の如し」

何が?

 

「1年間をマラソンに例える」

なぜ1年間?

中学受験とか人生とかもう少しスケールを大きくしませんか?

 

「勝負の世界の人間」

生きるということは勝負なんですよ。

 

「つづく」

つづくんかい!

 

 

さらに何か少しでもお役に立てば

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前回の記事でブログ村のクリック数が少しだけ増えたので、続きを少しだけ書いてみることにします。

検索ワードで気になったものに勝手にコメントしてみるという形式でいきます。

 

偏差値に関する検索ワード

実はこれが最も多かったのです。

やはりみんな偏差値が気になるのでしょう。

偏差値に関する説明はまたの機会にしますが、とりあえず検索ワードをみてみましょう。

 

「偏差値1の差」

偏差値1ポイントは点数で言うとどれくらい違うのか?

ということではないかと思います。

これは自分の点数、偏差値、平均点から簡単に逆算できます。(ただし偏差値50の人を除きます。)

(自分の点数-平均点)が、(自分の偏差値-50)に比例します。

偏差値1ポイントあたりの点数を知りたければ、

(自分の点数-平均点)÷(自分の偏差値-50)を計算してください。

科目によって多少違いますが、1科目みるとだいたい偏差値1ポイントあたり1.5~2.5点の間になると思います。

3科目なら4~6点くらい、4科目なら6~8点くらいになると思います。

 

「偏差値5の差」

偏差値1の差を5倍したものが偏差値5の差になります。

1科目あたりだいたい10点くらいになると思います。

問題数にして2~3問といったところでしょうか。

偏差値5くらい違うと、クラス分けのある教室なら1クラス分くらいは違ってくると思います。

平均して偏差値が5くらい違う子と勝負をすると、1科目で10点差くらいはつくと考えてもいいでしょう。

3科目なら30点くらいになりますから、かなり大きな差ですね。

 

「偏差値58は高い?」

「偏差値 高いと言われる範囲とは」

何を基準にするかにもよります。

平均の50よりは高いですが、60よりは低いということは見ただけでわかると思います。

計算上は偏差値58で上から22%くらいの位置になります。

塾によって学校別のA判定偏差値の値は違いますので、それ以上のコメントはありません。

 

「偏差値 小数点」

偏差値表の偏差値はなぜ整数なのか?と気にする人もいるかもしれませんが、四捨五入してあるからです。

小数第1位まで出したところで、誤差は最大1ポイント以内です。

あまり気にするレベルではありません。

が、受講資格まであと0.1ポイントなんていうときには何とかならないものかと思ってしまいます。

何とかしてください。

 

「偏差値58の取り方 中学受験」

なぜか偏差値58にこだわる人が多いようです。

偏差値58の”何か”があるわけですね。

それが何かはあえて追求しませんが、58を狙っていたらダメだと言っておきます。

少なくとも2ポイントくらい上の60にこだわった方がいいと思います。

 

「偏差値60と40の違い」

ものすごく違います。

100人当たりの順位でいうと16位と84位くらいの差があります。

学力で比べるのは難しいですが、小4で偏差値60台の子と小6で偏差値40台の子が勝負をすると小4の子が圧勝します。

 

「偏差値 25違うと話しづらい」

何の話をするかによると思います。

話しづらい人というのは偏差値に関係なく話しづらいのではないかと思います。

話が通じないという意味もありますが、気を使うという意味もありますね。

いずれにしてもあまり人前では思っていても言わない方がいいと思います。

 

「偏差値低くても高い中学を合格できるポイント」

まずは偏差値が上がるように頑張ってください。

 

「中学受験 6年生 成績の乱高下」

「中学受験 成績にムラがある」

6年生で乱高下は気になりますね。

塾にもよりますが、6年生になると出題範囲が急に広くなったり、出題範囲の縛りがなくなったりします。

つまり、全範囲からの出題になるということですね。

そうすると全範囲をまんべんなく復習できている人は安定した成績を取れますが、偏りがある人は成績が乱高下します。

安定させたければ苦手科目・分野・単元の復習しかありません。

志望校選びが大変ですが、今は一番いいときの成績で選んでおけばと思います。

 

「難関中学の偏差値は?いくつ以上?」

模試を受けた塾の偏差値表を見てください。

他塾の偏差値を聞いても参考にはなりません。

 

