新年度が立ち上がって初めての公開テストが終わり、返却が待ち遠しい今日この頃です。
塾に通う以上、どうしても避けて通ることができない公開テスト。
どうにか成績を上げたいという人のために、もう一度原点に戻って考えてみましょう。
公開テストとは
塾によって名称がことなりますが、次のように定義しておきましょう。
・毎月1回定期的に行われる
・塾生全員が受験する(外部からも受験可能)
・実力テスト(出題範囲は既習範囲であるが、何が出題されるかはわからない)
・クラス替えの基準(判断材料)となる
・特訓講座、志望校別コースなどの受講基準となる
・偏差値表の基準となる
これらを満たすテストということで考えていきましょう。
何のために受けるのか
・自分の実力、立ち位置を確認する
という目的もありますが、
・クラス替え、受講資格の基準となる
という重要なテストであることを忘れてはいけません。
実力テストなのだから対策をせずにそのまま受けるべきだという考え方もありますが、人によってはクラス替えや受講資格に大きく影響するわけですから、何の対策もしなくていいというのはかなり無謀だといっていいでしょう。
「入試の練習なのだから」という意見もありますが、入試前に過去問をしたり対策をするつもりであれば(当然すると思いますが)、今から対策の練習もすべきだという考え方でいきましょう。
「本番は練習のつもりで、練習は本番のつもりで」
と言いたいところですが、公開テストは本番です。
練習は家でしましょう。
欠席すると不利?
クラス替えには不利になる場合があります。
塾によって扱いが違うので、詳しくは塾で聞いてみてください。
例えば、前回の結果を基に持ち点を計算する場合、たまたま前回の点数がよければ有利になることもあります。
強制受験?
塾生は全員受験することになっている塾が多いと思います。
ですが、「強制」という表現は語弊があります。
たいていは受験料が授業料とともに自動引き落としになっているので、欠席した場合は受験料が返ってきません。
あとで自分で解いたものを持っていくと、「相当値」なるものを算出してくれるというサービスを行う塾もありますが、正式な点数として記録されるわけではありません。
学校行事等であらかじめ受験できないことがわかっているなら、ちゃんと手続きをすれば受験料を返してもらえると思います。
問題が欲しければ過去問として購入すればいいのです。
偏差値や順位を知りたければ、同じ点数の友達に聞いてみるとか、ブログ等に書いている人を参考にしてみるとか。
どうしても受験料がもったいないというのであればそこまでやってみたらいいと思います。
公開テスト過去問
塾によって異なりますが、3ヶ月分~半年分くらい遡って購入できる塾もあるようです。
新入塾、あるいはこれから入塾しようという人は少しでも慣れておくために購入を勧められることもあるようです。
過去問反対派の人たちもいて、ずるいとかそこまでやる必要はないなどと主張しています。
しかし、同じ問題が出題されるわけではありませんし、塾が販売しているものを購入するのであれば何ら問題はありません。
オークション等で入手する人もいるようですが、コピーされたものでなければ違法性はないかと思います。
ずるいと言われるのは、1年前、2年前の過去問をやっている人達ですね。
塾ではそんなに古いものは売っていないはずなのに、と。
兄弟がいれば過去の公開テストを保存している人もいるでしょう。
実は上の学年の過去問も購入できるのです。
例えば今3年生であれば、4年~6年の過去問を購入することができます。
(塾によりますので確認してください)
それを毎月買い続けて3年もたてば、3年分の過去問を持っていることになります。
そんなことやっている人がいるんですか?
けっこういます。
私も何年か前に記事に書いたことがありますが、それ以来毎月せっせと買い込んでいる人がいるようです。
ちなみに過去問をやっただけで成績が上がるというわけではありません。
平均点予想
公開テストが終わって、返却までの数日間が待ち遠しいのか、ネット上ではいろいろと怪しげな平均点予想が流れてきます。
そもそも子供の言う「難しかった」「簡単だった」は全くあてになりませんし、「うちの子は難しいと言っているけど周りは簡単だったと言ってるらしい」なんていう情報は何の価値もありません。
クラス帯によって感想はちがいますし、その子の実力によっても違うでしょう。
解けなかった問題や最後の問題だけが強く印象に残っていることもあります。
何日か待てば結果が出るわけですから、我慢しましょう。
「結果に勝る予想はない」のです。(格言っぽい)
ですが、予想を立ててみることはいいと思います。
自分の実力を客観的に判断する練習になります。
例えば1問ごとに予想正答率を出して、配点を掛けて合計すれば予想平均点が出てきます。
大事なのはそれを実際の結果と比較することです。
予想が大きく外れている問題があれば、それは苦手分野かもしれませんし得意分野かもしれません。
親が予想点を出すのであれば、必ず同じ時間を計って全部解いてみるべきですね。
毎回やっていれば子供がどれだけ成長したかがわかってくるかと思います。
また、得意分野、苦手分野も見えてくるでしょう。
テスト中に問題を解きながら正答率が予想できるようになればかなり強いですね。