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甘さ控えめ

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最近ちょっと辛口の記事が多いので、すごく厳しい人というイメージを持たれているかもしれません。

もっと厳しいことをどんどん書いてくださいと言われると辛いので、誤解のないように言っておきますが、私はみなさんが思っているような厳しい人ではありませんよ。

ブログの性質上、ややきつめに書いた方が伝わりやすいと思ってわざと書いているだけで、ふだんからきついことを言っているわけではないのです。

どちらかというとかなりめんどくさがりですし、ものすごくアバウトな部分もあるかと思います。

イメージ的にいうと、好きなことや興味のあることにはとことんこだわり、興味のないことには無関心な最難関男子がそのままおっさんになったようなものだと思ってください。

 

よくブログでネタにしている、

・もっとスピードを上げろ!

・もっと勉強量を増やせ!

・もっと上を目指せ!

というのも、やや誇張はしていますが決して昭和時代の根性論的なことを言っているわけではないのです。

 

みなさんは今現在のお子さんの様子を見て、

「これ以上時間的余裕なんかない」

「この子はやる気がない」

「難しい問題が解けない」

「スピードなんか上がりっこない」

「もういっぱいいっぱい」

などと感じているかもしれません。

もちろん学年にもよりますが、受験学年である新6年生でさえ、この時期から全力でやっている子なんてそうはいませんし、トップレベルの子でさえもまだまだ100%の力を出しているとは言い難い状況です。

しかし、これから残り10ヶ月で大きく変化していくのです。

 

 

例えば、偏差値40台の子は、宿題をやるのを嫌がり、2回目を嫌がり、テスト直しを嫌がり、ちょっと難しい問題になるとすぐにギブアップしてしまいます。

宿題を解くのに1~2時間をかけ、ダラダラとやっているように見えるかもしれません。

それは見た目通りなのですが、夏休みを乗り切ったあたりから徐々に変わってきます。

秋の学校行事が一通り終わり、「もう冬やん!」というあたりからやる気が少しずつ出始めます。

ピークを迎えるのはだいたい冬休みに入ってから。

入試まで残り3週間という時期になってようやく全速力になってくるのです。

 

何がどう変わるかというと、

冬休みから入試直前期の勉強時間は1日12時間を超えます。

今は何を言ってもやらない自習を黙ってやるようになります。

処理速度は2~3倍になり、止まっている時間が少なくなります。

 

現時点では宿題の範囲外である上位クラス帯向けの発展問題が、秋以降は下位クラスの基本問題に出てきます。

最難関レベルが夏にやっている最難関の基本問題が、難関レベルの基本問題に出てきます。

約半年くらい遅れて学習しているということになりますが、だんだんそのレベルに届いてくるのです。

(そのとき最難関レベルはその先をやっています。)

つまり、今は「難しいから無理!」と言っている問題が案外解けるようになってくるのです。

 

秋になって志望校(適正なレベル)の過去問を解き始めると、合格最低点に30~40点くらいたりなかったりするのですが、入試直前期には受験者平均くらいには届くようになります。

(倍率が2倍以下の学校なら受験者平均が取れれば合格です。)

最後の1ヶ月くらいで全体的に一気に学力が伸びるのです。

 

結果的に、塾がすすめる学校を受験していればほぼ合格できるわけですが、コースに分かれている学校の場合はなかなか上のコースに行くのは大変だと思います。

 

 

偏差値50台の子の場合、

真面目にやっているのに成績が伸びないタイプと、かなりいい加減なわりに成績が取れているタイプがいるかと思います。

 

真面目なのに成績が伸びないのは、処理速度が遅い、難しい問題をひたすら回避する、結果的にうまく宿題が回らないといった状況ではないかと思いますが、入試が近づくころには劇的に速くなってくるのです。

塾のカリキュラムは同じ単元を何度も繰り返しながら少しずつレベルを上げていくという方式です。

したがって、現在通常の授業でやっている内容を、夏期に一通り復習し、秋以降は志望校別特訓等でもう一度復習し、通常授業でも復習し、冬休みに仕上げの復習をするので、少しずつ力がついてくるのです。