勉強に関する検索ワード

 

「中学受験 宿題がまわらない」

塾のスケジュールに合わせて1週間単位で宿題のスケジュールを立てて、それをこなしていくことを「宿題を回す」という言い方をします。

それが出来ていない状態ということです。

そうなると復習テストなどの点数が取れず、クラスを維持することさえ難しくなることがあります。

まずこれだけの情報でわかることは、宿題に取り掛かるのが遅い、問題を解くのが遅いということです。

多分「時間がない」と言っているのでしょう。

それでクラス平均点が取れていないのなら、同じクラスの他の子に比べて勉強量が少ないと考えていいと思います。

本人は「やってる」と言うかもしれません。

それは否定しませんが、他の子はもっとやっていると考えていいと思います。

「本当に時間がない」と言う人もいるでしょう。

でもそれを認めてしまうと、「そこがあなたの限界です」と言ってしまうことになるのであえて否定しておきます。

 

「中学受験 失速 対策」

失速と言うのはよく聞く言葉です。

小6になって急に成績が取れなくなったときによく使われます。

失速したので対策を考えているのか、失速しないように対策を考えているのかでずいぶん違うのですが、やることは基本的に同じです。

通常のカリキュラム以外に既習範囲の復習をしっかりやっておくことです。

志望校別とか最難関などの模試で偏差値が低く出たりすることがありますが、それは失速ではなく母集団が変わったからです。

 

「ありえないミス連発」

最大の問題点は”ありえない”と思っていることではないかと思います。

ありえないというのはつまり想定外ということですが、想定していないからこそ事故が起きるのかもしれません。

西宮駅の北口で迷うとか、新幹線の名古屋駅を寝過ごすとか、弁当箱の中身が入ってなかったとか、うちの子だけプリントを貰っていないと怒鳴り込んだらカバンの中で蛇腹になっていたとか、けっしてありえない話ではありません。

 

 

 

 

その他の検索ワード

 

「中学受験5年ストレス疲れ」

子供が疲れたのでしょうか、それとも親が疲れたのでしょうか、両方でしょうか。

連休をゆっくり休んでみてはどうでしょうか。

 

「中学受験ブログ親のストレスの症状」

↑検索することがすでに症状の一つかもしれません。

塾や医療機関でカウンセリングを受けてみるといいと思います。

​「中学受験 ストレス 蕁麻疹」

病院に行ってください。

 

 

「中学受験ブログ記事 閉鎖」

「中学受験ブログ 危険」

閉鎖されたものを検索しても出てこないと思います。

閉鎖になる主な原因

・書くのに疲れた、ネタが切れた

・誹謗中傷を受けた

・個人情報が漏れた、特定された、身内にばれた

・最難関を狙うと豪語したが成績が下がった

・受験終了

・規約違反によりアカウント削除

 

「中学受験 年収400万」

頑張ってください。

 

「小学校6年生 平均集中持続時間」

平均を知ったところでどうにもならないのですが、もっと集中して欲しいということですね。

時間を区切るとか、科目の順番を考えるとか、休憩を挟むとか、勉強部屋を変えるとか何か工夫をしてみてください。

ちなみに6時間くらい休憩なしで勉強している子もいます。

 

「3.14のかけ算を簡単に」

計算そのものは簡単にはなりません。

3.14×1桁は覚えましょう。

あとはよく出てくる数字(平方数×3.14など)も覚えましょう。

 

 

「学校で」

何があったんでしょう?

 

「新玄人思考」

だから、新は要らないって!

 

 


文化祭にまつわるエトセトラ

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文化祭に行こう

ハリキッて行こう

 

午後からは仕事が入っていたので午前中の短い時間でしたが文化祭(2日目)に行ってきました。

某保護者ブロガーさんともお会いしました。

仕事で来ていた人ともお話ししました。

何故ここで会うのかよくわからない人達とも会いました。

ニアミスもありました。

会えなかった人もいました。

気づかずにすれ違った人もいたと思います。

 

グッズ売り場は長蛇の列でした。

この学校を志望している子たちが買い求めるのでしょう。

グッズなんか入学してから買えばいいなんてかっこいいことを言う人もいますが、お守りがわりに買う人も多いのではないでしょうか。

グッズを買って合格する確率が上がるのなら買いますけど、なんていう人もいるかもしれません。

あるいは、「グッズを買うと合格できない」などという人もいるかもしれません。

ちょっと考えてみましょう。

 

果たしてグッズを買うことが合格率アップにつながる可能性があるのか?

