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ライバルを蹴落とす作戦(2022年)

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多くの人が利用している中学受験の掲示板があります。

毎年、入試が終わる頃になると荒れていたのですが、さすがに最近はそこまで激しくはなくなりました。

おそらく合格実績の定義、塾生の定義、カウント方法などがだんだん知れ渡ってきて、以前ほど「数字がおかしい」と叫ぶ人が減ってきたからかもしれません。

ですが、やはり新年度の立ち上がりのこの時期はなんとなく殺伐とした雰囲気になりがちです。

 

新入塾の人たちが初歩的な質問をして、それに対して終了組がアドバイスするというだけなら微笑ましいのですが、それにケチをつける人たちがいるのです。

さらにそれに反論する人も出てきて、見ているだけで嫌な気分になったりする人もいるかもしれません。

 

ですが、それは毎年のことなのです。

なぜ、毎年毎年同じことを繰り返しているのでしょうか?

 

実はそこには理由があったのです。

 

特に炎上しやすい内容をいくつかピックアップしてみました。

 

 

  掲示板で荒れやすい質問

 

「どうやったら最難関に行けますか」系の質問

「そんなことは自分で調べろ」、「塾で聞け」などというレスが多いですね。

「そんなこともわからない人は最難関なんかあきらめた方がいい」なんて言われたりすることもあります。

言われた方はかなりショックだと思います。

それで受験が嫌になってしまう人もいるかもしれません。

もちろんそんなことを書き込む人たちはそれが狙いです。

 

そう考えると、「自分で調べろ」って言われる方がまだマシかもしれません。

 

 

「この講座必要ですか」系の質問

これもよく見かける質問ですね。

で、「そんなことは自分で考えろ」とか言われがちです。

 

これを質問してくる人は必ずしもこの講座を取りたいと思って情報を集めている人とは限りません。

余計な講座を取りたくないので、取らなくていい理由とか、取らなくても大丈夫という言葉を探しているのです。

 

ですが、本当に情報を求めている人も少なからずいるわけです。

そんな人に対して返ってくるレスが、

「無理してやらせ過ぎたら子どもが潰れる」

「塾は金儲けだから出来ない子はお客さん」

「そんな質問してる時点で最難関なんか無理」

といったネガティヴなものが多いです。

 

それに対して、

「最難関を目指すのなら受講していて当たり前」

「そんなところでお金をケチっているようなら私立なんか通わせられない」

「それくらいこなせないようでは最難関は無理」

なんていう反論も出てきます。

 

 

「公開テスト対策はやったほうがいいですか」系の質問

テスト対策はどうすればいいかという質問に対しては、「実力テストなんだからそのまま(対策などせずに)受けるべき」というレスが多いです。

過去問をやった方がいいかという質問が出ると、なぜか多くの人が猛反対します。

で、結論としては「普段から勉強していれば対策はいらない」という流れになることが多いです。

 

「平均点予想」系、「平均点を教えてください」系、「ウチの子の感想」系も荒れがちですね。

荒れる原因は文章中に垣間見られる「余計な一言」です。

「よくできた」「簡単だった」っていうのがNGワードなのかもしれません。

 

 

 

 

「塾の掛け持ちはどうですか」系の質問

自分の塾の特訓講座が気に入らないので他塾と掛け持ちしたいなんて言う人がいるとけっこう荒れたりします。

最終的には塾の悪口合戦みたいになります。

いずれかの塾を擁護しても、批判しても工作員認定されます。

泥沼になったりするのですが、善良な住民達が力を合わせて平和を取り戻します。

 

個別指導や家庭教師に関する話はあまり書き込まなくなりましたね。

書くと絶対叩かれます。

 

 

 

親ブースト系の質問

「もっと勉強させた方がいいですか」とか、「どんな問題集をやらせたらいいですか」とか、親がどこまで関与したらいいかという内容の質問はけっこう荒れる危険があります。

「親が無理やりやらせすぎると子どもが潰れる」

「知識を詰め込むのではなく、もっと遊ばせた方がいい」

「無理して最難関校に入ってもついていけなくなる」

 

 

 

といった感じで、読んでいるだけで気分が悪くなる人もいるかもしれません。

ここまでを簡単にまとめてみましょう。

 

・最難関は狙わない方がいい

・無理に勉強させない方がいい(もっと遊ばせた方がいい)

・余計な講座は取らない方がいい

・テスト対策はしない方がいい

・他塾、個別指導、家庭教師は必要ない

 

だいたいそんな感じになります。

 

で、私が何を言いたいかはわかりますよね?