どちらかというと、今はのんびりやっているかもしれませんが、だんだん作業に無駄がなくなっていき、2~3倍の速度で処理できるようになってきます。

 

いい加減なわりに成績が取れるタイプと言うのは、

宿題が雑であったりやってなかったり、読み間違いやミスが多かったり、集中力がなかったりするタイプですが、それも12月くらいになるとかなり落ち着いてきます。

ミスは完全にはなくなりませんが、それでも今よりは少なくなり、そこそこ安定して点数を取れるようになってきます。

スピードも確実に今よりも速くなります。

 

秋くらいに成績が安定してきたところで、志望校をしっかり決めていけば、だいたい塾の先生の言う通りの学校には合格してきます。

(ただし回し合格も含みます。)

 

塾で言うと中間のクラス帯(最難関レベルの一つ下)あたりで学習している内容は、難関レベルの入試問題で言うと基本レベルになるかと思います。

それだけでは入試には届きませんが、夏以降に上位帯が今やっているやや難しめの問題が中間のクラス帯に降りてきます。

今解けなくて苦しんでいる問題が、わりとすんなり解けるようになってくるのです。

ぎりぎり最難関レベルに届くかどうかのレベルですが、先を見据えて勉強していけば志望校にもよりますが、まだまだチャンスはあるのです。

 

 

最難関レベルの場合、

この時期の入試練習などでは算数で20点くらいしか取れないかもしれません。

全体平均が20点台だったとしても、それが最終的に入試のときには受験者平均に近づくわけですから、そう考えるとこれから10ヶ月で劇的に伸びていくわけです。

倍率が2倍を大きく上回る学校の場合は受験者平均では合格に届かないわけですが、2倍程度の学校であればそれで十分合格できるということになります。

まずは同じ学校を目指す人たちの中で、合格の目安となる順位を取れるようにしていくことです。

 

ちなみにトップ層は、今の時点で過去問の合格最低点を取れるくらいのレベルにいます。

そのレベルに達していない人が彼らと同じことをやっても仕方がないのは理解できると思います。

これから夏までで入試範囲を一通り学習することになります。

それ以降はさらにレベルが上がって、入試レベルの問題演習に入るわけですが、その時期にはトップ層は一通りやりつくしてしまっているでしょう。

そこからようやく追いつくチャンスが出てくるのです。

彼らとの差を少しでも詰めることが出来ればそれだけ合格に近づくということになるのです。

 

 

というわけで、10ヶ月後にはどのレベルの子でも、今と比較したらびっくりするような速度と勉強量で、難易度の高い問題を解くようになるのです。

そして受験が終わるころになってみんなが口々に言うのが、

「もっと早くからやっていればよかった」というセリフなのです。

つまり、もう1段階早くスタートを切っていたらもう1ランク上の学校(またはコース)に行けたかも知れないとか、今6年の最初に戻ったら最難関に行けてたとか、もっと早くこうしていたらよかったなどと言うのです。

 

で、今から真面目に勉強してたら難関国立大学だって行けそうな気がするなどと豪語するのです。

(※入試終了時点での感想です。

今年の入試が終わってからまだ1ヶ月半ですが、ほとんどの子が普通の小学生に戻ってしまっているかもしれません。

今もし6年生の公開テストとか受けさせたら恐ろしい結果になると思います。)

 

 

 

私は10ヶ月後にみなさんがどうなるか(※あくまでも平均値です)を知っていますから(※個人の感想です)、それを少しでも早く出来るようになりましょう(なれるとは限りません)と言っているだけなのです。

全然無理なことではないのです。(※個人差はあります。)

むしろまだみんなのんびりしている、あるいは迷っている今こそが最大のチャンスなのです。

(チャンスをつかめるかどうかは努力次第です)

 

明日できることを今日やれば、明日は明後日のことができるはずなのです。(※理論上)

(それが簡単にできれば苦労はしないのですが)

(なぜかできるようになった人は「やってみたら簡単だった」とか言います)

(だったらどうしてもっと早くやらないんだ?)

 


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