 

まずは「グッズを買うと合格する/しない」という噂を考えてみましょう。

この学校の倍率は皆さんご存じだと思いますが、今年の実質倍率は2.67倍です。

仮に受験者639人全員がグッズを購入していたとすると、そのうち合格できるのは239人のみ。

ということはグッズを購入して合格する可能性は37.4%。

反対にグッズを購入して不合格になる可能性は62.6%。

そこから判断するとグッズを購入したら不合格になる可能性の方が高いわけですから、その噂は62.6%の確率で正しいと言ってもいいかもしれません。

ただしそれは受験者全員が購入した場合です。

購入する人の中には灘を受験しない人も当然いるわけです。

まだ5月ですから、この学校を第一志望にしている人も多いと思います。

学年が低ければさらにその割合は多くなると思います。

志望校は高く設定した方がいいと考えて、子供のモチベーションを上げるためにわざわざ文化祭を見に来るのです。

そう考えれば、受験者数をはるかに上回る人数がグッズを購入していると思って間違いないでしょう。

となれば、グッズを購入しなお且つ入試で合格できる人の割合はさらに低くなると推測できます。

「グッズを購入すると合格できない」というのは確率的にかなり当たるということになりますね。

ただし、因果関係はありません。

買わなかったからといって合格できる可能性が上がるわけではありません。

 

同様に考えると、

「表札に触ると合格する」

「生徒証の写真を撮ると合格する」

などのジンクスもやはり同じ確率に近づくと思われます。

 

では、

「頑張って勉強すれば合格できる」

というジンクスはどうでしょうか?

そんな会話をしている親子もいると思います。

これも確率的には同様の結果になります。

頑張って勉強しても受験者の62.6%は不合格者になるんですね。

だからといって勉強しなければもっと不合格になる確率は高くなります。

それは間違いありません。

 

父と子の2人で文化祭に行くと落ちる、というジンクスもあるようです。

父親が一緒に行くということは、受験に関しては父親主導である可能性が高いということです。

男性は勝負にこだわるタイプが多く、第一志望校しか眼中にないという人の割合が高いのです。

必然的にかなり無茶な勝負をする可能性が高くなるでしょう。

ではどれくらいの確率で不合格になるのかというと、結局は72.6%に落ち着きます。

統計的なデータがあるわけではありませんし、個々の成績を考慮しなければ確率どおりになるのです。

 

「塾の見学会に参加すると合格する」というのはどうでしょうか?

参加された方も多いかと思います。

塾のイベントに参加者を見ると、やはり成績上位の人の割合が高くなります。

となれば、一般の文化祭来訪者と比べれば合格する可能性が高い人たちの集団ということになります。

その合格率がどれくらいかはわかりませんが、それが5割を超えているのなら、「塾の見学会に参加すると合格する」というのは多数決で正しいということになります。

では参加した方がいいのかというと、参加したからといってその子の合格する確率が高くなるわけではありません。

みんなが参加しようと思えば、全体の確率はどんどん低くなり、最終的にはグッズを買って合格する確率に近づくことになるでしょう。

 

 

と、ここまで書くと、ジンクスなんか信じても無意味だと言ってるように見えるかもしれませんが、必ずしもそうとは言えません。

私はどちらかというと非科学的なものは一切信じない傾向が強いのですが、そういった非科学的とされる行動の中にも科学的根拠が見られるものも存在することがあるので、最初からすべてを否定するわけではありません。

 

もう一度グッズを買うことが合格率アップにつながるのか、と考えてみましょう。

グッズで人気があるのは、学校名入りの鉛筆、定規、下じきなどでしょうか。

これらは学校や塾などで日常的に使える文房具です。

学校名が入っているだけですから、特に学力を高める機能がついているわけではありません。

しかし、毎日筆箱を開けるたびに学校名のロゴが目に飛び込んできます。

ちょっと疲れてきたとき、心が折れそうになったとき、この学校に入るために頑張るんだと自分を奮い立たせることができれば、極めて高い学習効果が得られる可能性が出てきます。