 

そうです。

これって、全部「ライバルを蹴落とす作戦」なんです。

 

大手塾で最難関を目指している人たちにとって、ライバルは一人でも少ない方がいいわけです。

ですから、これから頑張ろうとしている人を見かけたらすぐに駆け寄って潰しにかかろうとするのは動物としての本能です。

そもそも掲示板で質問するような人たちは、どちらかというと自分で意思決定するのが苦手なタイプが多いですから、ちょっとした一言で簡単に蹴落とすことができます。

 

 

 

  暴言を吐く理由

掲示板で他人を傷つけるような書き込みは「暴言」であると考えていいと思います。

最近では塾講師が生徒を叱るだけでも「暴言」扱いされます。

優しい口調でも、それを受け取る側が傷ついたと思ったら「暴言」認定されてしまいます。

子どもをきつく𠮟る人もいると思いますが、それが虐待と認定される日も近づいているのです。

 

 

なかなか発言しづらい世の中になったと思いませんか?

近年、同調圧力がきつくなっている気がします。

でも、それはきっと誰かの作戦なのです。

これ以上は怖いので触れません。

(注:私が自分でアカウントを削除することはありません。)

 

 

冗談はさておき、

暴言についての研究があります。

 

米国ジョージタウン大学のクリスティーン・ポラス教授の研究論文によれば、次のようなことがわかったそうです。

 

 直接暴言を吐かれた人は、処理能力が61%、創造性が58%下がる。

 

2 自分に対してではないが、自分の所属しているグループに対して暴言を吐かれた人は、処理能力が33%、創造性が39%下がる。

 

3 他人が暴言を吐かれるのを目撃しただけの人でも、処理能力が25%、創造性が45%下がる。

 

 

 

これをもう少しわかりやすく中学受験に置き換えて考えてみましょう。

 

処理能力というのは、集中力や行動力、あるいは勉強時間や成績だと思ってください。

この実験ではテストを行ってその成績で判断しているので、ずばり成績が下がると思ってもいいでしょう。

 

創造性というのはアイディアを出す課題で出てきたアイデアの数を比較しています。

自由な発想、表現力、その意欲などを表していると思っていいでしょう。

 

1 直接暴言を吐かれた人 ⇒ 怒られた人、掲示板で反論された人

こういう人は処理能力が61%、創造性が58%下がるわけです。

 

授業中に怒られた生徒は、怒られる前に比べて大人しくなります。発言も減ります。

これはまさに講師の狙い通りですね。

ただし、演習問題の正解率が下がるという副作用があります。

ですが、私語がうるさくて授業妨害になるよりはましですし、集中してなくて遊んでいたり寝てる子の場合は何もしていないよりはいいということになります。

 

母親に怒られた子どもも怒られる前に比べて大人しくなります。発言も減ります。

親への口答えは減るのですが、その後の勉強の効率は下がります。

勉強前や勉強中に怒るのはよほどの場合以外は避けた方がよさそうですね。

 

掲示板での暴言はまさに作戦成功ですね。

しかし、暴言を書き込んだ人も反論されるとダメージを負います。

そのうち両者の書き込みがだんだん幼稚なレベルになってくることに気づくと思います。

それはお互いに処理能力や創造性が低下しているからにほかなりません。

口喧嘩でも最後の方はお互いに”〇〇!”などと、比較的文字数の少ない単語になっていくんですね。

 

 

2 自分の所属しているグループ ⇒ 塾、校舎、コース、クラス帯、など

普段は仲がいいというわけもない同じ塾の人たちですが、他塾生からの攻撃となるとなぜか団結します。

そこまで強い団結でなくても、なんとなく連帯感があるとか、共感が持てるだけでも十分です。

 

掲示板で他塾の攻撃をする人たちがいます。

中には、「それ、わざわざここでやる必要ある?」と思うものもあるかもしれません。

あなたにはなくても彼らにはあるのです。

そういう作戦なのです。

 

