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処理速度の限界に挑む その4

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ひたすら反復練習を繰り返していくとどんな問題でもそれなり速く解けるようになるものです。

ですが、どんなにやってももうこれ以上速くならないという限界にも近づいていきます。

 

どんなに頑張っても1分かかる問題を、「瞬殺!」と言って数秒で解いてしまう子が上位クラスになるとたくさんいます。

一体何が違うのでしょうか?

 

実は解き方や考え方が違うのです。

まともに計算したら時間がかかる問題も、中には瞬時に解くことができる方法が隠れていることがあります。

それを塾では「計算の工夫」といっています。

もちろん計算するのではなく、暗記です。

暗算なんかしていたら遅いのです。

例えば8×8×3.14÷2なんてまともに計算していたらかなり時間がかかってしまいます。

最難関志望なら覚えていて当たり前です。

 

こんな計算も瞬殺ですね。

1+2+4+8+16+32+64+128+256+512+1024=□

1+3+5+7+9+11+13+15+17+19=□

 

最難関なら基本問題ですが、やり方を知らなければどうしても時間がかかってしまいます。

最難関レベルでは問題パターンの数だけ必殺技があります。

もとになっているのは中学・高校の数学で習う公式です。

 

塾のテキストに出てくる解き方もありますし、出てこないものもあります。

特訓講座でしかならわないものもありますし、特訓講座でも出てこないものもあります。

教えてもらえるかどうかは担当講師の腕次第というものもあります。

すべての先生がすべての必殺技を知っているわけではありません。

もちろん上のクラスでないと教えてもらえないものもあります。

 

完全にマニアの世界ですね。

特に近畿圏の算数は異常に難しい、というよりマニアックな問題がよく出題されます。

 

 

それを家でどうやって教えたらいいかと聞かれることがありますが、なかなか面と向かっては答えにくいのでここに書きます。

 

最難関レベルの問題は一般的な大人には解けません。

中学受験経験がない人が問題を解けるようになるにはかなり勉強しなければなりません。

大手塾の講師(最難関中出身)でも指導できるレベルになるには最短で2年はかかります。

最難関レベルを担当していない講師には解けない問題もあります。

講師がスラスラ解いて見せるのは予習を念入りにしているからです。

 

だいたい小5の後半あたりから教えられなくなる人が多いようです。

理由は単純です。

学年が上がってだんだん手がかからくなると、親も勉強量が減るからです。

あるとき急に子供に勝てなくなるのです。

そのときに子供が使っているのが塾で教わる必殺技なのです。

 

親が解けない問題は子供に教えられません。

親が最後まで教えようと思ったら、志望校の入試問題を制限時間で解いて、少なくとも合格最低点を上回るレベルになっている必要があります。

親が努力して出来るようになったのなら、同じことを子供にさせればいいということですね。

子供がまだ低学年なら間に合うかもしれません。

 

親が出来ないことを子供にやれと言っても説得力はありません。

塾でも質問に答えられない先生は生徒からバカにされます。

子供に教えるためには親は一歩も二歩も先を行かなければなりません。

といいつつも、子供が親を越えられないようでは最難関は厳しいというのが現実です。

 

親が出来るようになっても子供も出来るようになるとは限りません。

親が失敗してそこから学んで出来るようになったのなら、子供にも同じ失敗を経験させなければ学ぶ機会は得られないかもしれませんし、親の言葉を理解してくれない可能性があります。

子供が自力で問題を解決できるようにするというのはかなり難しいのです。

 

というわけで、塾に任せるのが一番無難という結論になるわけですが、問題は塾について行けなくなったらどうするのかということになります。

やはり処理速度を上げることが最も効果的ではないかと思います。

 

 

 

 

「瞬殺」を目指すなら

基本問題~最難関レベルの基本問題は暗記だと思ってください。

暗記カードを作ってもいいと思います。

今までに出てきた問題をカードにして、見た瞬間に解法を答える、もしくは解答するのです。

解法を答えるというのは、「ここをこうして、こうなって、あとはこれを計算するだけ」といった感じでもいいと思います。

最後の計算は面倒なので、そこまでの手順を答えられたらいいのです。

問題を見た瞬間(5秒程度)に問題パターンと解くための手順が思い浮かぶように練習します。

引っ掛けや注意点があればそれも答えられるように。

 

数値を覚えるべきなのは、よく出てくる計算(π計算、平方数、三角数など)、答えが決まっているもの(正多面体の頂点・辺の数のように決まっているもの)などです。

 

1問6秒くらいで処理できれば、10分で100問こなせます。

 

覚えるだけですから難易度は関係ありません。

理科や社会の暗記と一緒です。

 

テキストの基本問題を1年分全部やっても2000題くらいですから、200分で終わる計算になります。

 

 

 

※間違いなく「頭がおかしい」と言われるレベルになります。

※日常生活に支障をきたす恐れがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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