また、グッズを持ち歩くことで周囲に自分の志望校をアピールすることが出来ます。

周りからの評価や、応援が目標を達成するために大きな力になることもあります。

入試前になると鉢巻をしめる塾もありますが、それも自分を奮い立たせるには効果があるのです。

グッズを大事にしまいこんでいてはそういう効果は得られません。

せめて部屋に飾っておくとか、日々目につくところに置いておく方が効果的でしょう。

 

ただ、毎日見ているとだんだん効果が薄れてくることがあります。

場合によっては目にするたびに心が折れてしまうこともあるかもしれません。

ただの文化祭に行った記念品になってしまわないように気をつけなければなりません。

 

最終的には努力(勉強量)が合格率を上げるのですが、集中力を高めたりするのにグッズなどを使うのは効果があると言えるでしょう。

 

そういう意味では「表札を触る」というのも全く無意味とは言えません。

表札に触るためにはわざわざ学校まで行かなければなりません。

学校を訪れることで合格するイメージをより鮮明にすることが出来ます。

見たこともない学校を目指すより、実際に学校を自分の目で見て、そこに通う自分をイメージすることがモチベーションを高める可能性があるのです。

表札を触る行為自体に科学的根拠は全くありませんが、そこにつながる行動が与える心理的効果は大きいと思います。

せっかくの連休にわざわざ文化祭を見に行く保護者はそういう効果があることを理解した上で行動しているわけですから、それだけ意識が高いということです。

ならば、勉強に対する取り組みも高い意識で行っていると思われます。

「表札に触る」というのは単なる行為ではなく、そういった意識の表れなのかもしれません。

ただそれも「記念」になってしまわないようにしなければなりませんね。

 

ジンクスなんか信じないという人も多いと思いますが、それは意識を高めるために心理的に効果のある行動であると捉えれば、やってみる価値はあるかもしれません。

 

 

 

え?そういうことはもっと早く言って欲しかった?

いや、来年の文化祭に向けて1年前に言ってるんです。

 

 

 

春の夜空に輝く1等星

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春の夜空に輝く1等星といえば、中学受験をする人なら誰でも知っているおとめ座のスピカとしし座のレグルス、どちらも青白に輝いています。

ところが実はもう一つあるんです。1等星が。

 

その星は全部で21ある1等星の中で4番目に明るく、近畿圏で観測できる1等星の中ではシリウスについで明るい星です。

なのに誰も知らない、そんな星なのです。

 

過去の入試問題を探しても、その星の名前は出てきません。

塾のテキストにも載っていません。

ですから、夜空に明るく輝いているにもかかわらず、その名前を知っている人がほとんどいないのです。

知らなくても何も困ることはありません。

 

 

図鑑や参考書を見るとときどき名前が出てきます。

しかし、本によってその名前の表記はバラバラで、全部で4種類くらいになります。

表記が違うと言うのは、カシオペアとカシオペヤのようなもので、これも塾によってどちらで教えるかが違います。

入試ではどちらで書いても正解になります。

が、さすがに何種類もあると面倒なので出題されないのかもしれません。

 

でも空を見ると橙色に輝いているんです。

ひときわ明るく。

そんなときに子供に聞いたりするとややこしくなります。

「あの星何?」

「知らない」

「塾で習ってないの?」

「わかんない」

「公開テストに出てきたらどうするの?」

と。

習ってません。テストに出ません。

問い詰めてはいけません。

知らないことを責めてはいけません。

ですが、世の中にはそういうこともあるのだということを知っておいてもいいと思います。

”事情はよくわからないけど大人の事情”なのです。

 

これだけ引っ張っておいてあえて名前は書きませんが、興味がある方はこっそり調べてみるといいと思います。

 

 

 

みなさんのクリックでランキングに輝きます。

 

 

誰にも知られず、一番明るいわけでもなく、

でも春の夜空に圧倒的な存在感で光り輝く1等星。

そういう生き方(?)というのもなんかかっこよくありませんか?

