立体図形が苦手だという人がいます。
特に立体の切断とか、影の問題とか、とにかくややこしいものになると全くイメージできないというのです。
いわゆる空間認識能力の問題かもしれません。
それとも問題の難易度が高すぎるのでしょうか。
灘なんかでよく出題される、展開図を組み立てたときの図形の体積を求める問題で、展開図を頭の中で組み立てられないというのです。
せめて見取り図が描ければ、そこから体積は求められるとは思うのですが、それが描けないのであれば手も足も出ません。
で、「どうにかなりませんか?」と。
とにかく問題さえ解けるようになればいいというのであれば、ひたすら類題を繰り返してパターンを覚えてしまえば、基本的には体積を求めることができる既知の立体図形の組み合わせでしかありません。
ところが空間認識能力の高い子は展開図を見ただけで、組み立てたときにどのような図形になるかがわかります。
そして見取り図を描いたら、そこからどうやって体積を求めたらいいかがわかるのです。
あとは式を立てて、計算を工夫して、簡単に解いてしまいます。
一体何が違うのでしょうか?
どうやったらそういう能力が身に付くのでしょうか?
どうしても身につけたいという人は、多少のお金と時間がかかりますが方法はあります。
用意するもの
・筆記用具
・定規、コンパス、分度器
・ハサミ、カッター
・セロハンテープ、ノリ
・厚紙(工作用紙)
百均で全部そろえて1000円以内です。
さあ、どうぞ!
一人一つ
ちなみに私は小学生のとき、学校であまりに暇だったのでよく算数の授業中に工作をしていました。
正多面体5種類から始まって、立方体の切断模型各種、菱形48面体まで作りました。
長さを求めようと思うとルート計算になるのですが、例えば正方形を綺麗に作図してコンパスで対角線の長さを取れば√2が得られます。
今度は縦1、横√2の長方形を作図し、その対角線の長さを取れば立方体の対角線の長さ√3が得られます。
正五角形はコンパスでも作図できますが、分度器を使えば簡単です。
それらをヒントなしにすべて自分で考えて作ってみれば、綺麗な正多面体が完成するころにはかなり高い空間認識能力が身に付くと思います。