最難関を狙うのなら遅くとも小3から始めておいた方がいいというのが前回の話です。
通塾でなくてもWebという方法もありますし、自宅学習というのもありかもしれません。
いずれにしろ、合格するのに必要な学習量を入試から逆算すると4年前には始めておかないときついということですね。
ただし、それは最難関志望の場合です。
難関志望の場合はそこまで頑張らなくてもいいかもしれません。
大手塾では一般的に小5から入試に向けた本格的な学習内容になってきます。
ということは遅くとも小5には入塾しておきたいということになります。
それより遅いと学習単元に抜けが出来てしまう可能性があるのです。
もちろん、小6までに何度か復習する機会がありますから、そこで苦しめば何とかなるかもしれませんが、どうにもならなくなったら困るので早めに始めておいた方がいいということです。
難関志望といっても上から下まで幅がかなりあるので、一概には言えません。
もう少し細かく分類してみましょう。
難関上位校
六甲、神戸海星、白陵、須磨学園、高槻、四天王寺英数Ⅰ
清風理Ⅲコース、清風南海S特、帝塚山S理選、大阪桐蔭英選
あたりでしょうか。
あたりでしょうか。
大手塾の偏差値で50台後半くらいになるかと思います。
これらの学校は最難関志望者にとっては併願校という位置づけになります。
入学後も学年上位層は元最難関コースの人たちで占められることになります。
大学受験で医学部、国立大学を狙っていけるのは各学校上位の一握りですから、そこに入りたいと思うのであれば、中学受験でも最難関レベルの勉強をしていなければかなり厳しいかと思います。
小4くらいから塾に通えば何とかなると思っている人が多いかもしれませんが、偏差値50台後半という時点で、平均点を取っていたら無理だということを認識しておかなければなりません。
少なくとも小4のときから全力で行かなければ、小6で志望校を下げることになる可能性が高いです。
回し合格に騙されてはいけません。
同じ学校でもコースが違えば全く別物だと思った方がいいでしょう。
うちは難関狙いだからそんなに勉強しなくてもいいなんて思っていると、このレベルの学校には行けません。
小6の秋に最難関から志望校を下げてきた子たちが上位をさらっていきます。
そのときに生き残れなければチャンスはつかめません。
塾の合格実績を見るのなら、後期日程を併願する最難関組の数を差し引いて考えなければなりません。
難関中位校
塾の偏差値で50前後の学校・コースです。
数が多いので書きません。
大手塾で偏差値50を取れていれば十分合格が狙えるレベルの学校ですが、大手塾で平均を取ることがどれだけ難しいかということは、偏差値40台で苦しんでいる人にしかわからないかと思います。
塾で下のクラス(コース)にいる子がそれなりに頑張っても、偏差値50はなかなか取れないのです。
これは上位クラスの層の厚さ、カリキュラムの違い、宿題量の差なども絡んできますが、とにかく絶対的に勉強量が少ないのが偏差値40台の子です。
毎日2時間くらい勉強して、ちゃんと宿題もやってるというレベルで偏差値50に届くかどうかという感じではないかと思います。
その他難関校
大手塾の偏差値表では下の方に位置する偏差値40台の学校です。
大手塾の生徒であれば9割くらいは合格できるのではないかと思います。
定員割れしている学校も見られますが、学校によっては定員割れであってもさすがにこの成績では合格させられませんというラインがあります。
さすがに塾なし、受験対策なしでは合格は難しいです。
学校の勉強がどの科目も得意(特に算数)という子であれば、小6入塾でも何とかなるかもしれませんが、夏期講習あたりでかなり苦しい思いをするかもしれません。
無難なところで小5スタート、余裕を持たせたければ小4からというのがいいかと思います。
大手塾のカリキュラムでは少しやりすぎ感があるかもしれませんが、中学入学後にやっておいてよかったと思う日がきますから遠慮なく勉強してください。