 

灘中養成ギプス

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♪重い~コンダ~ラ~ 試練~の~み~ち~を~

行くが男のど根性ですね。

この昭和時代のスポーツ根性マンガの影響は大きく、今の保護者の世代のメンタリティーを形成していると言っても過言ではないでしょう。

 

巨人の星の主人公、星 飛雄馬の父、星 一徹は息子に対して常軌を逸した英才教育を施します。

その中で出てくるのが大リーグボール養成ギプス。

バネの力を利用して上半身を鍛える器具で、これを日常生活でもつけさせるわけですが食事もまともにできないという無茶なものです。

ですが、後に作品中でもあのバネのつなぎ方では何の効果もないということが花形によって指摘されています。

そういったわけのわからない特訓を重ね、どちらかというと根性だけで大リーグボール1号、2号、3号といった魔球を開発するのですが、やがてというか当然ながら左腕を痛めてしまいます。

それでも今度は利き腕と反対の右腕を鍛えて再び投手として復活するのですから、その根性はすごいですね。

 

 

そんなわけで近畿圏の大手塾には灘中の名前の入った講座、特訓、テストが数多く存在するわけですが、まさにそういうメンタリティーが根底にあるのではないでしょうか。

灘中合格者を多く輩出する某塾の説明会に行くとよく聞くあの言葉について考えてみましょう。

 

「初志貫徹」

つまり、灘中を目指すと決めたら、最後まで目標を変えずに頑張り抜くという意味で使われます。

この言葉に感動する人もいれば、中には違和感を感じている人もいるでしょう。

初志貫徹というのはひょっとしてただ合格者を増やしたいだけの”営業トーク”なのかと。

 

 

 

初志貫徹する=灘中を目指し灘中を受験することに対して、初志貫徹でない=灘中以外の志望校に変更すると定義してみましょう。

ちょっと長いので、灘中を目指して初志貫徹⇒「初志一徹」、始めは灘中志望であったが初志貫徹でない⇒「初志飛雄馬」と呼ぶことにします。

努力すれば必ず結果は出ると言われますが、努力しなくても必ず結果は出ます。

一徹でも飛雄馬でも、その結果を灘中合格または不合格という結果で分類すると次の4つのパターンに分かれます。

 A:初志一徹で灘中合格

 B:初志一徹で灘中不合格

 C:初志飛雄馬で灘中合格

 D:初志飛雄馬で灘中不合格

単純に考えてわかると思いますが、飛雄馬は灘中を受験しないわけですから合格も不合格もありません。よって、C、Dは0人ということになります。

ということは、灘中に合格しようと思ったらAのパターン以外にはないのですが、かといって一徹なら合格するという保証もありません。

その可能性は今までに何度も書いてきましたが、Aが37.4%、Bが62.6%です。

それだけ見ると、どう考えても分が悪いように思えます。

もちろんその数字は全受験者の数字なので、塾の説明会ではその塾からの全受験者に対しての合格者の割合で考えます。

そのときに出てくるのがA判定合格者などという新たな区分です。

初志一徹にはAからDがあったのですね。

 

つまり、

一徹Aは約80%の確率で合格

一徹Bは一徹Aと合わせて約60%の確率で合格

一徹Cでも頑張れば合格を狙える

一徹Dでも合格する人がいる

だんだん表現があいまいになってきます。

 

塾側からすれば一徹でなければ合格は絶対に得られないわけですから、1人でも多く合格させるためにはやはり初志貫徹でなければなりません。

飛雄馬がいくら甲陽にたくさん合格しても灘の数字は増えませんし、もし灘を受けていたら合格していたであろうと言ったところで結果は変わりません。

塾としては1人でも多く受けてほしいというのが本音かもしれませんが、その一方で無理して受けるくらいなら安全なところをという考えもあります。

灘が減ったのは残念だと思う人がいれば、甲陽が増えて喜んでいる人もいるわけです。

つまり一徹派と飛雄馬派がいるということですね。

これが保護者にとっては悩む原因にもなります。

 

トップの学校を目指すには、ここまでやったら大丈夫という保証などありません。

みんな口や態度には出さなくても、家では猛勉強しています。

本人は猛勉強だと思っていなくても、半端ではない演習量をこなしています。

それを継続するためにはやはり目標がぶれてはいけないのです。

ちょっとくらい成績が悪かったからといってふてくされて勉強をサボったりしたら、あっという間に置いていかれるかもしれません。

 

実際に合格した人の話を聞いてみるといいのですが、合格者のほとんどは最初から灘を目指しています。

これはどんな世界でも言えることかもしれませんが、例えばオリンピック選手は子供のときからオリンピックを目指しているでしょう。

要は先を見据えて綿密な計画を立て、それを1つずつ確実に実行していくことが大事だということなのです。

長期計画を立てるには最初から目標(ゴール)を設定しなければならないのです。

 

違和感を感じるとしたら、初志貫徹とか営業トークではなく、何故それが灘でなければならないの?というところかもしれません。

もちろん目標が灘である必要はありません。

でもなぜ灘を目指せと言われるのか?

