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【小3】最難関志望の人が今のうちにやっておくべきこと

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念のために書いておきますが、近畿圏でいわゆる最難関校を目指す人向けの記事になります。

首都圏(関東)やその他地域の中学受験に比べると、近畿圏は算数の難易度が高いと言われています。

近畿圏の男子校では灘中がダントツの人気と難易度であること、中学受験者の割合が地域全体で約10%になること、医学部志望者の割合が高いことなどが原因として考えられます。

 

最難関志望と言っても、小3の時点ではほとんどの男子が灘中の名前を挙げます。

次に人気が高いのが東大寺学園ですね。

住んでいるエリアにもよります。

 

女子の場合は共学志望、あるいは偏差値重視なら洛南・西大和、

女子校志望、あるいは自由や自主性を重んじるのなら神戸女学院となります。

女子の方が自宅から近い学校を選ぶ傾向が強くなります。

 

最難関志望であれば、遅くとも小3くらいから通塾するというのが一般的と考えられています。

最難関志望が集まる大手塾では、小6の人数に対して小3の人数が5~6割になります。

つまり、半数以上が小3からの通塾と考えていいかと思います。

 

ですが、最難関校の定員数の合計を考えると、小3からの通塾者の人数よりも少ないので、小3から通えば安心というわけではありません。

いくつかのパターンを紹介しましょう。

 

・大手塾に低学年から通うパターン1

小1から大手塾に通うパターンです。

人数の割合で考えると、小6の生徒数の2~3割くらいになると思われます。

低学年(小1~小2)では授業時間も少ないので、家庭学習に時間をかける人が多いです。

 

・大手塾に低学年から通うパターン2

小1から大手塾の特訓講座のみ受講するパターンです。

受講資格を満たしているので、当然上位帯になります。

小3~小4あたりから、通常コースも受講し、上位クラスに入ってきます。

 

・小3までS社に通い、小4から大手塾に入塾するパターンです。

小6までの内容をすでに勉強しているので、小4でいきなり上位クラスで入塾する人が多いです。

学年上位層(百傑)はここの出身者がけっこういます。

現小3の上位層は覚悟しておいた方がいいです。

 

・飛び級

飛び級というのは1学年上の講座を受講することです。(塾によっては不可)

小3でいきなり小4に飛び級するのではなく、もっと早い段階から入っています。

幼稚園(年長)から小1に飛び級している子もいます。

上位をキープできれば小6まで進み、小6を2回やります。

この時点で転塾や掛け持ちをする人もいます。

 

 

 

まだ入塾していない人

 

できれば今すぐにでも入塾した方がいいと思います。

塾に通う人たちがどこまで進んでいるのかを知っておく必要があるからです。

もちろん、今頃から入塾するときついかもしれませんが、少しでも早く慣れておくことで小4のスタート位置が変わってくるかもしれません。

 

ちなみに冬期講習から入塾するときついです。

すでに塾では小数・分数を習っています。

それを冬期講習期間中に追いつくのはかなり困難です。

せめて今のうちに家でやっておいた方がいいですね。

※小4新入塾なら、通常授業で習いますから心配要りません。(下位クラス)

 

 

 

小3は何をやるのか

 

小3はまだ早すぎると考えている人も多いと思います。

そんなに早くから何を習うのかと思っているかもしれません。

 

基本的には小4の先取りです。

小4で習う単元と同じようなことを小3のうちからやっているのです。

したがって、小4では同じような単元をもう一度学習することになります。

ですが、すでに習っている子には簡単ですね。

ですから成績も取りやすいわけです。

そして、そういう子は上位クラスに行きます。

上位クラスの子が学習する発展問題は小5の内容を先取りする形になります。

 

最レなどの特訓講座も小4内容の先取りです。

特訓講座を受講するには受講基準(学年順位など)を満たさなければなりません。

特訓講座の内容をしっかりやっていれば小4の通常講座では困ることはないでしょう。

その分、小4の特訓講座の内容(小5の先取り)に力を入れていくのです。

 

そうやって、同じ学年でありながら、上位は1年先取りをしていくシステムなのです。

(飛び級の子はさらにその1年上を行くということになります。)

そのように先取りをしていかないと、小6の時点で灘中レベルの問題に取り組む余裕が出来ないのです。

 

そういうことを考えると、「まだ早すぎる」なんてことはまったくありません。

むしろ、トップを狙うには遅すぎるかもしれません。

どうしてそんなにギリギリを狙いたがるのかわかりませんが、ある程度は余裕を持たせておかないと常に崖っぷちを全力で走り続けなければならなくなります。

早くから始めていても途中で力尽きて脱落していく人がいるのは事実です。

だからといってスタートが遅くてもいいという話にはなりません。

それだけトップレベルは競争が激しいということなのです。

 

 

 

すでに通塾している人

 

上記のように、小3の1年間は小4で上位を走っていくための助走期間です。

S社組が合流してくることも計算に入れつつ、今のうちに順位を上げておかなければなりません。

塾の内容が先取りなので、それ以上に何かをやる必要はないと思います。

余裕のある人だけさらに先取りをしていけばいいでしょう。

それよりも復習に力を入れる方がいいと思います。

 

小4スタートで上位クラスになれるように、

そしてその中で上位に入れるように計画を立てて、実行していくといいでしょう。

 

上位に上がるためには、上位の人よりも早いスピードで追いかけなければなりません。

追いつくまではきついかもしれませんが、一旦追いついてしまえばそれを維持するのはそれほど大変ではありません。

つまり、追いつくために一時的に力を振り絞る必要があるということです。

それを”スパート”といいます。

 

小3の全速力というのは、小4から見ればちょっと速いくらいなのかもしれません。

下のクラスの全速力というのは、上のクラスの子にとっては手抜きと言われるレベルです。

全速力で走っている子にはその意味が理解できません。

ですが、力がついてくればわかるようになります。

でも、まだ上には上がいるのです。

 

 

基礎学力を身につける

 

基礎学力を身につけるのは大事です。

ですが、「基礎なんかやってても」と思う人もいると思います。

誤解しないでください。

塾で言う基礎学力とは、最難関レベルの基礎学力のことです。

そして、それは最難関校の入試問題で正答率が高い問題を素早く解ける学力のことを意味します。

 

時間をかけたら解ける

説明を聞いたら理解出来る

 

そういうレベルの人は”(最難関レベルの)基礎学力が足りない”と言われるのです。

 

公開テストなどの実力テストで、正答率が50%を超えるような問題は即答できるレベルまで持っていかなくてはなりません。

偏差値60というのは最難関の一つの目安ですが、学年全体で上位16%くらい(理論値)になります。

ということは正答率20%以上の問題は解けるようにならなくてはいけないということです。

あとはどれだけミスを抑えることができるか、そしてもっと正答率の低い問題をどれだけ拾えるかの勝負になります。

 

そのために必要な練習をしていかなければ勝てないのです。

 

灘中を狙うのであれば、公開テストレベルの問題は9割以上取れなければなりません。

それよりも特訓講座の順位や、最難関向けの模試で上位に入ることを目標にしなければなりません。

よく小6の話題でA判定というのが出てきますが、上位を狙うのならA判定の上にあるⒶ判定を狙っていきましょう。

 

 

 

 

入試までにはまだ3年あります。

だからまだゆっくりしてていいとは言いません。

3年もあるのだからトップを狙いましょう。

ちょっとくらい出遅れたとか関係ありません。

時間はあるのです。

 

 

 

 


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