冬が近づくと風邪が流行り始めます。
するとR-1ヨーグルトの売れ行きがよくなります。
下手をするとどこに行っても売り切れという状況になります。
でもちょっと高いんですよね。
しかもネットでも入手困難。
そこで自作しようと考える人が出てくるわけです。
マニアの世界の入口です。
実は私も3年くらい前からときどき作っています。
とある美人ブロガーさんの影響です。
そのうちR-1ではなく、内臓脂肪を減らすガセリ菌SP株へと移行しました。
しかし、ヨーグルトの脂肪分がむしろ太るのではと考え、現在は休養中です。
ネット情報
いろいろな噂が飛び交います。
・R-1ヨーグルトは自分で作れる
・自作はできない
・自作しても効果がない
・R-1菌は増やせない
・買った方が安い
とりあえず一番信用できそうな情報は、
meiji のQ&A
http://qa.meiji.co.jp/faq/show/43?site_domain=default
Q.プロビオヨーグルトR-1を種菌にしてヨーグルトを作ることはできますか?
A.プロビオヨーグルトR-1を種菌にしてヨーグルトを作ることはできます。
ただし、プロビオヨーグルトR-1の特徴である1073R-1乳酸菌が作り出すEPS(多糖体)の量は、原材料や発酵条件等により異なります。
一般家庭ではこの商品と同等量のEPS(多糖体)を作り出すことができないと考えられます。
そのため、当社で生産しているプロビオヨーグルトR-1をお召し上がりいただくことをおすすめします。
ということです。
R-1ヨーグルト
ラクトバチルス・ブルガリクス(Lactobacillus bulgaricus)OLL1073R-1という菌(R-1乳酸菌)が作るヨーグルトです。
いわゆるブルガリアヨーグルトの一種ですね。
明治が特許を持っています。
このラクトバチルス・ブルガリクスOLL1073R-1が作りだす多糖類に免疫効果を高める効果があるのです。
ということは、単にヨーグルトを作るだけではなく、多糖類をたくさん作らせないといけないということになります。
では、効果のある多糖類だけ摂取すればいいのでは?なんて言われたらそこで試合終了です。
明治が特許を持っていますから、明治以外はR-1ヨーグルトを製造できません。(法的に)
家庭でR-1ヨーグルトを種菌にして(生物学的に)ヨーグルトを作ることは可能ですが、これをR-1として販売しようとしたら(法的に)アウトです。
したがって、R-1ヨーグルトを自分で作れると書くとなんだか法に触れそうな気がするので、
「R-1を種菌にしてヨーグルトを作る」という方向で進みます。
ヨーグルトメーカー
ヨーグルトを作るための機械です。
私が使っているのはこれです。
※時期によって値段が変動します。
R-1乳酸菌を増やすには温度を43℃くらいで一定に保つことが必要です。
そこで、温度設定が出来るものを購入しました。
牛乳パックをそのまま加熱するタイプは安いのですが、固まるタイプのヨーグルトを作ると取り出しにくそうなのでこれにしました。
1リットルの容器が2つあるので、連続して作ることもできます。
容器がガラス製のものはもう少し高価になります。
作り方
用意するもの
・R-1ヨーグルト(1本)
・牛乳(1リットル)
・砂糖(グラニュー糖30g)
・ヨーグルトメーカー
R-1ヨーグルトはドリンクタイプを使います。固形だと混ぜるのが面倒です。
1本の半分でも大丈夫です。
残りの半分は次のヨーグルトに使えば、1本で2リットルのヨーグルトが作れます。
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低糖・低カロリーとかストロベリーとかではなくオリジナルのR-1を使います。
でき上がったヨーグルトを種菌にして次のヨーグルトを作ることもできますが、雑菌の混入とかが心配なので私は毎回新しいものを使います。
牛乳はドリンクタイプのヨーグルトを作るなら低脂肪乳を使います。
固形タイプのヨーグルトを作るのなら乳脂肪分の多いものを使います。
乳脂肪分が多いほどネットリとしたヨーグルトになります。
砂糖(グラニュー糖)を牛乳1リットルに対して30gほど入れます。
これは乳酸菌が増えるための栄養分です。
でき上がったヨーグルトは甘くありません。
計量が面倒な人はスティックタイプの砂糖を必要な分だけ入れます。
3gなら10本で30gになります。
・消毒
あらかじめ容器をすべて熱湯消毒します。
雑菌の混入を防ぐためです。
ヨーグルトは加熱してはいけません。乳酸菌が死んでしまいます。
・保温
牛乳に砂糖とヨーグルト(種菌)を混ぜ、43℃で10時間保温(タイマー)します。
10時間後にはヨーグルトが完成しています。
・冷蔵
完成したヨーグルトはそのまま冷蔵庫で冷やしましょう。
温かいまま置いておくと発酵がすすみ、酸味が強くなります。
・乳清(ホエイ)について
ヨーグルトを冷蔵庫にいれてしばらく経つと、上に水分が出てきます。
これを乳清といいます。
実は栄養分たっぷりなので捨ててしまうともったいないです。
ドリンクタイプのヨーグルトならかき混ぜてしまいましょう。
甘みはないので、はちみつやガラクトオリゴ糖などを混ぜて飲むといいと思います。
固形タイプでネットリしたヨーグルトが好きな人は、乳清だけ取り除きます。
もったいないので飲んでしまいます。
2~3日寝かせていくと、かなりネットリしたクリームチーズのような濃厚なヨーグルトになります。
お好みでストロベリーやブルーベリーを混ぜて食べます。
・雑菌について
開封したばかりのヨーグルト、牛乳、砂糖に有害な雑菌はほぼ含まれていないと思います。
乳酸菌は多くの発酵食品にも使われていてけっこう強いので、作っている間に腐ったりすることはないと思います。
もし、雑菌が混入するとしたら容器に移すときです。
特に肉製品に触った後の手は危険です。
手洗い、容器の消毒をしっかりしておきましょう。