灘中(男子最難関中)の説明会に行くからですよ。

当然じゃないですか。

 

 

 

男子最難関の説明会に行くと、夏までは全員灘を目指してくださいなどと言われたりします。

そんな無茶なと思うかもしれません。

そこまでして灘の合格者数を増やしたいのか、と違和感を通り越すと不信感に変わるかもしれませんが、もう少し話を聞いてみましょう。

例えば甲陽志望なのになぜ灘を目指さなければならないのか?というと理由が2つあります。

1つ目は、甲陽に上位で合格する人は夏くらいまで灘志望だった人が多いということです。

例年のパターンで行くと、9月~11月くらいの間にもう灘は無理だとか、安全でないということで志望校変更する人が出てきます。

灘コースから甲陽コースに移籍すると、だいたいみんな上位クラスに入ります。

それまで1組にいた子が押し出されて2組に下がり、2組にいた子が3組に、とスライドしていきます。

甲陽が危なくなった子は、六甲や星光に志望校変更したりします。

そうすると、今度は六甲コースや星光コースで同じことが起きます。

 

最初から洛南、東大寺志望の子もいると思いますが、実際に上位で入学するのは灘から流れてきた”残念組”と呼ばれる人たちです。

残念組などと失礼な呼び方をするのは残念ですが、その人たちに勝てなければ”残念2組”にスライドするんです。

 

そんなわけで、仮に第一志望が灘でなかったとしても、入試のことを考えると灘コースから流れてくる人たちに負けないだけの力をつけておかなければならないということですね。

 

2つめはカリキュラム上の問題です。

塾によってはすでにこの時期から志望校別コースに分かれているところもありますが、そうでないところは夏以降にコースが細分化されます。

ということは夏までは全員が同じテキストで勉強するわけです。

内容的には今の時点で難易度の高い問題をやるのではなく、最難関レベルの中でも比較的基本に近いレベルのものから段階的にやっていくわけです。

志望校が灘じゃないからそこまで全力でやらなくていいなどと思っていると、どこかで脱落していくことになるかもしれません。

反対に簡単だからと余裕をかましていると、あとでえらいことになるというケースもあります。

そういう子にはこれは灘を目指すテキストだと言い聞かせるわけですね。

とにかく今は全員同じ方向を向かせて、全力で取り組ませるために、灘を目指せというのでしょう。

 

 

帰り道が梅田まで一緒だから同じ電車に乗ろう!というのと同じですよ。

うちは特急止まらない駅だから、と言う人には「途中で乗り換えた方が早いやん」と。

 

 

と、ここまで書いてきて何となく違和感の正体が見えてきました。

「初志貫徹」を合言葉に灘を目指せと言いつつ、「夏までは全員灘を目指します」、というのはその場で聞いていたらなるほどと思うのですが、よくよく考えてみると「それって、初志貫徹ちゃうやん!」ということですね。

コース別に分かれてしまえばそういう矛盾はなくなるのですが、この時期はいろいろと難しい

大人の事情ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女子力養成ギプス

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男子最難関の話をするのなら女子最難関の話も聞きたいと思っている人のために女子のネタも考えてみました。

 

昭和時代の男子のスポ根アニメなら巨人の星ですが、女子もちゃんとありました。

エースをねらえ!

アタックNo1

サインはVなんていうのもありましたね。

女子バレーが東洋の魔女と呼ばれていた時代ですね。

 

巨人の星は親がつきっきりで英才教育というイメージが強いですが、スポ根女子アニメの特徴は違います。

・鬼コーチのもとでの特訓

・金持ちで意地悪なライバル

ときには涙を流しながら、それでも目標を達成するという執念のようなものを感じます。

 

やはり歴史のある大手塾はその流れを汲んでいるのか、恐い先生に見張られて特訓をするというスタイルです。

意地悪なライバル同士の戦いは壮絶なもので、私も女子最難関コースを担当したことがありますが、正直恐いと感じていました。

 

