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「わかる」と「できる」

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授業で習ってわかったと言っているのに、宿題をやらせてみると全然できない、ということがよくあります。

その子は嘘をついているのでしょうか?

それとも何か能力が足りないのでしょうか?

 

しかたがないので親が教えて、何とか宿題は出来るようになったのに、いざテストになるとやはりできない、ということもよくあります。

こいつほんまにアホちゃうやろか?

と思うかもしれません。

 

ところが、家に帰ってきてからもう一度解かせたら「できた」とか言うわけですよ。

どういうことやねん!とツッコミたくなるかもしれません。

 

 

そこに勉強の難しさというのがあるわけで、それに気づいてしまえば案外たいしたことはないのですが、原因は1つとは限らないので解決法を見つけるのは大変なのです。

 

授業をきいたらよくわかる

これは当たり前の話ですね。

塾講師もプロですから、生徒がわからないような授業をしているようでは話になりません。

難しい単元であろうが、わかりやすくスラスラと説明し、わかった気にさせるのです。

そして、なるべく”簡単”というイメージを刷り込むのです。

難しいという印象を持ってしまうとやる気がなくなってしまうからです。

 

ですから生徒は本当にわかっていなくてもなんだかわかった気になります。

簡単に解けると思いこんでしまいます。

ですが、塾で習っていることはけっして易しいわけではありません。

家に帰っていざやってみようと思ってもどうしていいかわからないということになるのです。

 

みなさんにも「読めるけど書けない漢字」というのがあると思います。

たとえば「バラ」を漢字で書けますか?

書けない人は多いかと思います。

でもほとんどの人が読めるのです。

なぜでしょうか?

 

まず、学校では習わない漢字ですね。

書いたことがある人は少ないのではないでしょうか。

だから書けなくて当たり前ですね。

そんな字が書けなくても、とりあえず読めさえすれば困ることはないでしょう。

だから書けるようにはならないのです。

 

薔薇

スマホ依存症の人には顔にしか見えない→ 

それほど難しい字ではありません。

何回か練習すれば誰でも書けるようになります。

そう言われると書けそうな気がしてくるかもしれませんが、けっして書けるようになったわけではないのです。

 

 

塾の授業を聞いてわかった気になるのは、講師が簡単そうに解いているのを見ているからです。

見ているだけなら簡単ですね。

でも自分では解いていないんです。

 

家に帰って宿題をやろうとしても解けないわけです。

しかも塾で習った内容をもう忘れているかもしれません。

 

そこで親が解説を見ながら教えたりするわけですが、そうするとわかったと言うんです。

親が解いているのを見ているからですね。

親は出来るようになりますが・・・。

 

 

英語の映画を日本語字幕で見ていると、なんか英語がわかるような気になります。

試しに字幕なしにしてみると急に意味がわからなくなったりするものです。

 

普段どこに行くにもカーナビを使っている人は、一度カーナビなしで行ってみてください。

 

 

 

それが「わかる」と「できる」の違いなのです。

「わかる」状態から「できる」状態に持っていくにはそれなりの作業が必要になります。

それを自分でやらなければいつまでたっても自力で「できる」ようにはならないのです。

 

と、いくら書いてみたところで、これがブログの限界ですね。

あとはみなさんが自分で考えてみてください。

そしてやってみてください。

自分ができるようになったら、同じことをお子さんにさせてみてください。

 

 

 

 




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