熟でもよくあるのが、上のクラスの子が下のクラスの子をバカにするという行為です。

直接悪口を言われるのではなく、クラスをバカにするというケースが多いです。

学力別クラス編成ですから、上の子の方が成績が良いのはわかりきったことです。

なのにわざわざそれを口に出して言うのはどうしてかというと、それが作戦なのです。

言われた方は処理能力が33%、創造性が39%下がります。

これがテスト前だとテスト結果に影響が出るかもしれません。

上のクラスの子にとって、下のクラスの子が成績を上げてくることが脅威なのでそれを阻止したいという本能が働きます。

そのときに最も効果的なのが暴言なのです。

相手を直接攻撃するとそれを誰かに見られたときに自分も怒られて処理能力と創造性が低下するので、安全策としてクラスをバカにするという行動に出るのでしょう。

 

 

 

 

3 他人が暴言を吐かれるのを目撃

 

塾の授業中にクラスメートが怒られているのを見てショックを受ける子がいます。

ショックというほどではなくても、なんとなく嫌な気分になったりするものです。

このとき処理能力が25%、創造性が45%下がっているというわけです。

ベテラン塾講師になると、叱りたい生徒だけ教室の外に連れ出して叱ります。(⇒しかるべき対応)

ですが、わざとみんなの前で叱るときもあります。

これはクラス全体がうるさいときで、特にうるさい生徒を叱ると同時に、クラス全体を静かにさせたいのでそのような手段を取るのです。

 

叱ると怒るの違いですが、ここでは感情が優位のものを「怒る」とします。

ベテラン講師は感情ではなく理性的な判断に基づいて「叱る」ものとします。

知らんけど。

 

とにかく、身近で誰かが暴言を吐かれているのを見たり聞いたりして、嫌な気分になるときは処理能力や創造性が低下している可能性があります。

「見たくない」「考えたくない」「逃げ出したい」なんていうのがまさにその状態ですね。

 

 

掲示板は不特定多数の人が見ます。

そこで暴言が非常に有効な攻撃手段となります。

ある意味無差別攻撃ですよね。

読んだ人全員の処理能力や創造性が低下します。

「何が楽しくてそんなことをするのだろう」と疑問に思っている人もいると思います。

すべては作戦だったのです。

 

 

というわけで、そのような心理戦が日々繰り広げられているのです。

 

ところで、低下した処理能力や創造性を戻す方法があります。

心拍数や血圧を上昇させ、脳への血流を増やすことです。

それを瞬時にやってくれるのがアドレナリンなどの神経伝達物質です。

それを放出すれば一時的にしのぐことができます。

つまり、「逆ギレ」ですね。

これが対抗手段です。

 

最近の子は怒られるとすぐに「逆ギレ」するなんてい言う人がいます。

それはりっぱな対抗手段なのです。

暴言に暴言を重ねることで、お互いに処理能力や創造性を低下させ合うのです。

一方的にやられて終わるよりは後に引きずるダメージは軽減できます。

 

最後は「バーカ、バーカ!」が出てきます。

これを出された方も、論理的な反論をしてももはや意味をなさない状況なので、「バーカ、バーカ!」で返すしかありません。

 

意味をなさない論理的?な反論の例

「バカって言った人がバカ」

「お前も今バカって言ったしかも2回も」

 

SNSがなかった時代に某大型掲示板では日夜激しい戦いが繰り広げられていました。

その中で数多くの理論が論破され、詭弁が暴かれ、挙げ足取りさえも返り討ちに合いました。

そんな時代に育った人はかなり打たれ強いと思いますし、掲示板ではある意味無敵なのです。

(自分が負けを認めさえしなければ無敗という理論)
 

 

 

 

 

  最後に

 

情報をタダでくれる人には要注意です。

 

・情報が間違っている

・偽情報である

・相手にとって都合のいい情報である

・大して価値のない情報である

・あとから対価を要求される

・解約したくても縛りがある

・無料と言っておきながらどこかで回収している

・実質無料はタダではない

 

 

 

 

 

 

無料教育相談やってますw

メッセージください。

 

 

 

 


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