だいたい保護者も恐い人が多いです。

男子の保護者は子供のためなら何でもしますという雰囲気があるのですが、女子の保護者は子供と戦っているイメージがあります。

大人になっても女子を名乗り、さらに女子力を上げようと日々努力する魔女のような人たちですから、当然その血をひいた娘も魔女っ子です。

漢字4字で表すと”因囚囡囝”

 

まさに親子で戦う中学受験とはこのことです。

小4くらいまでは親の方が強いのでまだ言うことを聞いていますが、小5あたりから強くなり始めると、もう親の思い通りにはなりません。

男子の反抗期は母親への甘えもかなり強いのですが、女同士だとそういう甘えはないのでしょうか。

父親はどちらの味方につくか慎重に見極めないと両方から嫌われます。

 

「うちの子は全然親の言うことを聞かないんですけど?」

― そういうあなたは母親が子育てに口出ししたら言うことを聞きますか?

「最近娘が口ごたえばかりするんです。どこでそんな言葉を覚えてくるのか・・・」

― 家で母親を見て覚えます。

 

 

女子最難関はこんなところ

女子最難関コースの1組は修羅場です。

コースになると各教室から女子のトップが集まってくるのですが、もともと各教室には女王みたいな子がいてクラスを仕切っていたりします。

その女王たちが一か所に集まり、女王対決をするのですから壮絶な戦いです。

言わば「お蝶夫人」みたいなのがたくさんいるわけです。

 

コース初日の初対面からやたらと馴れ馴れしく、賑やかで笑いの絶えない男子コースに対し、女子コースはお互いけん制し合うのかシーンと静まり返っています。

授業中に余計なおしゃべりをする生徒がいれば、まわりから「うるさい!」「黙れ!」などと聞こえてくることもあります。

Vクラス(平常授業の最上位クラス帯)の生徒ばかりのところに、Sクラス(Vの次のクラス帯)が混じっていたりすると、周りにも聞こえるような大きな声で「何でSの子がおるの?」とか「カンニングちゃう?」と。

テストでベスト3に入ったりすると「復テ持ってんのちゃう?」とか、点数が悪くても「何しに来てんの?」とか。

おそらく家で母親からそういうきついことを日々言われているのでしょう。

そんなことでへこたれるようではダメです。

この先中高6年間一緒に過ごさなければならないのですから。

周りのことがまったく気にならないタイプならいいですけど。

 

しかし、彼女たちの勉強の仕方は半端ではありません。

量が多くても難しくてもちゃんと次のテストでは9割以上取れるように仕上げてきます。

宿題は1週間で最低2回~3回、さらにテスト直しや復習をします。

そんな中で弱音を吐く人がいたら当然はじき出されますし、そうでなくてもいずれクラス落ちするでしょう。

 

授業中はお通夜のように静かで、全く反応もありません。

男子は5分で爆笑の渦になりそのうち私語禁止令が出るほどですが、女子はどんなネタでもスベります。

馴染むまでには少し時間がかかるのです。

講師も実力不足だと思われたらもう終わりです。

舐められたら言うことは聞かなくなりますし、次のアンケートでさよならでしょう。

 

2ヶ月もするとだんだん慣れてくるのですが、そうすると今度はわがままを言い始めるので押さえるのが大変です。

男の人ならよくわかると思います。

 

 


さて、女子最難関の志望校といえば、日程的に大きく2系統に分かれます。

神戸女学院→神戸海星・須磨学園・白陵→甲南女子Sアド・親和S

洛南→西大和→四天王寺医志・英数Ⅱ

 

上は主に兵庫方面~阪急沿線、下は京都・奈良・大阪方面という地理的な理由もあります。

女子は通学距離が長くなるのを嫌い、大阪駅をまたぐ(通称:淀川越え)を嫌います。

兵庫県も西に行くと学校が限られてしまいます。

京都市内(四条通りより上)の人は洛南を嫌う傾向があります。

大阪南部だと清風南海S特志望が多くなります。

奈良県だと帝塚山S選、奈良学園医進あたりが押さえになるのでしょうか。

高槻がどうなるかはまだ様子を見た方がいいでしょう。

 

女子校志望と共学志望でも受験パターンが分かれます。

まず入試の傾向が違うことを知っておかなければなりません。

共学は男子も同じ入試問題ですから、男子の傾向が強くなります。

男子の傾向とは、算数の難易度が高く、理科は計算が多く難易度も高くなります。

3科・4科の学校なら女子はほとんど4科受験で、国語・社会で点数を稼げないときついでしょう。

 

