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処理速度2018 その1

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成績を少しでも上げようと思って色々考えていくと最終的にたどり着くのはどうやって勉強量を増やすかということでしょう。

学年が上がれば嫌でも宿題量は増え、さらに最難関レベルを目指そうと思ったらその倍くらいの宿題量になるかと思います。

それだけの宿題をすべてこなそうと思うとかなりの勉強時間が必要になりますし、さらにそれを何回もやり込もうと思ったら時間がいくらあっても足りません。

 

ところが学年が上がれば学校が終わる時間も遅くなり、塾に通う日数や時間も多くなるので家で勉強する時間がどうしても足りなくなってきます。

あとは睡眠を削るか何かをどうにかしない限りどうにもならない状況になってしまうのです。

それが「時間の壁」です。

どう頑張っても1週間は7日間、1日は24時間である以上どうにもならない限界です。

 

ほとんどの人はそこで諦めてしまうかもしれませんが、まだ上を目指そうとする人が考えるのが「処理速度」ではないでしょうか。

つまり、限られた時間の中で少しでも多くの問題を解くしかないということですね。

 

ここまでは誰でも考えつくんです。

問題はどうやったら処理速度を上げられるのかということでしょう。

 

集中力の問題でしょうか?

それとも生まれつきの能力?

訓練したら早くなるのでしょうか?

 

だいたいそういう質問の答えは決まっています。

「個人差がある」としか言えないのです。

何故かというと質問が曖昧だからです。

 

そこでしっかりと定義をしておく必要があります。

処理速度:単位時間当たりに処理する問題数

としましょう。

そうすると、

処理速度(問/時)=1時間当たりに処理する問題数(問)

処理速度(問/分)=1分間当たりに処理する問題数(問)

あるいは、

処理速度(分/問)=1問当たり処理するのにかかる時間(分)

 

と明確に定義することができます。

 

塾のテストを考えてみましょう。

例えば30分で20問のテストがあったとしましょう。

満点を取るためには少なくとも1時間当たり40問の処理速度が必要です。

1分当たり2/3問、1問当たり1分30秒ですね。

最後に見直しの時間をまとめて取ろうと思ったら、もっと速度が必要です。

20分で終わらせようと思ったら、1問1分という処理速度が必要ということです。

 

宿題で考えてみましょう。

宿題を1時間で終わらせたいのなら、まず宿題の問題数を数えなければなりませんが、1時間当たりの処理速度が求められます。

丸付け、間違い直しの時間を含めて1時間というのであれば、その分を考えておかなければなりません。

 

実力テストや公開テストなどの場合は状況が変わります。

満点を狙う人なら1問当たりにかけられる時間は単純に試験時間÷問題数でいいのですが、偏差値50くらいの人にはそれは無理な話です。

そこで、毎回のおよその平均点から解かなければならない問題数を求めます。

それを制限時間内に解くと考えれば、1問あたりにかけられる時間が決まります。

そのスピードを身につけようと思うのであれば、普段からストップウォッチを片手に時間を計って問題を解く練習が効果的ではないかと思います。

どうしても解けない問題に時間をかけすぎたり、時間切れになったりするのを回避するには、やはり日頃から時間を意識した勉強をしておいた方が断然有利です。

 

さらにもう一段階上を目指すのであれば、問題を解き始める前にどれくらいの時間がかかりそうか見積もる練習をするのがいいかと思います。

 

例えばどこかに出かけるにしても、電車で何分かかるとか、乗り換えに何分かかるとか、駅までの所要時間などを考慮したうえで、出発時間を決定していると思います。

約束の15分前につくようにとか、道が混雑していたらとか、不測の事態に備えて少し余裕を持たせて時間を設定していると思います。

そういう感覚を子供にも持たせることができたら、あまり親が細かく言わなくても自分でできるようになるはずです。

 

 

どうすれば処理速度が上がるのでしょうか?

 

次回につづく

 

 

 


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