男子最難関レベルのトップ層になるとわけのわからない奴がたくさんいます。
「先生、これ読める?」とか言いながらこんなものを持ってきたりします。
蛞蝓
蝙蝠
蟷螂
馬大頭
蟋蟀
そういう読める読めないの話ではなく、ノートの字が汚くて読めないという話です。
みんな授業中は真面目にノートを取っているんです。
ところがあとでそのノートを見てみると、何を書いているのかわからないんです。
それだけ見ると、ふざけているのではないかと思ってしまいます。
でも本人はちゃんと書いているというのです。
そんなに字が汚いと将来医者にでもなったときに大変では?
診断書に何を書いているかわかりません。
なのに本人は読めると主張するのです。
そこで試しに何を書いたのか聞いてみると、ちゃんと答えるんですね。
それに騙されてはいけません。
実は読んでいるのではなく、何を書いたかを覚えているだけなのです。
その証拠に、1ヶ月前くらいに本人が書いたノートを見せて、「これを読んでみろ」というと「読めない」と答えるのです。
それでも数秒もすると、「あっ、わかった」などと言うのですが、それは読んだのではなくその場で解き直しているだけなのです。
「ちゃんと書かなアカンやろ!」
「読めたらええねん」
「読めてへんやん!」
「せやな」
”せめて解答欄に答えを書くときだけは他人に読める字を書こう”ということで納得はしてくれますが、
納得したからできるというものではありません。
体に染みついた癖を直すのには時間がかかります。
女子は比較的綺麗な字を書く子が多いですが、字の綺麗さは必ずしも成績に比例しません。
丁寧に書くあまり、板書のスピードについて行けない子もいるのです。
字の汚い最難関女子もいます。
「字だけ見たら男子やな」などとよく言われますが、全く気にしないのが特徴です。
「好きな男子ができたときに手紙とかどうするん?」
「そんなんLINEやろ」
テキストやノートに書いている名前も雑だったりします。
「もうちょっと綺麗に丁寧に書こうや」
「それ、お母さんが書いてん」
というわけで、「(他人が)読めたらいい」ということにしておきます。
ちなみにロシア語の筆記体は判読が難しいと言われています。
ロシア文字(キリル文字)はアルファベットと共通する文字もいくつかありますが、日本ではあまり馴染みがありません。
それが筆記体になるとさらに難しくなる上に、書く人によって癖があるので読みづらいのです。
プーチン大統領もふざけて落書きしているのではないと思われます。
ですから、お子さんの字が汚いからといってふざけていると決めつけてはいけません。
まずは1ヶ月くらい前のページを開いて、判読できるかどうかをチェックしてください。