女子校の傾向としては、算数は男子ほど難易度は高くなく、理科は暗記が多く、国語や社会の難易度が高くなります。

最難関レベルはとにかく処理能力を求められる問題が多いと思っていいでしょう。

女子は男子に比べて算数が弱いと言われますが、それは全体の平均レベルの話で、トップレベルともなるとさすがに算数が苦手では勝負にならないのが現状です。

5年生までは男子と同じことをやるのですが、6年からは女子に特化した対策が必要になってきます。

 

 

今まで見てきた経験から言うと、「勉強きらい」とか言っているようでは最難関は無理です。

ずば抜けた才能よりも、地道にコツコツやるタイプが圧倒的に強いです。

 

♪苦しくったって~ 悲しくったって~ 志望校に合格するためには平気なの

『だけど涙なんかでない 私強いから』

 

それが女子最難関です。

(※個人の感想です)

 

♪クリック~ クリック~ ナンバーワン!

 

 

超簡単!志望校に合格する確率の計算方法【閲覧注意】

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【閲覧注意】

この記事を読んで強いショックを受ける可能性があります。

自己責任でお願いします。

 

塾の模試の結果が却ってくるたびに、たとえそれがA判定であっても本当にこれで大丈夫かと不安になることがあると思います。

実際のところ入試が終わって入学手続きがすべて済むまでは本当の安心感なんて得られませんから、この先8ヶ月間、常に不安と闘っていかなければなりません。

それでも今はこのままの志望校で大丈夫なのかと悩む時期かもしれません。

だとしたら本当はどれくらいの確率で合格できるのか、ダメならダメで早めに知っておきたいと思うかもしれません。

あるいは現状を正確に知ることで今後の計画を立て直そうと考えている人もいるでしょう。

そこで、すごく簡単な方法でおよその合格可能性を計算する方法を教えましょう。

 

用意するもの

・過去6ヶ月間の成績資料(科目別偏差値一覧)

・サイコロ(なければカードに1~6の数字を書いたもの)

・計算用紙、計算機またはExcelなど

・塾の偏差値表(志望校の偏差値がわかればOK)

 

やり方 その1(簡単バージョン)

1.サイコロを振ります(カードを引きます)

2.1の目が出たら1ヶ月前、2なら2ヶ月前、…6なら6ヵ月前の国語の偏差値を紙に書き写します。

3.またサイコロを振ります。

4.2と同様に今度は算数の偏差値を紙に書き写します。

5.またサイコロを振ります。

6.2と同様に理科の偏差値を紙に書き写します。

7.紙に書き写した国語、算数、理科の偏差値を合計して3で割ります。

8.得られた数値が志望校の偏差値を越えていたら合格とします。

9.これを何回か繰り返します。(気が済むまで)

何回かやっているうちになんとなく感覚的に合格できそうか、厳しそうかわかってくると思います。

 

やり方 その2(フルバージョン)

1.過去6ヵ月間の国語、算数、理科の偏差値をそれぞれ組み合わせて、6×6×6=216通りの偏差値(3科平均)を計算します。

2.全216通りの中から、志望校の偏差値を越えているものの数を数え、それを216で割って100をかけます。

得られた数字を志望校の合格確率(%)とします。

 

 

頭の中でいくら確率を計算しても、今一つピンとこないものです。

実際にお子さんにサイコロを振らせてみてください。

そうすれば確率というものが感覚的に理解できると思います。

 

やり方 その3(ブログランキング)

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詳しい説明は省きますが、上記の方法でかなり精度の高い予測が出来ると思います。

 

中にはどの組み合わせでも志望校の偏差値に届かないという人もいるかもしれません。

それは今の実力で合格できる確率が0%だということです。

過去の成績で各科目の一番よかったものを組み合わせても届かないわけですから、このまま頑張ったとしても運よく合格できる可能性はないということです。

 

それでも合格したいと思うのであれば、この先どうしたらいいかを考えてみてください。

確率を少しでも高くしようと思ったら、これから先のテストで志望の偏差値を越える偏差値を撮り続けるしかありません。

 

では志望校を下げたらどうなるのか?

同じ計算をしてみて下さい。

それでおよその確率がわかります。

まだ確率が低ければもっと志望校を下げるか、自分の成績を上げる努力をするしかありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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